保護者ガイダンス開催。次回は4/2(日)です。

こんにちは。
本日、「保護者のための芸大美大受験説明会」「中学生のための美術系高校受験説明会」を開催しました。
雨の中、多数の方にご来場いただきました。ありがとうございます。
次回は4/2(日)に開催いたします。今回を逃してしまった方、ぜひご来場をお待ちしております。
http://www.art-shinbi.com/event/2017/start-event/event003.html

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全体説明の後は、合格者作品の展示会場に移動し、作品を見ながら各専攻講師による説明を行いました。
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こちらは別会場、中学生のための美術系高校入試説明会の様子です。
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こちらも次回は4/2(日)11:00より行います。
都立総合芸術高校など、特殊な美術系高校受験をできる限り分かりやすくご説明いたします。
ぜひお待ちしております。http://www.art-shinbi.com/event/2017/High-school-entrance-Examination/


春期講習会はじまりました!

こんにちは。
本日より春期講習会がはじまりました!
いよいよ受験の新高3生や再チャレンジの受験生、今日初めてデッサンをする初心者の方など、様々ですが、春は新しい空気があって、また1年が始まるな、、、という感じです。

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こちらは基礎クラスの様子

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デザイン科です。
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春期講習は、3/28~、3/30~と、途中からの参加も可能です。WEB申し込みもできますので、
ぜひご参加お待ちしています! http://www.art-shinbi.com/event/2017/spring/

合格者の作品も展示中ですので、ぜひご来場ください。(写真は新宿校の様子)
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芸大油画現役合格者に聞く③

こんにちは。油絵科の関口です。
今回も芸大油画専攻に現役合格した山道くんのインタビューの続きです。
技術がないと自覚していた山道くんが、どうやって入試を乗り切って行ったのでしょうか?また、敢えて技術を教えない、という方針を取った僕の内心は…。

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インタビューを受ける山道くん。入試も全て終わり、和やかな雰囲気で行われました。

関:でも技術を教えないって、こっちもストレス溜まるんだよ(笑)教えた方が楽だから…。本人的にも武器を身に付ける事で安心するだろうしね。
山:技術を教えないと、どうなるんですか?

関:自分で考える力が身につくでしょ?今の自分に出来ることは何だろう…って。だって何も武器を持ってないんだから。
山:確かにそうでしたね。

関:例えばさ、技術が無い分ハートで勝負する人もいると思うんだよね。でも山道くんは熱いハートで絵を描くってタイプじゃ無いじゃない(笑)?
山:そうですね(笑)自分はそういうタイプじゃないです。

関:そこで本人の個性やセンスが出てくるんだよ。でもさ。水泳教室に通ってて泳ぎ方を教えないみたいな感じで(笑)。溺れそうになるギリギリなのを見てて、自力で泳ぐ事を覚えさせるみたいな感じだからね(笑)。本当にヤバイ時にはちゃんと浮き輪投げてあげるから(ニヤリ)みたいなね(笑)。
山:(笑)二学期位にデッサンでローラーを使うのを教えてもらって、ずっとやってたんですけど、冬期講習とか武蔵美の前に「それを使わなくても良いんだ…」って、分かったんですけど「描く力も無いし、どうしよう…」みたいな感じになったことがあって。

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こちらが二学期に描いていた、ベースに木炭の粉をローラーを使って乗せたデッサン。この時は少し技術的な事も教えていました。本人は「描く力がない」と謙遜していますが、ものを描く力は二学期の時点で結構付いていたと思います。

関:そうだったね。特に武蔵美なんか、試験時間が6時間しか無くて、山道くんは描くのも無茶苦茶遅いし、技術もない…そんな中で何が出来る?って、考えた時に、山道くんの中で「あ、これだったらイケるんじゃない?」っていうのを見付けられたと思うんだよね。
山:あのブロック(とH鋼)を描いた作品ですかね?

関:あれを見た時に、やっぱり一年間の中で力を付けたんだな…っていうのを実感できて…だから僕の中では全然焦りが無かったというか、山道くんの事を信じてた。完全に信頼してたよね。それで、もし本番で失敗したらそれは仕方がないというか、絵だからしょうがないよね?っていう。一年間そういう感じ(真剣勝負)でやってきたんだから、山道くんを信じて賭けてみようって。
山:そうなんですね。

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こちらが武蔵美直前に描いたブロックとH鋼の作品。一般的な見方だと二学期の作品の方が良く描けていると思いますが、僕はこの作品を見て、荒削りながら可能性を感じました。

 

関:僕には確信があったけど、山道くん的には芸大の一次も二次も不安しかなかったと思うんだけど…
山:絵画とは何か?みたいな、自問自答に二次試験の時は描きながらずっとやってましたね。3日目も筆がずっと止まっちゃって、僕は何をすれば良いんだ?みたいな感じでしたからね(苦笑)。

