日別アーカイブ: 2016年1月12日

基礎科 日本画の冬期講習

新美の基礎日本画の冬期講習の様子をご報告。

基礎科の皆、春期、夏期の講習会から見比べると別人のように上手くなっているなぁと素直に感じます。
描いている枚数もかなり多くなって来て、経験も、失敗もたくさん繰り返してから一枚ずつ進化していったるんだなぁと思うと、時間が経つのはすごく早いと思いました。

冬期の最終課題は冬らしいモチーフの水仙を描きました。
水仙の花はとても立派なモチーフが来てくれたので、皆きれいにデッサンを取って着彩に挑んでいました。水仙は花が強調されるようなかわいらしい花とは違い、葉っぱがかなりたくさんあって、しかも細長く、色合いも少し青っぽかったり赤っぽかったり…と皆中々苦戦していました。

水彩絵の具で葉っぱや自然物を描くときのコツはズバリ!反対色を混ぜる、です。
補色の色を自然物を描く時に上手く使えるとそれだけでも色合いがきれいになります。
絵の具のまんまの緑色をそのまま溶いて塗るとかなり嘘っぽい、造花のような質感になり、日本画が本来目指す「その物らしさ」からかけ離れて行きがちです。
デッサンで物の形をしっかり取る事も勿論大事ですが、使う色に寄ってその形をよりその物らしくさせることができるのです!

形と色は常に隣り合わせ、大事な関係です。
きっと日本画の静物着彩だけでなく、石膏デッサン、静物デッサンに通ずる物だと私は考えています。

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そんな中、この一枚は割とそのような観察ができているように感じます。
植物の形、色、かなり実感があってとっても魅力的です。
手前のクワイの実なんかもかなりリアルで食べられそうです。

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これからはついに入試直前!
受験科の皆が更に熱を上げて行く頃になります。
基礎科の高校2年生もついに受験科にいくまでの描ける枚数も少なくなってきました。
受験生に負けないように、残り少ない課題を一つ一つ丁寧に取り組んで、学びながら受験科に行って欲しいなと思います。高校1年生も更なる向上を目指して。一緒に頑張って行きましょう!

以上、講師の木南でした。