月別アーカイブ: 2020年5月

先端芸術表現科6月の予定

こんにちは。先端芸術表現科です。

Zoomを用いたオンライン授業が継続されてきましたが、6月からは対策を施した上での教室での授業の開始となります。

オンライン授業では、素描・小論の一次対策にくわえて、毎週自宅での宿題課題を設け、作品の講評や課題の講評を行なってきました。

・何かを「循環」させなさい
・自分と同じサイズの作品を作りなさい

といった課題を行なってきましたが、「循環」ということを物々交換と捉え制作したり、日常生活における音を録音し、それを再生したものを再度録音し直すという形でのフィードバックに循環を見出すなど、面白いアプローチを取られていました。
自宅でしか制作できないという状況でしたが、その状況の中で思考し、自らの制作につなげていってもらうことができたので、こちらとしても大変楽しいものとなりました。

さて、6月からも一次対策にくわえていくつかの演習や、作品講評を行なっていきます。
現在予定されている作品の講評日は6月14日(日)となります。
体験という形でも講評会に参加することはできるので、見せたいものがある方、先端の受験を考えている方は見学、体験などお待ちしております。
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html

また、それ以外の日程でも体験の申し込みは随時受け付けております。

遠隔地にお住まいの方は、これまでの通信教育に代わるオンライン教育科というものが開設されました。
https://www.art-shinbi.com/online/
6月タームからの参加はまだまだ可能です。月三課題程度を、毎月1度ウェブミーティングツールを用いてリアルタイムで講評していくという形式での添削スタイルになります。

それでは、先端芸術表現科でした。
(画像は昨年度の授業の様子です)

 

5月後半のオンライン課題 生徒作品紹介

こんにちは!彫刻科の小川原です。

明日5/31(日)から3日間限定で石膏デッサンの描き出し解説動画を無料公開します。(無料ですが申し込みだけしてください)
今回はデザイン科講師の山本先生と一緒に、胸像とトルソーをそれぞれ大事なポイントで解説を入れながら制作しました。これまで作ってきた解説動画よりも具体的かつ詳しい内容になっています。(その分動画自体は長めです)
しばらく石膏デッサンから離れている浪人生にも、これから初めて石膏デッサンに取り組む現役生にも是非見てもらい、大事なポイントを分かった状態でスタートを切ってもらいたいと思います!
初日の31日の午後2時から3時間は、動画にデッサンについての質問が入れられるようになります。頂いた質問には僕がライブ音声でお答えしていくので、デッサンについての悩みや疑問など、気軽にどんどんお寄せください!
https://art-shinbi.com//event/online-event/drawing-01.html
2時間ずつ描きました!

今回は主に自画像を紹介します。
まずは昼間部生の作品。


目に強い意志が宿っているようです!ただ形を見て描くだけではこうはいきません。印象をよく捉え、自分と向き合えた結果です。


うまいです!こんなにうまい自画像は滅多にお目にかかれません。描くことに対しての情熱やこだわりが半端じゃないです。この追求心こそ僕らの目指すものですね!


完成度が素晴らしいです!仕上げてやるぞ!という気迫を感じます。頼もしいですね。こういう気持ちは特に芸大を目指す上では必須です!


なんだか見ていてドキッとさせられてしまうような魅力に溢れた作品です!飾っておきたいくらいの作品生の高さがあります。


臨場感のある作品だと思います。手を伸ばせばそこに実際にいそうなリアリティを感じます。光もとても綺麗です!


一見荒々しさもありますが、絶妙にコントロールしてできた作品です。作品としての強い見え方が良いですね!


現役生の作品です。今回の課題は昼間部生より短い時間で描いてもらいましたが、木炭の質が豊かで魅力的な作品に仕上げられました。


同じく現役生の作品です。ダイナミックな構図と堂々としたポーズが素晴らしいです。内容もうまいですね!春期講習からまたここ最近で一気にレベルアップしてきました!


昼間部生の自主制作作品です。風車。美しいものを見て美しく描きたいと思う気持ちと、それを可能にする実力。素晴らしいです。

さて、6月から登校が再開できそうということで、気の引き締まる思いです!ここまで表現研究について特訓してきて皆いい捉え方ができるようになってきました。この感覚のまま新しいスタートを切って欲しいです!

石膏デッサンや塑像をやりたい〜!と我慢を重ねてきたことと思います。今年は例年以上に高いレベルに到達できるよう講師も力を入れていきます!学生諸君も思いっきり励んでください!盛り上がっていきましょう!

