月別アーカイブ: 2019年8月

彫刻科夏期講習お疲れ様でした!

彫刻科の新妻です。一月半ほどの夏期講習が終わり、2学期への英気を養っているといったところでしょうか?色んな課題のポイントをチェックしながら次々にこなしていくのはなかなかハードだったと思います。夏に蓄えた情報を秋でしっかり自分のものとして消化していきましょう。

生徒作品を紹介します。

アムールのデッサン

 

トルソのデッサンは胸像以上に画面の中にその像を再構築していく意識が求められます。プロポーション、動き、柱状の量感などを表現しつつ人体彫刻の自然なたたずまいがとらえられている2枚です。

グデアの模刻

顔面の仕事が目を引きます。頬やあごの張りも表現できています。後頭部、首部分をさらにシビアに形態を合わせていきましょう。

アバタのヴィーナスの模刻

外部生の作品です。デモストを観ることで今までの実技以上に高いレベルに到達できました。もともと良い観察眼を持っていることにあわせて、指導の内容如何で力の出し方も大きく変わることを実感してもらえたと思うので今回受講してもらえてとても良かったです。

デッサンコンクール・ジョルジョ

この時期でここまで言い切りの強い画面が作れるのはすごいです!肩幅、首回りの印象をさらに合わせたいです。

難しい位置ですが、しっかり印象をみれています。向かって左側の胸の形態感、眉間の影の印象がもうひと押し欲しいところです。

今回はここまで。レベルの高い夏期講習でした。地方へ戻る外部生の皆さん、またコンクールや講習で会えるのを楽しみにしてます!2学期から通いで授業に加わる皆さん、一緒に盛り上げていきましょう!内部生の皆さんは、次の課題はここぞという時に力を出し切れるか、かな。公開コンクールを一つのポイントにして、彫刻的な理解度を深めつつ自分の作品制作のチューニングをしていきましょう。

最後に今僕がグループ展に出品してる作品を。幼稚園生のころ、生まれて初めて作った彫刻(?)をもう一度大理石で模刻するという変なことをしてます。みんなこんな時期あったよね。ガレリア・グラフィカbisで9/7までやってます。ではまた。

http://www.galleriagrafica.com/jp/exhibitions/2019/1908_small%20works.html

 

先端の夏期講習の終わりと2学期の始まり

こんにちは。先端芸術表現科です。

夏期講習3タームも終わりました。前期では一次対策、中期、後期では総合的な対策を行いましたが、受講生の方それぞれの課題や、興味関心などが少しずつ明確になってきた充実した夏期講習だったと思います。

3ターム目では、初日と二日目は一次対策。素描はうさぎのドローイングを彫刻科の主任の方に指導をお願いする特別ゼミも行い、普段とは異なる緊張感の中で対策を行ったりもしました。小論は、かなり難しいテキストを課題として出しましたが、皆さんなんとか読解を進めていました。2学期以降も様々なテキストを読みながら、それぞれの文章と思考の展開の仕方を形にしていくことができればと思っています。

最後の講評会では、各々の関心に基づいた作品が提出されました。2つの教室とギャラリーを使用する空間構成でしたが、様々な形態の作品が登場し、総計5時間の講評会となりました。

さて、2学期の授業は9月3日の火曜日から始まります。
先端の通常の授業は、火曜水曜の17時半から20時半、日曜は9時から16時となっています。
秋からの受講を考えている方は、体験入学制度もありますのでぜひご活用ください。

また、遠方からの受講生には、通信教育も推奨しています。こちらは二学期からは、一次対策課題を月2課題、制作に関する課題を1課題という形で進めていきます。また個人の自由制作に関しては適宜作品や習作を返送してもらい、対策を進めていくつもりです。

質問などありましたら遠慮なくご連絡ください。随時、面談や電話などで対応しております。

それでは、先端芸術表現科でした。

 

 

夏期講習会終了と二学期に向けて。

暑さは遅かったですが、結局暑い夏でした。今年はゲリラ豪雨が少なめだったように感じます。
デザイン・工芸科夜間部です。

 

夏期講習会お疲れ様でした。毎年のことですが、夏の講習会は現役生は特に実力を上げる為に、とても重要な期間だと思います。この期間でどれだけ伸びることが出来たのかは、今後の指導予定にも影響していきます。

夏期講習会で実践的な課題をこなしてもらい、その成果を踏まえて二学期で基本的なことの反復を行うとともに、苦手なところの修正などしていきます。夏期のおさらいをやっていきましょう。

 

そして、二学期はコンクール等のイベントも多くなります。学科も含め、現在の実力をはかる機会としてぜひ参加するようにしてください。

全国石膏デッサンコンクール

https://www.art-shinbi.com/event/event-drawing-contest_0915-16.html

 

第64回公開実力コンクール

https://www.art-shinbi.com/event/event-64/index.html

 

AO入試、推薦入試も始まってきます。

自身の入試日程や提出書類などの準備期間を、間違えないようにしましょう。

 

 

《油絵科》夏期講習もついに終盤!

