月別アーカイブ: 2014年8月

2学期は9/4(木)スタートです。

こんにちは。夏期講習会お疲れ様でした。
さて、新宿校、国立校とも2学期の授業は9/4(木)からスタートします。
夏期講習生で2学期からの入学予定の方は、お手続きお待ちしております。

★9/4(木)に授業を行うのは、新宿校の各科昼間部、夜間部、基礎科木金土コース。
 国立校は、受験科週5、週2コース、基礎科木金土コースです。
 (他のコースは9/4以降、各授業曜日の最初の日になります。)

★国立校の日曜美大英語、国語は8/31(日)から授業があります!

いよいよ受験生は入試が近づいてきます。1日1日を無駄にせず取り組みましょう!

彫刻科 夏期講習(後期)ダイジェスト!

学生のみんな夏期講習会お疲れさまでした。 講師のヒムロです。

今年の夏は前期の塑造特訓に始まり、中期のベーシックなカリキュラム、後期は外国人首像や最後のコンクールに向けて一気に駆けぬけましたね!!暑い暑い夏、大変な季節を悲喜こもごも、みんな色々な経験を得られたと思います。

導入

では夏期講習の後期を中心に作品を紹介したいと思います。

男性セミヌード1日描き;人体を通しての観察で石膏像ではなかなか得られない骨格や筋肉を学ぶカリキュラムです。

T.U君の作品U

描き込みのリズムに弾みがあります。見えない向こう側の腕など、そういった事の信憑性のつじつまを合わせる仕事は実に楽しい物です。このデッサンには色々可能性を感じます。

K.Oさんの作品O

立ち姿、目線、悦に入っていますね。こちらに作者のイメージが伝わってきます。おしいところは輪郭線ですね。例えば末端、足、手そして指、細く小さな部分までもっと追ってなじむと、なお良いと思います。

A.Sさんの作品S

素描として、とても画面に有効なやり取りが感じられます。探りながらまとめられる所に経験と力を感じます。欲を言えば、床の仕事です。接点は大事ですよ。

K.Oさんの作品 おおた座り

座っている人体は腰がちゃんと座れているかがポイントとなります。プロポーションの安定感がこの作品の良い所です。惜しい所は末端の部分、手足が他よりも主張が少し強いですね。

 

こちらは奴隷のデッサンです。岸本先生のアイディアで普段とは光線状況を少し変えてのデッサンです。

T.U君の作品奴隷u

どの石膏像も離れて見ると、臨場感は近くよりも減ってしまいます。このデッサンは離れる事で逆に客観性に富んだ内容だと思います。どの距離感でも自分とモチーフの位置関係は大切ですね。

A.Sさんの作品奴隷s

きびきびとした印象は好感が持てます。この先求めるのは、正面から見た奴隷の躍動をこの位置からも感じたいです。もっといけますよ。

Y.M君の作品村田奴隷

輪郭線だけでは表せない奴隷の動きを、炭の緩急を使って表現出来た清々しいデッサンです。下っ腹をしっかり押さえられ所に力を感じます。凄くかっこいいデッサンです!

F.Tさんの作品冨樫奴隷

荒削りで未完成な感じはします。ですがこのデッサンには共感を持てるものがあります。ぱっと奴隷の像を見たときの印象が表せています。

K.S君の作品齊藤奴隷

奴隷は螺旋の彫刻です。上昇と思えば下降する。とりとめのない印象に良く反応出来たと思います。もちろんもっと描き込んで欲しい部分もありますが、どうしても手が入れられない所はあります。それはかえってナイーブな表現につながり良い時もあります。

K.Oさんの作品oota奴隷

モチーフを良く見ていますね。観察を通しての描写にはリアリティーを感じます。惜しい所は、輪郭線の未消化な部分です。形や空間になじめればもっと良いですね。

 

こちらはヘルメスの模刻です。大きいですし普段なかなか作らないので知っておくべきポイントが今回で一気に増えたのではないでしょうか。頭部の形態感や正中線、首の傾きや出方など勉強になりますよね。

