こんにちは。油絵科の関口です。
今年も残すところあと僅か。皆さんにとって2017年はどんな年でしたか?楽しい一年だった人も、辛い一年だった人も、2018年は今年以上に良い年になる事を祈っています。
さて、2018年1月7日にNew Year ワークショップとして、油絵科は古典技法のデッサンを行います。「古典技法?何だか難しそう…」「一日でできるの…?」など色んな心配があると思いますが、どうかご安心ください。一日で可能なプログラムをご用意しております。
ピエロ・デルラ・フランチェスカ「キリストの鞭打ち」
↑ちなみに、これは一日では無理ですよ。
具体的にどんな事をするかというと、有色下地の紙に薄墨を使い筆で暗部を描き、テンペラの白で明部を描き起こしていきます。「筆でデッサンする」というのは、普段鉛筆や木炭で慣れた人でも、結構新鮮な気持ちで描けると思います。もちろん初心者でも大丈夫です。
レオナルド・ダ・ヴィンチ「布の習作」
ところでテンペラという言葉を初めて聞く人もいると思います。テンペラとは、狭義では卵をメディウムとして使った絵具を指します。実際にはかなり色んな種類のテンペラが存在しますが、今回はこの卵を使ったテンペラメディウム作りから行い、白い絵具も自作します。昔の人がどの様に絵を描いていたのか?を体験してもらいます。
ここだけ見たら何かお料理教室みたいでしょ?
今よりもずっと道具や材料が少なかったルネサンスの時代。にも関わらず、どうして沢山の名画が誕生したのでしょうか?そんなところに思いを馳せながら、一緒に古典技法を体験してみませんか?
これは2017年1月にやったワークショップでの一コマ。制作の雰囲気はこんな感じです。
美大芸大の受験を考えている人や、これから絵を始めてみたい人。古典技法に興味のある人は、是非申し込んでみて下さい。定員がありますので、申し込みはお早めに。お待ちしております。
ワークショップサイト↓
http://www.art-shinbi.com/event/2018/workshop/