こんにちは、油絵科です。
今年の夏も一番暑い時期を越えたと同時に、夏期講習も終わりが見えてきましたね。

油絵科では、夜間昼間合同の課題、いつもは講評を受けることのない講師からの講評など、夏にしかできない体験があったかと思います。

「え?!アトリエ真っ暗!え?!青い?!ん!?」

などの、不思議な時もありましたね笑

夏は地方からの受講生もたくさん来てくれます。

「楽しくて受講する期を伸ばした!!」

などの嬉しい声もちらほら。
受験は大変ですが、楽しみながら力をつけていけたら最強ですね!!

後一週間を切った講習会。暑さに負けず全力で駆け抜けましょう!

そして講習会あたりから毎年増えてくる質問が、推薦入試についてです。

ポートフォリオってどーやって作るの?

どのぐらい作品が必要なの?

油とデッサンしか載せちゃいけないの?

自己推薦調書?面接?

紙は、印刷は、配置は…etc…

個人的な意見ですが、油絵科の推薦入試のポートフォリオについては、ほぼほぼ自己紹介の様なものだと考えています。(過去にはトロフィーの写真、愛犬の写真、インコグッズの写真など載せているものも笑)

一冊を見終わった時に、どんな人なのか顔が浮かぶ、描いている姿が見える、大学に入ってからの想像がつく。などなど。

と、口で言われてもピンとはきませんよね?

自分の個性について、私はこうだ!!!!なんてわかっている人ってほとんどいないんじゃないでしょうか?

そこで新美では推薦入試説明会、ポートフォリオ講座などを積極的に開催しています。

今年のポートフォリオ講習会の1回目は7月に、2回目は91日に行われます。

多くの 合格者のポートフォリオを見られるほか、実践的な面接指導、大まかな構成など、推薦のポートフォリオ作成に興味のある人は是非足をお運びください!

詳細、お申し込みは以下URLより!!

https://www.art-shinbi.com/event/event-portfolio.html

彫刻科 夏期講習も残り1週間となりました。

昼間部講師の氷室です。夏期講習も残り1週間となりました。
既に、1日課題に突入しています。
結果が上ったり振るわない時もあるかもしれませんが、夏期らしく、濃くて充実した空気を教室の中に感じます。
この時期に自分の実技に真摯に向き合っていると、2学期の実技がまたグンと伸びて行きます。
まずは、この夏期講習を最後まで乗り切っていきましょう!

さて、ここからは最近の優秀作品の紹介です。

こちらの裸婦2枚のデッサンは現役生の作品です。

人体の質感の表現、また両足のふともも周りの空間が綺麗です!


難しい位置ですが、バランスも良く、こちらのデッサンも質感と形が上手に表現出来ています!

こちらの2枚の塑像作品は、外国人モデルの方の首像を制作しました。

骨格も感じさせつつ表現の魅力もあり、言い切っています。似ていますし、とても完成度が高いです!


こちらは、現役生の作品です。
粘土の質が柔軟でかつ強さもありつつ形や骨格がしっかり感じられ、塑像の追究したい魅力が詰まっています!影の部分の形の言葉数も豊富で、ずっと眺めていられる作品です。


こちらも現役生の模刻です。初めてのゲタの模刻で、このクオリティー!!素晴しい立体感覚を持っています!心棒からの空間もバッチリはまっており、ほとんど言うことがありません!
離れての確認も良くできており、何より作り切っていく!と言う姿勢が結果に繋がりました。


ジョルジョの模刻が1番難しいなと思うのですが、1日制作でここまで動きや量感、印象を冷静にコントロールできていることは凄いなと思います。

この2枚のパジャンとは、印象も良く逆行側で難しい光の位置にも関わらず、大きなゆったりとした空気感を表現出来ており、余白が形に見える、良いデッサンです。頬や首も、パジャンとは一見すると形が見えづらいのですが、良く探れています!


こちらのデッサンは、見上げの難しい位置ですが、しっかり順光の光も捉えられており、微妙に首の動きが下を向いて来る印象も良く観察できています。


木炭の表現が、とても魅力的です!しかし、そこだけに捕われずブルータスの量感と構造もしっかりと観察し考えられています!両方を兼ね備えているあたり、やはり実力を感じます。

今回の作品紹介は、以上です。

ここで、私の好きな作家 土谷 武さんの作品集からの言葉を抜粋します。

『ものを創るということは、才能ではなく、選択であり欲求であり環境の偶然によるものだと思います。
自分を観つめることは、自分以外のものに向き合うことに他なりません。
それは、ロダンはロダンであり、私は私であるということです』

予備校では、基礎の技術を教えてはいますが、それを受け取りアウトプットして行く課程では、必ず自分を介した観察と思考が存在します。
知識を受け取り、自分で工夫実現出来た感覚は、裏切りません。そこが最後には大切になってきます!

夏期講習、残り1週間 頑張っていきましょう!!