月別アーカイブ: 2020年9月

《基礎科》手を描きましょう!!!!

日が落ちるスピードがグングンと早くなり
あっという間に夜の時間が早くなってきて、
この前まで授業終わりでも汗ばんでいたのに
校舎を出た瞬間、肌に触れる風が少し心地良いなと
感じられるようになってきました。
もうあっという間に9月も終わりです。

基礎科講師デザイン科担当の名越敬真です。

先日石膏デッサン週間を越えてたの石膏デッサンコンクールがあり、
基礎科の生徒もほぼ全員参加するような形になりましたが
やはりまだ受験生の壁は厚く、点数は及ばなかった人が多かったのではないでしょうか。

石膏に引き続き、基礎強化週間として、先週からは手の特訓を始めています。
まずは手のクロッキーをひたすらいろいろな角度から行いました。
線描を行い、その次は軽くトーンをのせ、立体を意識して。

手は自分の一番近くにあるモチーフです。
クロッキーのモチーフとしてはもってこいなのです。
今回クロッキー帳に何枚もクロッキーをしてもらったのですが、
できれば、そのクロッキー帳を手のクロッキー専用にしてもらい、
高校3年生になるまでに全てのページを埋めてもらいたいと思っています。
きっと見返した時に、自分の進化と自信が得られるはずです。

今週からは、クロッキーを生かして片手のデッサン。
しっかりと、クロッキーの時にした、短時間で形や面を捉える見方が
できるでしょうか??

 

さてさて基礎課題を強化してるのはデザイン科だけではありません!
油絵科も専門課題の基礎力強化週間でございます。

今週の課題は”赤、黄、青”の3原色(白黒も含む)で静物を描いていきます。
絵を描いて行くにあたって、”色を知っていること”と”使えること”は大きく違います。
きれいな色や色の組み合わせを知っていても、それが絵具を組み合わせて
作れなければ、意味がないのです。

この課題では、その力を養って行く課題となります。

3色(+2色)だけなのに、画面の色の雰囲気が全く違うことにびっくりしてしまいます。
色は混ぜれば混ぜるだけ、鮮やかさは落ちていってしまいます。
ですので、適当に混ぜていけば良いというわけではなく、
そこに関して、色相環などの知識も必要になってきます。
どんな絵が出来上がってくるのか、これからとても楽しみです!

冬になる前のこの時期は、冬季講習前の基礎力をぐっとつけるいいチャンスの時期です。
基礎課題と聞くと嫌になってしまう人も多いかもしれません。
ですが、基礎力は間違いなく皆さんを助けてくれます!
基礎力は裏切りません!!そうです、、、

「基礎力は裏切りません!!!!!」

ではでは

映像科:実技模試、迫る!

こんにちは。映像科です。
気づけば9月も終わり、一般選抜の入試までも残り約4ヶ月となりました(早い…!)。

映像科の授業では、武蔵野美大映像学科の「感覚テスト」「小論文」「鉛筆デッサン」に加えて、二学期中盤以降は、東京造形大学や日芸の映像系学科・専攻の実技対策「発想力」「小論文」なども並行して行っていきます。映像メディア系の実技試験は大学ごと、学科ごとに出題が異なりますので、2020年のうちに幅広く対策を行っておくことも重要です!

さて、いよいよ来週に迫りました。10/11(日)には実技模試(公開コンクール)が開催されます。
もちろん校外生のこの日一日だけの受験も可能です。


写真は去年の実技模試の表彰式の様子です。上位の人には賞状&副賞もあります!

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映像科の授業
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2020年度合格者インタビュー公開してます!
Vol.1:感覚テスト編
Vol.2:鉛筆デッサン編
Vol.3:小論文 / 文章表現編
Vol.4:総合型選抜 / クリエイション資質重視方式編
Vol.5:学校推薦型選抜/ディレクション資質重視方式編

芸大デザインコース

こんにちは。デザイン科の山本です。

今年の芸大デザインコースでは9、10月の期間でもう一度、基礎力の確認をするような内容の授業を展開しています。石膏デッサンでは描き出しの強化、鉛筆の扱いのレクチャー。平面構成では構成の考え方、エスキースの詰め方を見直す。立体構成では幾何形態、有機形態の精度の上げ方を重点的に取り上げています。11月に行われる公開コンクールに向けて、基礎造形力をきちんと習得しておきたいところですね。

9/13に行われたパーフェクト描写ゼミ石膏デッサンでは描き出し編での特別講師浅原先生によるデモストを紹介します。

描き出しにおいて重要なのは、細かい情報にとらわれないようにしながら全体をゆったりと捉えることですね。

まずは一次試験合格をしっかり射程に入れておきたいところです。

新宿校 油絵科

 

