月別アーカイブ: 2016年1月

日本画科 ひとつひとつ。

こんにちは、日本画の佐々木です。
日本画は明日から私立の一般入試がどどーっとスタートしますね。日に日に緊張感が高まっていくなあと肌で感じています。

そんななか、今週私は皆にまじってデモストをしていました!
石膏デッサンと着彩を、みんなといっしょに四日間フルコースで。
結局いろいろあって両方共制作時間は2時間程少なくなってしまいましたが……。

石膏は奴隷。

1日目終了時↓
0126奴隷

完成↓
DSCN0519

着彩はスイートピーとオンシジューム。

デッサン終了時↓
IMG_4423

色に入って三時間↓(終了)
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フルで描きたかった……と悔しかったのですが、なんとか形になりました。
なんでこんな時期にデモストしたのかというと、皆の参考に……と、いうわけではなく、
やっぱり描かないとわからない色々な悩みや引っ掛かりを実感してみようという試みでした。

小さなことでも、試験当日は何に足を取られるかわかりません。
講師としての意見や目も大事だとは思いますが、皆と同じ目線で、これからの大事な時期に、悔いの残らない指導をしていきたいとおもいます!

彫刻科 もうすぐ如月

稲田先生の合格祈願からの彫刻科の氷室です。稲田先生の想い、嬉しいですね!
早いもので、1月も過ぎて行こうとしています。

話はいきなりですが、私には田舎に105歳の祖母がいます。8人の子供を産んだ、パワフルな人生の持ち主です。その祖母にお正月に会いに行ってきました。
顔は、まさしく頭蓋骨に皮膚という薄い膜を貼ったような印象で、ただただ目で形ばかりを追ってしましまいました。首像を作るさいに、よく張りの話をしますが、ここまで来たらヘコみへと話が移行するのだなと、感じました。生きている人は張りのつながりだと思っていた価値観がくつがえされました。目は落ち窪みすっかり小さくなり、欲がなく、その目はもう見える範囲が少なく、祖母は何を思いながら時間を過ごしているのでしょうか。

改めて、思考ではなく形を意識した瞬間でした。

彫刻と関わっていなかったら、このような不思議な感覚について考える事はなかったのでしょうか。
形を考える、みんなが何気なく制作している事が、どのきっかけを通して実際に体感できるのか、、、そんな事を考えた帰省でした。
動ける時間がある、野望がある、目指している事がある、明日を思いながら眠りにつける、実に不思議な日常です。

さて、そんな流れで、自画像と自刻像を紹介します
3時間と言う短時間で、こんな風に自分を描けると、きっと美術関係ではない人が見たら驚きますね!
思わず引き寄せられてしまう2作品です。
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こちらは自刻像です
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まだ首周りに心許なさも残りますが、今”を感じます。自然な眼差しや雰囲気を作るという事は難しいものです。

アバタの模刻
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方法論に偏らず、観察したことを素直に出していく、そんな仕事ぶりに、アバタらしさが感じられます。

石膏+静物デッサン
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与えられた時間内で、視点や空気感を感じ表現ができています。印象も良くスッキリ見られる1枚です。

ラオコーンのデッサン
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描くのが難しいお腹周りに意識が、きちんと入っています。いかつくなりがちなモチーフですが、綺麗な光の中で空間を感じる1枚です。

今回の紹介は以上です。
みなさんも伸びている実感は必ずあるはずです! まだまだもがいて、新鮮を発見し、吸収して前を向いて行きましょーーー!!
素直に観察すると言う仕事を大切に!

もちろん体調にも気をつけて下さいね。次回は小川原先生にバトンタッチです!

高校生デッサンコンクール開催!!

1月17日(日)センター試験の最終日、受験生の皆さまの健闘を祈りつつ
高校1,2年生の皆さまは、コンクールで頑張りました。

2016.2.17全体講評

この時期、来年度以降の美大受験生は、期待と不安でいっぱいだと思います。
しかし、負けずに今日の勇士たちは奮闘!!
初めて描く石膏像にあたってしまった人や、以前失敗した場所にあたってしまった人もいたようです。
でも、入試なんてそんなものです。決して良い条件で描けるとは限りません。
悪い条件の時こそ、力を発揮するものです。

今日のコンクールは、そんな勇士がたくさんいて盛り上がった次第です。

2016.1.17表彰式

総勢89名より、選ばれし者たちの笑顔です。おめでとうございます!
選ばれた人も、そうでない人もこれからです。

頑張って来年に備えましょう!

1.18 本日の授業について

本日の授業は、平常通り行います。(a.m.5:00現在)

ただし、積雪の影響で路面状況が悪く、交通機関の乱れも予想されます。
お住まいの地域によって地域によって降雪の状況も異なりますので、
登校につきましては、各自安全面を考慮の上、ご判断ください。
よろしくお願いいたします。

日本画 最近の着彩作品紹介。

こんにちは、日本画の佐々木です。

冬期講習もあっという間に過ぎ、今日はちょうどセンター試験でしたね。
国公立を受験するみんな、明日も頑張って?!
あっという間とはいえ、みんないい緊張感でかなり充実したものになった冬期講習。
デッサン着彩ともにいい作品がたくさん出ています!
今日はそんな中から少しだけ着彩を紹介してみようと思います。

着彩サイネリア
パッとメインのサイネリアが見えてくる軽やかな仕上がりです。
光側の質感の変化はとても魅力的ですが、もう一歩影側にも質感の差が観察、表現できるといいですね。

白菜
↑現役生作品
白菜のボリュームがよく描かれており、手前の炭など、筆による質感の表現も豊かに使えています。ここからさらに、メインの白菜に対しての千代紙の柄や台、周りのものの見え方が合ってくると、より臨場感のある場面として見えてくるでしょう。

そして、入ったばかりですが入直作品!
同じ課題から二枚。

0114アネモネ
画面全体に神経が行き届いており、見ていて心地よい仕上がりです。
欲を言えば、奥の紅茶缶とりんごの高さをもう少し変化させて空間をリズミカルにできたらより見やすくなったかと思います。

0114アネモネ 2
光と質感が豊かで魅力的な一枚です。
こちらも、構図でさらにレベルアップできるのではないでしょうか!
画面左のりんご、リボン、電球の塊を右へずらし画面に収めてあげると、右手前のりんごからリボンの流れが繋がり、空間の広がりがより見えてきそうです。

うーん、みんないい仕事してます。
ここからはどんどん試験へのプレッシャーが強くなっていくと思いますが、それにのまれず、しっかりと自分自身を見つめて進んでいるみんなはとても素敵で頼もしいです。
頑張るみんなを講師全員でとことんサポートしていきたいと思っています!頑張ろうっ!