月別アーカイブ: 2020年7月

《基礎科》夏期講習が始まりました!

毎日毎日晴れたかな、と思って傘を持って行かずに外出すると大雨に打たれてしまったり、
今日は天気が悪いから、、、と洗濯物を干さずにいたら、一日中曇りだったり。
なんだか「梅雨は日本の文化だ」と言われていますが、あまりに長すぎますし
ちょっとそろそろカラッとした日差しの日々が恋しくて堪らなくなってきました。
そして家の中の様々なものがカビっぽくなって頭を抱える日々を送っています。

基礎科講師デザイン科担当の名越です。

新宿美術学院基礎科も7月からいよいよ夏期講習が始まり、みんなのスイッチが入り始めた感じがします。
今年の夏期講習は、新型コロナウィルスの影響もあり、例年とは違うスケジュールでの授業となっています。
普段はこの時期、朝から夕方までか、夜間という2種類から選ぶような形だったのですが、
多くの生徒さんがこの時期まだ学校があるため、昼間は学校でに行き、夜間はシンビで実技という
ハードなスケジュールを毎日こなしています。

実は基礎科の生徒さんにとってはかなりハードでも、
このスケジュールは来年(もしくは再来年)受験科に行くとこのスケジュールになるんですよね!
8月の頭からは昼間or夜間がスタートしますので、夜間を取っていた人も昼になったり、
学校の都合でまた夜間になったり、ちょっと大変な日々が続きますが、
「これを越えればきっと力がしっかりと付く!!」と信じ、毎日力を振り絞っていきましょう!!

デザイン科は全員初めての絵具を使った細密着彩です。

先生もデモストをしました!


モチーフを観察しながら、丁寧に色を作っています。


油絵科は可愛いモチーフを描いています!


日本画科もデザイン科に負けず、夏のモチーフを描いています!

なかなか夏の楽しみを時間的にも天候的にも楽しめませんが
新宿美術学院基礎科では、そんな気持ちも(1割りぐらいは)モチーフでカバーしていければと
思っています、、、。

ではでは

映像科:合格者インタビュー⑤・学校推薦型選抜/ディレクション資質重視方式編

新美映像科から志望校へ合格した人たちにインタビューする企画もついに最終回!
今回は武蔵美映像学科の学校推薦型選抜ディレクション資質重視方式の合格者に聞きます。
「構想力テストってどんなテスト?」「受験までにどんな準備をしたらいいの?」
プレゼンやディスカッションによる試験で合格した齋藤さんと松岡さんに教えてもらいます。
インタビュアー:森田、樋口(ともに映像科講師)

【Q1:ディレクション資質重視方式の入試は、他の試験と比べて特に「映像でどんなことを表現したいのか」を明確にしておく必要があると思います。お二人が大学で映像を学びたいと思ったきっかけを教えてください。】

齋藤:一番最初に意識したのは、中学のころ家庭教師の先生から「絵を描くのが好きなら美大があるよ」と聞いて調べたときに、映像学科という存在を知ったことでしょうか。いま考えれば不純な動機かもしれませんが、ドラマやアニメを見ることが好きで「映像を学ぶ大学なら楽しく通えそう」と思いました。その後、映画にも興味を持つ過程で、最終的に武蔵美を第一志望にしました。

松岡:元々表現することには興味があったのですが、具体的な表現手段はイメージできず、美大を受験することも考えていませんでした。そんな中で高1の夏にオープンキャンパスで武蔵美に行ったときに、教授のお話を聞いたり、在学生の作品を見て、映像というメディアが一番「内なるものを表現できる」というふうに感じたことから、受験を意識し始めました。


[2019年度夏期講習会/構想力テスト対策]

【Q2:ディレクション資質重視方式では、監督や演出家のようなポジションにおけるリーダーシップが期待されています。この方式での受験を考え始めたのはいつですか?】

齋藤:高校生活では、それほど人をまとめるタイプではなかったので、最初にこの試験のことを聞いたときは「向いてないな」と(笑)。でも志望校合格を目指す上でチャンスは多い方がいいとも考えました。4月から映像科の木金日コースに入学して一般選抜の対策も並行して進めていたので、「絶対にこの試験で合格する」というよりは、チャレンジという気持ちで、夏以降に対策を始めました。

松岡:私も最初からディレクション資質重視方式での受験を考えていたわけではありません。新美映像科の授業では一学期にプレゼンテーションの授業がありましたが、その授業の講評のときに先生から「プレゼンが良かったから(ディレクション資質重視方式の)受験を考えてみれば?」とアドバイスを貰ったことをきっかけに、受験を考えるようになりました。