こんにちは、新宿校油絵科です。

暑い夏も終わりようやく涼しくなってきました。
夏の疲れを取る時間もないまま二学期が始まっていましたが、少し過ごしやすくなってきたのではないでしょうか。

 

油絵科では描写力を鍛えるための課題を行なっていました。みんな集中して制作できたのではないでしょうか。物の見方が変わる瞬間があったはずです。

新宿校では毎年この時期に石膏デッサンコンクールを行なっています。
無料で受けれる物で科の区別なく色々な科が集まって競い合います。
それぞれの科の特徴が出ていてとても興味深いものになります。
果たして描写力とは?デッサン力とはなんぞや。様々な価値観で描かれたデッサンを見て色々と考えるきっかけになります。
では、油絵科のデッサンとは何なのか。

二学期は自分と向き合う時期になってきます。絵画について描写力以上に大切な事があると思います。しっかりと勉強をしていきましょう。
11月には公開コンクールがあります。もちろん今度は科別にやります。自分がどれだけ絵と向き合ってきたかここで確かめてみて下さい。

 

新美ギャラリーより(泉 啓司展)

 

公開コンクール  東京芸術大学 実技模試

11月22日(日)、23日(月・祝)

東京芸術大学 油画 <油彩>

 

 

彫刻科 近況

彫刻科講師の氷室です。
2学期は自分の殻を破っていきたい時期ですね。守りに入らず積極的に自分の課題に対して変革を求めていって欲しいです。
自分で見えていない点が掴める瞬間が出てくるのも、この2学期かもしれません。
ここでの踏ん張りが大事な時ですね。

予備校だけでの最高点ではなく、大学へ行っても通用する見方を養って行く!くらいの実力を目指していっても良いと思います!
全てはそのための通過点です。

ここからは、最近の秀作を紹介します。


熱いデッサンですね!!見上げている体の量感がかっこいいですね。特に肩周りの表現が上手です。もう少しだけ後頭部と表情も詰められたら、完成度が上がったと思います。


色味が魅せる空間が綺麗で、目を引く1枚ですね。ジョルジョの大きな立体感を豊かに捉えられています。体は特に上手です。向かって左の頬骨の奥行きが出せるとなお良かったですね。


こちらも熱量を感じる強い1枚です。体の中身の形まで感じますし、良く考えられていて触れる様な密度があります。鼻の形がもう一歩惜しいですが、ここまで追い上げていくエネルギーが魅力につながっています。


難しい位置ですが、見上げた視点から肩に抜けていくスケール感が好印象です。前頭葉周りの描写をもう一歩詰められると、さらに印象が良くなったとお思います。


少し頭部の印象が横に広いですが、木炭の色味の幅が広く、炭の扱いがとても美しいなと感じます。離れていてもダントツこの美しさが目立ちます。デッサンの醍醐味を得ていますね。


逆光側で顔の形の表現が難しい位置ですが、印象や動きがパジャントらしいなと感じます。らしさを引出せることは客観的に絵を判断できている証拠だと思います。


手前の洋服の布がカッコよく描けており存在感があります。鼻周りの印象が惜しいですが、頬周りの描写にはさりげなく密度を感じさている点や抜けのなさには、作者の実力を感じます。


形も印象も良く捉えられており強いデッサンです。目を引きますね。黒がや似ているので全光側の爽やかな印象につながれば最強だと思います。


印象もよく強さもありながら、空間や視点、特有の形態感も全てを掴まえにいけています。魅力的なデッサンですね。ここまで描けると楽しそうです。


見上げているスケール感、炭のライブ感が好印象です。もう一歩手前の腕の形に臨場感があれば文句なしです。


こちらは現役生のデッサンです。目の印象が惜しいですが、ヘルメスらしい形の起伏を力強く表現できています。視点も感じますし、この調子です!


こちらは現役生のクロッキーです。空間、視点、形の成り立ち、バランス、輪郭を瞬間的に感じ、1枚に取り込めています!上手ですね。


バッチっと仕上げてきましたね、上手いです!! この調子で行きましょう!!


ジョルジョの表情、髪の毛の印象を上手く自分に取り込み、表現できています!胸鎖乳突筋、頬骨周りも、影で形が見えてくると最高です。


やや目の位置が高くも見えますが、それを超えて粘り強く追えています。全体的に抜けが少なく仕上げてこられるのも実力ですね!


まだ荒い部分もありますが、目の印象や構造の組み立て方が上手で、完成はしていなくても目を引きます!こう言う彫刻として追いかけたい動きの捉え方はさすがですね!


少し大きくて傾きが惜しい点もありましたが、形態感が強くて目立ちます!印象も似ています。引き続き今回の様に、やり切っていく楽しみを感じていって下さい!

今回は以上です。
今、みんな伸びてきているので、入直へ向けて安定した力にしていって下さい!