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ena美術新宿 先端芸術表現科 合格体験記その3

こんにちは。ena美術新宿 先端芸術表現科です。

大学の入学準備で忙しい最中に、合格体験記をさらに頂いたのでブログの方で紹介いたします。
過去の合格体験記はこちらから!

2023年度体験記その1 その2
2022年度体験記その1 その2 その3 その4

さて今回は2つの体験記を紹介します。まず、昨年度までは彫刻科を志望していましたが、今年度から先端志望に切り替えて入学したRさんになります。彫刻の入試も含めると、2浪目で見事に合格しました。Rさんは一次試験は素描選択になります。


私は2年間の浪人生活を経て、藝大に合格できました。1浪目までは別の予備校で彫刻の勉強をしていましたが転科をし、2浪目からena美術の先端に通いました。
ena美術では講師との面談も多く、ここで自分の実技の弱点を具体的に知ることができました。これによってただ闇雲に授業を受けるのではなく、毎課題目標をもって取り組めたので私にとって講師との面談の時間はとても有意義なものだったと思っています。
今回の試験に落ちたら一度美術を辞めようと思っていました。私は美術が好きですが、その反面辛いこともこれまでたくさんありました。美術とは関係ない分野の専門学校を併願校として入学金を納めた上で藝大の入試に臨み、ただ一回の本番にこれまでの全てを賭けてきました。
たくさんの人に支えられて私は合格できたと思っています。この経験を糧にこれからも頑張りたいです。


Rさんのファイルは、先端を受験することを前提としていない制作活動の量にまず圧倒されると思います。また、そこで行ってきたことを今の自分の視点から捉え直し、自らがいかなる興味を持っているのかを分析し、そうした作業を通してRさんのなかに現れつつある制作活動の萌芽を提示するファイルになっています。最後の風の造形はかなりしつこく粘った結果、ファイルの最後を締め括るに相応しいものになっていたと思います!
Rさんの素描は彫刻出身ということもあり、先端で近年多く出題される顔についてはアドバンテージも確かにありましたが、Rさんの強みは細密デッサンの際にむしろ発揮されていました。そのデッサンの良さをいかしながら、本番では落ち着いて描き切ったことで無事に合格となりました。Rさんのこれからの制作活動も講師一同楽しみにしております!

次に紹介するのが、一次試験小論文選択のKさんです。Kさんはこれまで小論文や美大の受験を経験することなく、9月の体験入学からの本科登録を経て合格されました。


入塾したのは10月でした。教室の個々の大きな机上で創作活動が広がりながら、授業が始まれば静謐な気息を感じられることに惹かれて、こちらの予備校に決めました。
秋のあいだは、他の人と文を書いてきた量に差があるのを身に染みて感じました。授業中に解いた小論文は、家でかならず書きなおすようにしていました。
先生に、ものの微小なずれに対する描写が細やかだと言っていただいたのを、強く覚えています。冬からは、ずれやむら、あいまといった小さな隙に自分の興味があることを自覚して、制作を進めました。
もっとも心の拠り所となったのは、ゆとりのある席でした。教室の大きな机同士の距離がもたらす、心地よい空気がありました。直接顔をあわせ密に話さなくとも、ただ皆と同じ紙に筆を付けているという感覚は心強いものでした。
細やかなご指導と自由な校風のおかげで、密度の高い半年を過ごすことができました。


Kさんの小論文は、最初は少々大きな言葉を用いたり、一つの大きな言葉に自らの経験を収斂させてしまうようなところがありましたが、体験記にもあるように書き直しを多く行うことで、Kさんの細部への眼差しを書き切ることができるようになっていきました。小論文では書きなおしを行い、自らの経験を限られた字数で言葉にし、いらない描写をとり、研いでいくことが非常に重要になります。その結果、Kさんの小論文は最後にはかなり安定したものとなりました。
また、一次試験前日に、Kさんがどうしてもうまく解答することのできなかった課題をリライトしたのをよく覚えています。それをなんとか書き切った結果、本番の問題ではその経験を応用しながら解答を進めることができました。Kさんが苦手だとおっしゃっていた主題が今年度の小論文の問3では出題されたのですが、それを見事に書ききることができたのは、前日まで自分の苦手なところと向き合い、書き切ったKさんの粘り強さのためだったと思います。Kさんの机の話は最初に読んだときには講師一同「そこか!」となりましたがKさんらしい素敵な描写で予備校の空間を捉え直すことができました。ありがとうございます!

春期講習後期は前のブログにも掲載した通り、28日(木)の18:00が申し込みの締め切りになっています。
https://www.art-shinbi.com/season/spring/shinjyuku/sentan/index.html

また新学期は4月13日(土)から始まります。現在、遠割、特待生の申し込みは継続中です!!遠隔にお住まいの方で、移住して受験対策をされる方は遠割という制度もありますのでぜひご活用ください。
https://www.art-shinbi.com/about/scholarship/(特待生の申し込み)
https://www.art-shinbi.com/news/a8afab6c8edb49a7aae8b05e46c49ec1/(遠割の詳細はこちらから)。

遠隔にお住まいの方は、オンライン教育でも先端芸術表現科は受講可能です!こちらも詳細など希望ありましたらいつでもお問い合わせください!
https://www.art-shinbi.com/online/

新学期授業の無料体験(1週分)の申し込み。無料体験では受講生と同じ課題を同じ講評で行いますので、普段の教室での様子や講評の様子が知りたい方はぜひご活用ください!
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また、受験相談の申し込みはこちらのページから。受講の仕方や受験の進め方など、主任講師が対応しますのでぜひご活用ください。
https://www.art-shinbi.com/event/2023/23event-soudan.html

それでは先端芸術表現科でした(画像は今回体験記をいただいたRさんとKさんの総合実技・素描再現と制作したものの写真になります)。