関:それが絵に深みを与えたんじゃないかな?
山:そうなんですかね?…だからあんまり描かなかったんですよね。

関:考えてる時間が長かった?
山:そうですね。考えながらやってると、すごい時間が早く経っちゃって…

関:うん。でもそれって凄い大切な事だと思うよ。僕も作品を描いている中で、作品に触れてる時間よりも、考えてる時間とか、自分の絵を見てる時間の方が長いもんね。絵ってある一手を打ったら全然局面が変わってくるから、変わってきた局面に対して、こう考えたら良いんじゃないかな?とか、こういう手を打った方が良いんじゃないかな?とか、刻一刻と変わっていくものだと思うから。ただ作業をしていれば完成する…そういうもんじゃ無いと思うんだよね。
山:そうですね。

関:だから山道くんが試験の時に考えてる時間が長かったっていうのは、作品を作る上では重要なプロセスだったんじゃないかな?だって一手で全然変わってくるから…
山:そうですよね。見え方とかもそうですもんね。

関:この一手で、この前に置いた布石が効いてきた…とかね。で、丁度良いところに行ったんだろうな。って思ってるんだ。
山:そうなのかな…(照笑)?

関:自分としては手応えがなかったかな?
山:うーん。自分の世界にはなっていたかな?っていうのはあるんですけどね。多分世間からは評価されないだろうな…っていうのは分かってましたから。

関:それはでも良いんじゃない?
山:そこが難しいところですよね。これが絵だ!っていう(正解が)のが無いから。確かに自分のモノにはなってたけど、なんか汚いし(笑)、雑だし…こりゃあどうすれば良いんだ…みたいな感じですよね(苦笑)。

関:でも、そういうところも含めて、芸大の先生方はよく見ていたのかな?って思うけどね。例えばもっと表面的にはよく出来ている作品も多分一杯あったと思うんだよね。
山:そうですね〜。自分の隣の人とかも…。

関:そういう中で山道くんの作品が選ばれて、もっと完成度の高い作品が落とされてしまったという可能性だってあるんだけれど、今の芸大の先生方が見ている所っていうのは、表面的な完成度だけでは無いな…っていう気はするよね。
山:むしろそこを見られたら…おしまいだっていう風には思ってました(笑)。

関:僕はある1つの確信があって、そこはそんなに見ないだろう。と思ってたから、敢えて技術は無しで行こうと(ニヤリ)。
山:そうですね。試験前に先生にそう言われて、僕もあんまり上手に描こうとは思ってなかったですね。自分の狙いが伝わる位なら良いかな?っていう。

ー次回(最終回)に続くー


先端科:春期講習はじまります

こんにちは。新美先端科です。

今年の東京芸大-先端科合格者の報告です。

1次試験の合格者は8名中6名。
最終合格者は2名でした。
一人は現役生、もう一人は帰国子女枠からの合格です。
ここ数年の入試の傾向は、素描、小論ともにしっかりと基礎力をつけることや課題にしっかりと応えることが求められています。
現在、新宿校7階のフロアで、合格者の入試直前に描いた素描や総合実技の再現作品、個人資料ファイル(提出したものの写し)を展示しています。この機会に是非ご覧になってください。

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明日から春期講習会が始まります!

26(日)「3色ボールペンで自画像を描く」
27(月)「0円」ワークショップ
28(火) 先端・映像合同ワークショップ1
29(水) 先端・映像合同ワークショップ2
30(木)「場と作品」

講習5日間のうち2日間は映像科との合同ワークショップを行います。
これまで全く作品を作ったことがない人でも、この春期講習では「素材選び」「テーマの設定」「作品展示」と幅広く体験できるようになっています。

明日から講習会が始まりますが、申し込みは直前でも受け付けしています。
この期間はどなたでも面談できますので、この機会を是非ご利用ください。


芸大油画現役合格者に聞く②

こんにちは。油絵科の関口です。
前回に引き続き、芸大現役合格した山道くんのインタビューです。今回は試験の直前の話が中心です。前回は山道くんがどんなに絵が失敗していても、僕は尻を叩いたりしなかった…というところで終わったので、その続きです。

関:芸大の直前だってね、最後の週は前日も含めて全然上手くいってなかったけど、僕は全然焦ってなかったでしょ。むしろ、なんか良い感じになってきたじゃない?って言ってたもんね(笑)。
まぁ、でもきっと本人的には結構焦りはあったよね?
山:そうですね。上手くいったのは試験の6日前に描いた自画像くらいでしたからね。何というか、これをやれば大丈夫!みたいな型が無かったから…まぁ安心は出ないですよね。焦りは…やるしか無かったから、そんなでも無かったですけどね。でもやっぱり緊張はしましたね。
山道自画像
試験6日前に描いた自画像。この作品を見てからは、その後どんなに失敗続いていても「山道くんには底力があるから大丈夫」と自分に言い聞かせ完全に信頼していました。

 

関:で、一次終わった後、エスキース見せてもらった時にさ。正直あんまり良くなさそうだな…って思ったんだよね。自分でも落ちたと思ってたよね?
山:そうですね。周りと比べてインパクトはあったと思うんですけど、それしか無かったので…