[2019年度夏期講習会/構想力テスト対策]

【Q3:この入試には「構想力テスト」という試験があり、与えられたテーマから15分で構想を考える必要があります。どんな準備をしましたか?】

齋藤:本番の試験で出題されたテーマにその場で応答することも大切だと思うのですが、私はあらかじめ実写映像にジャンルを絞っていました。発表用の資料作成についても、何度か練習する中で、人に伝える上でどういう情報が必要で、どういうレイアウトで見せるべきか理解していたので、書き方は決まっていました。15分は短いですが、ある程度まで事前に準備していけば焦らず構想をまとめられます。

松岡:私は映像インスタレーションに興味があるので、自分の構想は展示形式の表現になる可能性が高いと思っていました。そのため構想力テストの準備として、意識的に展覧会に行くようにしていました。それもただ鑑賞するだけじゃなくて「プロジェクターはどこに置かれているんだろう」とか「釘はどこに刺さってるんだろう」というように、その表現の成り立ちを知ることを心がけていました。その鑑賞のメモは当日の構想にも活かされたと思います。


[2019年度夏期講習会/推薦入試対策での作品展示]

【Q4:構想を元に5分以内で発表(プレゼンテーション)があります。この「発表」についてはどんなことを心がけましたか?】

齋藤:完璧に喋ろうとすると逆に喋れなくなってしまうので、完璧じゃなくてもしっかり印象に残るような構成を準備していました。具体的には最初の1分で必要最低限の情報を提示して、残りの時間でその情報に肉づけしていくイメージです。映像作品を作るということは必ず「伝えたいこと」があるはずなので、それを最初と最後にはっきり二回言う、ということも心がけていました。

松岡:話すときに「人の目を見ること」と「一文を短くすること」を意識していました。あとは自分の発表以上に「他の人の発表をよく聞くこと」がすごく大事です。対策をはじめた当初は、自分の発表のことで頭がいっぱいでしたが、構想力テストでは発表のあとに討議があるので、他の人の構想をしっかり理解しておくことが、的確な応答や質問に繋がると考えていました。


[2019年度推薦入試対策講座/構想力テスト対策]

【Q5:発表の後の討議(ディスカッション)は、当日どんな人と一緒のグループになるかわからないので準備も難しいと思うのですが、何を意識して臨みましたか?】

齋藤:無言の時間を作らないように自分から話題を提供しようと思って挑んだのですが、実際の試験のグループは積極的に発言する人ばかりで事前の準備は通用せず(笑)、結果的に自分は質問をする役に回ったという印象です。「自分はこういう役割」と決めるだけじゃなくて、当日同じグループになった人たちの様子を見ながら、臨機応変に対応することが大事だと思います。

松岡:新美でグループディスカッションの練習をしたときに、グループの人同士の会話が噛み合ってないな、と感じることがありました。そういうときに私はその二人の間に入って「いま〇〇さんが言っているのはこういうことですよね」という「通訳」のような役割をしていたんですね。直接的な提案や質問のための発言ではないのですが、討議においてはそういう役割も重要だと気づいたので、本番でも意識していました。

【最後に:ディレクション資質重視方式の受験を考えてる人に向けて、アドバイスをお願いします!】

齋藤:受験生なので実技対策や学科の勉強は大事ですが、それ以外の時間は自分の好きなことを好きなだけしたらいいと思います。私は9月に入ってからも好きなアーティストのライブに行ったり、週に一度は映画館にも行ってました。作品を鑑賞することは自分と向き合うことでもあるので、鑑賞の時間を通じて「私はこういうことが表現したい人間なんだ」ということを再確認することがおすすめです。

松岡:私もそうですが「話すのが苦手だから受からない」という試験ではないと思います。「ディレクション資質」という資質があるとして、それはひとつの正解があるのではなく、何通りもあるものだから、対策を通じて自分なりの方法を考えてみてもらいたいです。あとは、試験の前だけは「自分はしっかりした人間だ!」と思い込むことが大切だと思います。

森田:対策が難しい試験ですが、齋藤さんと松岡さんが当時考えていたことを聞けて、非常に参考になりました。今日はありがとうございました!
樋口:武蔵美での活躍にも期待してます!頑張ってください。


《2020.7 オンラインでのインタビュー/齋藤さん、松岡さん、ありがとうございました!》

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お知らせ:
夏期講習会の情報はこちら↓から。

8/10(月)〜8/15(土)私立美大映像 総合型選抜対策コース ※学校推薦型選抜にも対応
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映像科の授業について
映像科公式 Twitter
映像科公式 Instagram
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合格者インタビューのバックナンバーもぜひ!
Vol.1:感覚テスト編
Vol.2:鉛筆デッサン編
Vol.3:小論文 / 文章表現編
Vol.4:総合型選抜 / クリエイション資質重視方式編

