こんにちは。彫刻科の小川原です。新年度も、はや2ヶ月が過ぎようとしています。受験って結局夏が大事だとか、2学期が大事だとか、当然入直だ!だとか言いますが、結局1年通して全部重要ってことなんですよね。ただ時期ごとのふんわりとしたイメージってものはあって、1学期は基本的なことをとにかく当たり前のように出来るようになりたいし、夏期講習は荒削りながらも実戦的に作品を考えていきたいところがある。2学期はより作品について深く考えていくことに重きを置きたいし、冬季は本番に向けた準備期間。入直は仮想本番のように考えてじっくりシュミレーションを重ねたい。
どの期間がたるんでも僕はダメだと思います。日々目的と意欲を持って取り組むこと。これは大学生になっても同じなので、大学に入る前にそうした心構えを身につけておくことは大学生活を価値あるものにするためにもとても重要なことです。
ちょっと慣れてきちゃったな〜という人は今一度緊張感を取り戻して日々の制作に励んでほしいと思います。
それでは直近の預かり作品を紹介します。
昼間部生の作品
とても印象良く、完成度も上げてこれています。毎回このくらい実感を持って仕上げてこれればその先のレベルも早々に見えてくると思います。
この作品もジョルジョの印象が上手く引き出せています。形の厚みに関しても面展開を丁寧に捉えていくことで自然に表現できています。
やや描き出しの精彩を欠きましたが、最終的には納得できる出来まで持ってこれました。今行なっている仕事が本当に後半に生きてくるのか、しっかり考えながら進めましょう。
白を生かして完成にこぎつけたのはなかなか良いです。逆にまだこの表現に関して全体ではどうあるべきか、だったり第三者から見たときの見え方についてさらに考えを深めていけたら良いです。
バランスや構造が自然に捉えられていて良いです。特に目の印象に関してはさらに寄せていきたいところですが、これを直していくよりも、細部に入る直前のベースの作業の段階でさらに粘っておきたいです。
こちらの作品も動きや構造が自然に捉えられました。目尻がやや下がっているのでキリッとした印象が十分でないのが惜しいです。
落ち度のない仕上がりになっています。それだけで好感は持てますが、作品としては淡白なのでさらに魅力を高めていきたいです。
頭部のゴロッと感が良いですね。着衣に関してはやや輪郭線が目立ってリアリティを損ねているのと、目付近の印象はまだハマりきっていないので、さらに自分の作品の弱点を見極められるように客観的に見ていきたいところです。
夜間の時間に自主トレーニングとして鉛筆で制作しました。顔以外の仕事がやや簡単に終わっているので画面全体で魅力について考えていけるとなお良いです。
夜間部生の作品
背景付きで描きました。印象の良さもさることながら、どこを見ても(もちろん全体を見ても)こだわりが行き届いているのがすごいです。
現役生でここまでの作品が作れることに感心します。中盤まで関係性にガタ付きがありましたが、気づいてから急速に良い方向に持ってこれました。
こちらも優秀な作品です。作りが丁寧で、最終的に動きや構造もしっかり一致させてこれました。
タマビ対策として制作しました。2時間半という短い時間でしたがものすごい画面の展開力で一気に仕上げてきました。
クロッキーです。やり方に囚われず、自然体で像と対峙できていますね!素晴らしい感覚です!
全体にかっちりまとめられました。描写も無理がなく自然で良いです!
この位置は光の印象が判断しづらく、難しかったですがよくまとめられました。何より似せられていることがとても良いです!
留学生の作品
サイボーグをモチーフに、人の心について考えました。メカの作りがとても魅力があります!
以上です。着実に実力を上げてきていますね。だからこそより意識を高めて成長を加速させたいです!頑張りましょう!