関:でもね。面接でエスキース見ながら山道くんの話を聞いている内にね、(希望的観測で)これって結構上手くいってるんじゃないか?って変わってきたんだけど…。
ただ、さっき再現で描いた素描を見せてもらって、やっぱりヤバイな(一歩間違えたら落ちてたかも)って思ったよね(爆笑)。
山:(笑)ヤバイですよ。入試で描いたヤツは(笑)。自分のだらし無さが出たというか…面倒くさいから、伝われば良いやみたいな。

一次エスキース
これが芸大一次の作品を思い出しながら描いてもらったエスキース。手前が鴨のシルエットで、奥にミミズクがいます(お腹から足に掛けての部分)。パッと見は隙間の形が鳥の頭の輪郭みたいになっています。

 

関:だらし無いという印象はないけどね。
山:いやぁ〜こだわらない事には全然こだわらないですからね。

関:そっか…。でも描くときにスゴい…こう…考えるじゃない?1つのことをやるのにもさ、凄く考えて、終わった後とかにもずっと残ってメモを取ってるし。ああいうところを見ると、だらしないとか、大雑把という印象は無かったよね。むしろ結構慎重な方だと思って見てたけど。
山:その辺は二面性って言うか…。でも慎重って言うかビビりなだけですよ。でもビビってない時とか、絶対勝てる相手だと思った時は「こん位でしょ?」みたいな感じで行けるんですけどね(笑)

関:芸大は絶対勝てる相手だと思った(笑)?
山:いや〜それは(笑)。正直、芸大は周りに「受けた方が良いんじゃない?」みたいな感じで言われて受けたので、自分的には、まぁ無理でしょ。みたいなスタンスだったんです。だから気持ち的には受かるとは思ってませんでした。

関:最初は筑波受けるって言ってたもんね。
山:そうですね。芸大は手を出すにはあまりにも遠すぎるんじゃないか?って思ってましたから。

関:11月位に筑波の推薦受けるっていう事だったんだけど、山道くんの中では、そこで落ちるのは最初から織込み済みで「落ちて気合を入れる」って言ってたもんね。
山:筑波の推薦は、もう最初から落ちて良いって思ってて、試験を体験して体勢を整えようって思ってました。

関:こっちとしては、筑波受かったら芸大受けられなくなるから複雑な心境だったんだけど、でも『受けるかからには受からせるつもり』でいたから…。一緒に石膏デッサン描いたもんね(笑)。
山:そうでしたね。自分の中でも100%の力でやんなきゃ…っていうのはあったんですけど、一方で「ここで受かんなくても良いじゃん」っていうのがあって…。

関:気持ちの行きどころというか、その辺は難しいだろうな…って思ってたけどね。
山:そうですね。

関:芸大終わった後にもさ、後期の筑波も受けるって事で、石膏描いてたんだけど、アレはキツかったでしょ(笑)?
山:いや〜本当、精神的に(笑)。『これが受験だ』って感じがしましたね。やっぱ石膏デッサンって楽しくないなって(爆笑)。

関:そうやって考えてみると普段描いてた絵っていうのは、まだ受験ではあるんだけど、一枚一枚「この作品どうしよう?」っていう事を考えて描いてたと思うんだよね。これはこうだから、こうすれば良い…っていうマニュアルがある訳じゃないからね。その辺は石膏デッサンとは全然違うところだよね。『ルールは自分で作る』みたいなさ。
山:そうですね。

関:もし違う課題が出てたら全然違う作品描いてたんだろうな?って。だからそういう一枚一枚の思考力というか、作家的な力は一年でだいぶ付いたかな?って思ってるんだよね。
山:まぁ、そうですかね。

関:僕自身の今年の方針として『自力で考える力をつけさせる』ってところに重点を置いて見てたんだよね。だから敢えて作品に対してあまり口出しや手出しをしなかった。一人ひとりが、その課題に対してどうやって考えて答えを出していこうとしてるのか?っていう部分に焦点を当ててね。結構言いたくなるのを我慢してたんだよ(苦笑)。
山:僕としては課題をこなすだけだったから「本当に力着いてんのかな?」っていうのはありましたね。

関:僕はね、カリキュラムって『合格する為のプログラム』だと思ってるんだよね。皆にどうやったら作品について考えてもらえるのか?考える事を習慣付けられるのか?っていう…。アトリエではどう考えたかを聞いて「それだったらこうなんじゃない?」とか、行き詰まった時には「こういう事を考えたら前に進めるんじゃない?」っていう手助けをする位でね。だから課題ができた時には、僕の仕事はもう半分くらい終わってるんだよね(ニヤリ)。
山:あぁ、なるほど。

関:あとは個々の問題として「この技術がないと、どうしてもクリアできない」ってところがあったら、よく考えた末に教えちゃうけどね。まぁ僕の教え方っていうのは他の予備校とか、他の先生方とはちょっと違って特殊だったと思うから…
山:他の予備校がどうなのかは分からないですけど、絵画の見方っていうか、例えば明暗構成だったり、そういうのは結構教わったなって思いますね。色々言ってもらう度に、あぁそうなんだ。みたいな…

ー次回に続くー