K.S君の作品齊藤ヘルメス補正済みIMG_7725

首や頬、おでこの形、後頭部をもう少し確認したかったですね。しかし、首の切り口や表情と全体の主張のバランスが良く粘土の表情など硬くならずに健闘しています。

Y.M君の作品村田ヘルメス補正済みIMG_7713

首の出方や顔から頭部に向かっていくねじれが弱いです。ですが頬に落ちて来る影の拾い方や髪の毛の面を意識した作り込みなど良い捉え方ができています。

T.U君の作品 IMG_7721

頭部の形態感が弱いです。面に戻り影を意識してみて下さい。切り口や口元の表現も、もっと研究が必要です。目の表情は似ているので目を引きますね。

夏期講習ラストはコンクールでした! 授業風景 講評風景

デッサンはジョルジョ、塑像がジョルジョの模刻、素描が自画像でした。 ジョルジョは描くにしても作るにしても難しい像なので、一筋縄では行きません。 コンクールということで気合いが入る!そこに実技を噛み合わせて行く!そのバランスの取り方に、この1年がかかっていると言っても過言ではありません。 結果かどうあれ、自分の実技を冷静に分析し経験値を上げて行ってください!!

 

こちらはデッサン1位に輝いたF.Tさんのデッサンです。総合1位の座も獲得しました。実技に安定感があり自然に表現ができる事が持ち味です。その結果が夏期講習で頭角を現してきました!1位冨樫IMG_7765補正済

炭の響きや顔の印象が良いですね。首や体がやや伸びてしまったのが惜しいです。

2位のT.U君のデッサンIMG_7770

白を基調とした画面は目を引きました。書き込みも本人の熱意を感じます。やや顔の印象が幼く見えるのが、もったいないですね。

1位のK.Oさんの模刻1位太田IMG_7689補正済み

全体の中で嫌味なくジョルジョの印象に迫っていました。構造や動きにもっとしっかりした確証が感じられれば良いですね。

2位のF.Tさんの模刻2位冨樫IMG_7781

デッサン共、印象をちゃんと捉えることができました。良いですね。形の言い切りがまだまだ弱いところを減らしたいです。

1位の自画像1位須藤IMG_7790補正済み

採点時、ひとつ頭が飛び出た点数が付きました! 狙いが明快で、実に作品性の高い一枚です。自画像に対する本人のイメージ力が他の追随を許しませんでした。あっぱれな内容だと思います。スゴイ!

2位の自画像2位冨樫IMG_7801修正済

絵心を感じさせる内容から、本人の妖艶な世界観に引き込まれます。こちらも良作と言えるでしょう。

3位の自画像IMG_7827

上記の2枚に比べると、一見世界観や作品性にやや乏しい感じを受けますが、緻密な観察を通した描写にはリアリティが発生します。本人の誠実さがしっかりと伝わってきます。

以上で夏期講習ダイジェスト終了です!

みんな本当にお疲れさまでした!!自分がそのまま出てしまう実技を常に見続け、目指す道に向かって日々努力を重ねる、そんな姿を見ると本当に凄い場所なんだなと日々感動しています。どうしても受験を前には実技の結果がすべてですが、この姿勢は一生モノです! 結果はしっかり受け止め、2学期へ向かいましょーーーーーーーー!!! ここからが勝負です!! 2学期がはじまると受験まであっと言う間です。 ゆっくり休みの期間に鋭気を養ってくださいね!!宿題もお忘れなくー   ※次回の更新は9月15 日です

 

 

 

 

 

 

 

アイデアの生まれる場所

こんにちは。油絵科の関口です。今週は僕の番ではありませんが、ピンチヒッターです。

さて、1ヶ月以上に渡る夏期講習会、如何でしたか?
油絵科は他の科とは異なり、イメージ課題を積極的に取り入れています。モチーフがまったく無い課題や、中には無茶苦茶とも思えるような課題に翻弄され、今まで使った事の無い脳みその領域がフル回転し、頭から煙が出ていた人も多いのではないでしょうか?DSCN0249

急に「アイデアを出せ」と言われても中々厳しいものです。普段から色んな事に興味を持ち、メモを取ったり、作品の事を考えてアイデアを練ったりする事が大切になってきます。

 

このアイデアですが、実は考える場所も結構大切なんです。皆さんは色んなアイデアを考える時、何処で行いますか? え? アトリエ前の廊下ですか? ダメとは言いませんが、今までの経験から照らし合わせると、あまり良い場所とは言えませんね。
僕のアイデアが出てくる場所は主に3箇所です。今日はその場所を紹介しながら、アイデアについて語ろうと思います。

 

①布団の中

「ああでも無い、こうでも無い」と起きている時に色々考えていて、疲れて寝てしまう事があります。それが朝目覚めた途端に「そうか!これだ!」となる事があります。これは脳科学的にも証明されているそうで、睡眠は考えた内容を整理する役割も担っているそうです。あのアインシュタインも特殊相対性理論のアイデアは夢で見た内容がヒントになっている、と聞いた事があります。
起きてすぐにメモが取れるよう、ベッドの傍にはメモと筆記用具は置いておきましょう。あと、夢日記を書くのも良いと思いますよ。