工芸科昼間部コース

工芸科講師の酒井です。
オンライン授業も三週間目に突入し、最初はガチガチに緊張していた私ですが、どうにか慣れてきました。
生徒もどんどん手慣れてきて、良い作品が出てきています。
さて、授業の内容を少しお話しします。
デザイン工芸科昼間部のオンライン最初の課題は自己紹介を兼ねて『自分の好きなもの』をテーマとした作品提出から始まりました。
いい感じ!
オンライン授業は初めての経験なので、どんな授業内容にするかかなり悩みました。
石膏が描けない‥つらい‥でもこれはある意味いい機会なのかもしれないな。と思い、
基本的な球、円柱、正方形の描き方から始まり、
楕円、パース、下描きの仕方など、基本的なデッサンに必要な基礎を重点的に学べる授業にし、
宣言が解除されて通常授業に戻る頃にはその基礎が生きる様に!と願いを込めて熱血な指導をしております!!!
教えていて思うことがあります。
リモートとはいえ、直接会って話していないので、言葉のやりとりがとても重要になります。その際、講師と生徒の間で言葉の食い違いが常にないように意識したいな、ということです。
その中の一つの言葉が 描写 という言葉です。
『描写』という言葉はたった二文字ですが、実はとても奥深い言葉です。
私が浪人したての時は、緻密に書き込む事=描写だ!と思っていました。
でも本当は違って、そのものになる事=描写なんだ…!と気付いたら一気に絵が変わりました。
手数が少なくてもそのものになれば描写。
らしさに繋がれば描写。
そしてそのものになるためには『観察』が必要だという事。
観察とは表面上の事だけじゃなく、
対象物の構造を理解する。が観察につながり
対象物のラインを理解する。が観察につながり
対象物の持つ、変化を理解する。が観察につながり
とにかく向き合った対象に対して『感じる』『理解しようとする』『発見してあげる』ことが大事なのです。
根本がまだ理解出来てないうちはそれに気付けずテクニックに走ろうとしがちで、生真面目な人ほどいろいろな講師のアドバイスに振り回されます。(完全に私の過去の実体験ですが…笑)
ただ、その事に気付けてから講師の人達のアドバイスが全て腑に落ちました。
リアルな作品を描いたり作ったりするには自分自身で対象物から発見を沢山してあげて、
どう表現したら自分が観察した情報に近づけるのか。
それを表現するために使うのがデッサン力や、今まで培ってきたテクニックです。
「うまい」ではなく、『理解している』『わかっている』人を目指して欲しい。
是非この期間に基礎的な力と共に、感じる力を養って欲しいと思っています。
これは自分自身で身につけられる事で、これから美術を学んでいく上でなにより1番大切な事だからです。

《基礎科》オンライン授業やって〼

昨日緊急事態宣言解除が発表されました。
長かった緊張状態も少しは、解れるようになるかもしれませんね。
解除されたからとはいえ、引き続き手洗いうがい、十分な睡眠と休息など
良いことは続けていかないといけませんし、続けていくことがいろいろなことが良い方向に
向かっていくのではないかと思います。

基礎科講師デザイン科担当の名越です。

世の中がテレワークやオンライン授業となっている中、新宿美術学院基礎科もオンライン講評などをしつつ
今月からオンライン授業が始まっています。
授業内容を予め生徒側にお伝えし、モチーフなるべく自宅の中にあるもの
もしくは手配しやすいもので準備してもらっています。(果物などは送ってしまうと腐ってしまったりするため)

普段の授業とは環境も違い、ずっと作品を見続けるわけにもいかないので、
何がベストな方法なのか講師も課題をやっているような気分です。

授業の中ではこのように、課題のプロセスを見ながら、気を付けるポイントや、
どんな箇所に気をつける必要があるのかなどを解説します。

また、課題の初めにはここのモチーフの確認を行うのですが、
その時に普段はモチーフはモチーフ担当の方が設置してくださるので気付けないようなことなども
気付けたりします。
“なぜこのモチーフはこの向きの方が良いのか?”
“このモチーフがこの位置にあるとどのように見えるのか?”
など、構成力がそこで培われたりもするのではないかと、思ったりもします。

今後どのような授業形態になっていくかはわかりませんが、
今行っていることは基礎練習としてしっかり今後受験にも役立ってくることですので、
しっかりと取り組んでいけると良いかと思います。

学校からの課題もたくさん出ている中、
学業と絵の両立はなかなか大変かと思いますが、踏ん張っていければと思います。

自宅で買っている猫は、晩ご飯の時間が毎日20時なのですが、
7時前ぐらいから催促の鳴きが始まります。
ですので僕の夜間部授業ではたまに裏ですごい猫の泣き声がしたりもします。
まさにオンライン授業、という感じです。

ではでは

オンライン授業の経過報告。

自粛疲れという言葉まで出てきましたが、疲れというより発散出来ないことがフラストレーションとして溜まっている感じかな思います。人に会わないで、宿題をこなしていくだけというのは…相当大変なことだと思います。上手く自粛していく工夫が、必要かもですね。

デザイン•工芸科夜間部です。

オンライン授業というのも、最初は難しく慣れないと大変でしたが、慣れてみると大変さは減った気がしますが、やはり対面授業の出来ないことは残念だなーって思います。今出来る最大限をやっていると思うので、ここは我慢するしかないでしょう。授業を開講するのに、場所が変わったりしています。出来るだけステイホームでの授業を心がけていますが、資料を取りに行かなくてはならない時もあるので、新宿校でもやっています。

基礎課題をこの期間中に重点的にやっています。まずは、基本的なデッサンの捉え方や、平面の道具の使い方などの知識的なことをやっています。

自宅でのモチーフ定番の靴です。家に靴がない人はいないでしょう。少し使用感があった方が描きやすいのがポイントですね。

実況リアルタイムで遠隔デモンストレーションもやってもらいました。細かいところは見えずらいですが、一緒に進んでいる点は参考になると思います。

 

水張と烏口溝引きの動画も、再度チェックしておきましょう。

では、次回は緊急事態宣言が解除になることを願いたいですね。