先端芸術表現科夏期講習3期について

こんにちは。先端芸術表現科です。
夏期講習1期も終わり、一次対策小論・素描に関して、短い期間でしたがそれぞれの課題が明確になったように思います。3期からは三週間連続で講習が始まりますが、日々制作を継続しながら過ごしていけるとよいとおもいます。

さて、夏期講習3期は以下のスケジュールで行います。

先端芸術表現科夏期講習3期(9:30-18:30)
オンライン夏期講習は10:30-17:30になります。またオンライン夏期講習のカリキュラムは教室でのカリキュラムとは一部変更して行います。

3(月) 課題演習 観察と想像
ものの観察を通して発見したことからコンセプトを立ち上げ、制作してみる。観察することと介入すること、芸術と科学の間の領域について考えてみる。

4(火) ワークショップ 遊びと身体
身体を通して空間と関わってみる。「遊び」ないしは「ゲーム」という作品の形式について考えてみる。

5(水) 一次対策 
6(木) 一次対策
小論文・素描に分かれて、一次試験のために必要な力を養います。

7(金) 制作日
8日の講評会に向けた制作、設営などの準備期間。講師は随時制作相談、アドバイスを行います。

8(土) 講評会
制作した作品、活動について講師・生徒を交えてディスカッションしながら、それぞれの表現のもつ可能性について検討します。

申し込みやスケジュールなどの詳しい情報は以下のリンクを参照してください。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/subject/sentan/index.html

オンライン夏期講習の情報はこちらから。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/online.html

3期では、課題制作なども通して制作すること、表現することを1から考えていきたいと思いますので、これまで制作した経験がない方、先端に興味を持ち始めた方の起点として機能するようなカリキュラムにもなっています。受講相談なども随時受け付けておりますので、興味のある方はご連絡ください。

それでは先端芸術表現科でした。(画像は昨年度の夏期講習のものです)

 

彫刻科優秀作品紹介。

こんにちは!彫刻科の小川原です。1学期後半でそれぞれの課題が見えてきたところで早くも夏期講習に突入です!
それではここまでの優秀作品を紹介していきます。
ジョルジョの模刻。

カッチリと作り切った上で印象を合わせてきました!人体として、またジョルジョを理解して模刻が出来ているところがすばらしいです!


面の捉え方が少し大雑把なところがありますが、ピントの合わせ方がうまいですね!印象がはまっています!

円盤投げ

彫刻的によく考えられていますね!実際に紙の中に円盤を「再現」していく感覚でないとこうはいきません。デッサン を見て模刻できそうな内容です!


横位置でも意外と難しいのが顔側です。動きもよく捉えられ、顔も似せてこれていますね!

マスクと手

弥勒菩薩の作りがとても良いです。西洋彫刻よりもニュアンスを表現するのが難しくて、形を写しとる感覚だけでつくっていると悪代官みたいな表情になりがちなんです。手の添え方も魅力あります!



手を2つ作るのは時間的にもバランス的にもかなり難しいことだと思いますが、模刻も似せてきた上でかなりやりきってくれました!すばらしい完成度だと思います!

クロッキー

ペンでジョセフをクロッキーしました。頭部はもっと突っ込んで描いていって良いです。しかし構図もバランスも印象も、短時間でよく捉えられていると思います。体の形態感の見せ方も良いです。


木炭で気配を探った後にペンで描き込みました。印象を探ることに対する柔軟な姿勢が良いです!作品としての魅力がありますね!

ジョセフ

この時期ですが試験時間で描いてもらいました。とても印象がよく、充実した完成度を感じます。間違わないこと、直すこと、合わせること。様々意識しないといけないですが、結局見る人の心を動かすのはそれ以上の作品の中身ですね!この作品はそうした部分にしっかり引っかかってきます!

夏期講習中にそれぞれ1つでも2つでも、これはという作品を出しておきたいですね!それが2学期以降の制作において重要な指針となるはずです!気合入れていきましょう!

オンライン教育科

こんにちは。オンライン教育科です。

今週から7月ターム課題の講評ですね。
さて、夏期講習会が7/20より始まっていますが、ご予定はいかがでしょうか?
今年は従来のアトリエでの講習に加え、7/27(月)より3週間、オンライン夏期講習会が開催されます。
夏休みが短く、遠方からの参加状況が難しい方など、ぜひオンラインでの講習にご参加ください。
ご案内はこちらですのでご検討ください。
 
各科コースによって内容は違いますので詳細は電話か、メールでお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。