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②お風呂の中

お風呂に入っている時に「そうか!これだ!」とアイデアが生まれる事がよくあります。難点は記録する事が出来ず、すぐに消えてしまう事が…。
なのでお風呂でアイデアが浮かんだ時は、思いついた事を呪文の様に繰り返しブツブツ言いながら湯船に浸かります。完全にヤバい人ですね(笑)。途中で違う事を考えてしまうと、消えて無くなってしまう落語の様な事がよくあります。

 
③電車の中

電車の中で考え事をする様になったのは、いつからかは分かりませんが、携帯を持つようになって、この十数年間は確実にその時間は増えました。
実は新美のブログを書いているのは、ほぼ100%電車の中で、写真の挿入や微調整のみパソコンで行っています。あと、自分の作品タイトルを考えるのも電車の中。新美の課題もイメージ課題はほとんど電車の中で考えますね。

自分にとって電車という場所は、文章を考えるには最も適した場所なんです。

もちろんギュウギュウに混み合った超満員電車の中では考えられないので、少し空いている時間やルートを通るのは重要かもしれません。
適度な揺れは「1/fのゆらぎ」と言われていて、電車の揺れる音は母親の体内で聞いている血液が通る音と似ているそうです。そんな理由により、リラックス出来るのでしょう。
それに電車の中は適度な刺激があります。外の風景、色んな乗客のちょっとした仕草や行為、人々の会話、中吊り広告。山手線などは扉の上に液晶画面があり、無音でニュースや広告が流れてきます。これらが僕の頭の中には無い刺激的な要素として入って来て、イレギュラーな化学反応を起こすのです。

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何れも完全にリラックスしている時にアイデアは生まれている様です。必死になって考えても、アイデアは中々浮かばないものです。もちろん何も考えなければアイデアが浮かぶはずもありません。あれこれ考えて直ぐに答えが出ない時は、ちょっと気分転換してみましょう。ふとした事でアイデアは生まれてくるかもしれません。

 

 

 

武蔵野美術大学説明会

武蔵野美術大学説明会

こんにちは デザイン・工芸科私大の古関です。

今日は武蔵野美術大学の各科の先生に来て頂いて
説明会を行いました。

工芸工業デザイン学科の山中先生と
空間演出デザイン学科の太田先生に来ていただきました。

工デと空デを受ける新美の受験生も一生懸命話しを聞き入って、
夏の最後にとても盛り上がり、ためになる説明会が行われました。

工デ、空デの他にも視覚伝達、基礎デザイン、映像科の
説明会も新美の別会場で行われました。

ムサビの生の情報を聞けて、今後更にみんな頑張って
武蔵野美術大学に合格できる予感を感じた1日でした。

夏期講習会 後期もあと1日です。
暑さに負けずに頑張れ、受験生。

武蔵野美術大学説明会

武蔵野美術大学説明会

武蔵野美術大学説明会

武蔵野美術大学説明会

映像科:武蔵美進学説明会

こんにちは。映像科講師の森田です。中期、後期の計24日間の夏期講習もあっという間に終わろうとしています。中期は推薦入試対策でプレゼンテーションと映像制作に明け暮れ、後期は一転して感覚テストや小論文の対策と、なかなかハードな夏だったかと思いますが、この頑張りが必ず二学期以降の飛躍に繋がるはずです。

8/23日の放課後には武蔵野美大映像学科の篠原教授が映像学科の説明に来校されました!この時期の新美での説明会は毎年恒例となっていますが、今年も入試のことから大学の授業のことまで色々とお話しいただきました。後半は映像科の学生からの質問コーナーとなりましたが、特に今年は推薦入試についての質問が多かったような気がします。従来からの方式「ディレクション資質重視型」、今年から新たに始まる「クリエーション資質重視型」の両方について、どのような点を評価しているのか、詳しく聞き出せた(?)ような気がします。

さて映像科の二学期からの金土日コースの授業は、9月5日に始まります。二学期からはいよいよ小論文or鉛筆デッサンの対策も分かれて、さらに推薦入試組は一般入試対策と並行して、各入試の準備が始まります。「ディレクション資質重視型」の「構想力テスト」については昨年以前に受験した人のレポートなどもありますし、「クリエーション資質重視型」の参考になる資料もあります。出願を考えてる人は、お気軽に相談に来てください!

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