日別アーカイブ: 2019年8月29日

彫刻科夏期講習お疲れ様でした!

彫刻科の新妻です。一月半ほどの夏期講習が終わり、2学期への英気を養っているといったところでしょうか?色んな課題のポイントをチェックしながら次々にこなしていくのはなかなかハードだったと思います。夏に蓄えた情報を秋でしっかり自分のものとして消化していきましょう。

生徒作品を紹介します。

アムールのデッサン

 

トルソのデッサンは胸像以上に画面の中にその像を再構築していく意識が求められます。プロポーション、動き、柱状の量感などを表現しつつ人体彫刻の自然なたたずまいがとらえられている2枚です。

グデアの模刻

顔面の仕事が目を引きます。頬やあごの張りも表現できています。後頭部、首部分をさらにシビアに形態を合わせていきましょう。

アバタのヴィーナスの模刻

外部生の作品です。デモストを観ることで今までの実技以上に高いレベルに到達できました。もともと良い観察眼を持っていることにあわせて、指導の内容如何で力の出し方も大きく変わることを実感してもらえたと思うので今回受講してもらえてとても良かったです。

デッサンコンクール・ジョルジョ

この時期でここまで言い切りの強い画面が作れるのはすごいです!肩幅、首回りの印象をさらに合わせたいです。

難しい位置ですが、しっかり印象をみれています。向かって左側の胸の形態感、眉間の影の印象がもうひと押し欲しいところです。

今回はここまで。レベルの高い夏期講習でした。地方へ戻る外部生の皆さん、またコンクールや講習で会えるのを楽しみにしてます!2学期から通いで授業に加わる皆さん、一緒に盛り上げていきましょう!内部生の皆さんは、次の課題はここぞという時に力を出し切れるか、かな。公開コンクールを一つのポイントにして、彫刻的な理解度を深めつつ自分の作品制作のチューニングをしていきましょう。

最後に今僕がグループ展に出品してる作品を。幼稚園生のころ、生まれて初めて作った彫刻(?)をもう一度大理石で模刻するという変なことをしてます。みんなこんな時期あったよね。ガレリア・グラフィカbisで9/7までやってます。ではまた。

http://www.galleriagrafica.com/jp/exhibitions/2019/1908_small%20works.html

 

先端の夏期講習の終わりと2学期の始まり

こんにちは。先端芸術表現科です。

夏期講習3タームも終わりました。前期では一次対策、中期、後期では総合的な対策を行いましたが、受講生の方それぞれの課題や、興味関心などが少しずつ明確になってきた充実した夏期講習だったと思います。

3ターム目では、初日と二日目は一次対策。素描はうさぎのドローイングを彫刻科の主任の方に指導をお願いする特別ゼミも行い、普段とは異なる緊張感の中で対策を行ったりもしました。小論は、かなり難しいテキストを課題として出しましたが、皆さんなんとか読解を進めていました。2学期以降も様々なテキストを読みながら、それぞれの文章と思考の展開の仕方を形にしていくことができればと思っています。

最後の講評会では、各々の関心に基づいた作品が提出されました。2つの教室とギャラリーを使用する空間構成でしたが、様々な形態の作品が登場し、総計5時間の講評会となりました。

さて、2学期の授業は9月3日の火曜日から始まります。
先端の通常の授業は、火曜水曜の17時半から20時半、日曜は9時から16時となっています。
秋からの受講を考えている方は、体験入学制度もありますのでぜひご活用ください。

また、遠方からの受講生には、通信教育も推奨しています。こちらは二学期からは、一次対策課題を月2課題、制作に関する課題を1課題という形で進めていきます。また個人の自由制作に関しては適宜作品や習作を返送してもらい、対策を進めていくつもりです。

質問などありましたら遠慮なくご連絡ください。随時、面談や電話などで対応しております。

それでは、先端芸術表現科でした。