月別アーカイブ: 2022年6月

鉛筆デッサンの道具について・渋谷校

渋谷校です。

この夏から美大の受験に向けて実技の講習にを初めて参加する人は多いのではないでしょうか?
また、その際に制作の道具なども何を揃えたら良いかわからないという悩みを持つ人も多いのではないでしょうか?

簡単に必要な道具を上げると

鉛筆デッサンでは
●鉛筆
●カッター
●消しゴム
●デスケル
など

平面構成では
●筆
●絵の具
●絵皿、ペーパーパレット
●筆洗
●水差し
●定規など
画像で簡単に説明しますと

この他にも紙や木製パネル、スケッチブックや道具を入れるケースなどが必要です。

これらの道具を何処で?何を?揃えたら良いか迷っている高校生または中学生に向けての道具の説明会をこの夏渋谷校では夏期講習前に大々的に開催します。

夏期講習会前に参加して道具に対しての不安をなくし、しっかり揃えて美大への進学という自分の夢を実現する第一歩としましょう。
当日は実際の道具も見せながら、簡単に使い方も説明。また講習会等のとり方のアドバイスなど他の質問も説明会終了後に承りますので気軽にご参加ください。

日程は7/9(土)時間は14:30~15:30と参加しやすい時間としました。
内容はまずは基礎的な鉛筆デッサンで必要な道具とデザイン・工芸科で使用する絵の具や筆などについての説明となります。すべての道具を揃えたら必要な金額等も参考までにお知らせします。
参加費は無料でHPからの申込みとなります。

https://www.art-shinbi.com/event/2022/22event-shibuya-02.html

是非ご参加をお待ちしています。
まずは道具の準備が大事です。

デモ見るだけの日の作品紹介

雨は降らなくとも、なにかジメジメしております。気圧の変化と湿気で、体調が芳しくない日がありますね。熱帯的な雨季の性質に変わってきています。こればかりは、慣れるしかないですね。

デザイン・工芸科夜間部です。

デモンストレーション見るだけの日partⅠの作品紹介です。講師の方々皆さん頑張ってくれています。自分で描いている時はデモンストレーションはしっかりとは見れないので、ガッツリと見るだけの日というのは手順を把握するために参考になります。受験者数の多かった時代は多くの多浪の人がいたので、それを見ながら描けと良く言われた時代でした。今と昔は違うので、講師がガッツリと手順を見せていく時代となっています。当然なのですが…昔が常識が変だったのかもしれません。

二学期もデモ見るだけの日はあります。2回目の方が理解出来るところが大きいかもしれませんね。講師の方々、次回も頑張りましょう。

夏期講習会直前講座 (油絵科編)

いよいよ梅雨明けの頃となりました。じめじめがとても苦手な油絵科の箱岩です。

やっと夏到来ですねぇ。

新美とゆかりの深い「ブルーピリオド展」も受験生の皆さんにはとても興味深いことと思いますが、ここだけの話、正直に言います。。。。。お勧めです!!

ブルーピリオドの世界観がさらに広がりを持つ気がします。渋谷で教えていた期間には保護者の皆様にこっそりお勧めしていたマンガです。受験生の苦悩や葛藤、藝大受験のリアリティが感じ取れます。美術畑じゃない保護者様ほどぜひ読んでみて欲しいマンガです。

さて会場を飾る作品群の中で主人公矢口八虎くんの藝大同期生で圧倒的な画力を見せつける村井八雲くんの再現自画像、および劇中の八雲君の大型作品の画像提供をしており、村井八雲のモデルなのではと噂されている アーティスト 川田 龍 (かわだ りょう)君

実は新美の卒業生なんですが、このタイミングだからこそ、ぜひいろいろ話を聞いてみたい。

そこで、今回の夏期講習会直前講座にお招きして講演会を開催します。

 

 

スケジュール紹介

日時 7月10日(日)  参加費;有料

午前9:30~12:30

門外不出・秘蔵の藝大合格再現を披露。どのような着眼点で、どのようなテクニックで描かれたか。また、担当講師だけが知る受験のエピソードなどを紹介します。

過去作品の分析は東京藝大がこれまでにどんな作品を認めたかの歴史でもあります。ひとりひとりの個性に寄り添ってきた新美生ならではの多様な作品群をぜひこの機会に目撃してください。

午後13:30~16:30

「川田龍講演会」

新美での浪人時代の話、大学での活動や卒業後のアーティスト活動、受験の心得や大学生活の心得

アーティスト活動についてなどなど

「川田龍さんへの一問一答」

受講者からの質問をつまみに座談会を開催します。先輩に聞きたいことが聞ける大チャンスですよ。

https://www.art-shinbi.com/event/2022/22event-s_s_s/s_s_s-B.html

夏期講習会の申し込みも始まっております。

この夏、明らかなアドバンテージを手にしたい君!! 新美で一緒に最強を更新していかないか?

 

 

 

 

 

彫刻科 1学期後半の預かり作品。7/10(日)公開石膏クロッキーゼミ開催!

こんにちは!彫刻科の小川原です。

1学期ももう後半ですね!新学期始まってからここまでの期間でかなりの成長をしてきました!これだけの実力があるのなら今大事なのはまさに「勢い」です!限界を自分で定めてしまわずに、進化し続けていけるだけのモチベーションが維持できるかどうか。これが合格を手に入れられるかどうかの鍵であると思っています。まあ実際は1年通して気持ちを高めてやり通せる人は少ないですが、そういう人はほぼ確実に芸大に受かっていきます。僕は今の時点では実力よりもこっちの方が大事だと思うくらいです。

また夏期講習でも盛り上がっていけるように気合入れていきましょう!

イベントの告知です。7/10(日)描き出しを極める!石膏クロッキー徹底特訓!
<トルソー編>
※クロッキーコンクール付き開催!

東京芸大の試験の出題内容は多様化の傾向があります。
頻出の石膏像が一通り上手く描けたとしても全く安心出来ません!特にトルソーの形を印象よく捉える難易度は胸像の比ではないです。むしろ次元が違う話だといっても過言ではありません。
動きやプロポーションを印象に合わせてコントロールするためには、「形をよく見て、丁寧に描く(見えた情報を見えた順に捉えていく)」という意識では不十分であり、「常に全体を把握していること(像の理解が先にある必要性)」が不可欠です。
石膏像を「形」として見て写すレベルを超えて、「人体」として意識し、表現できるレベルを目指してください!

この講習では、石膏デッサンを研究しつくした講師がデモンストレーションを交えながら理論の解説から実践まで徹底的に指導します。
また、講習の最後にクロッキーコンクールを行います。弱点を見極めて、課題克服の目標を立てましょう!
新美のホームページから申し込みをどうぞ!

https://www.art-shinbi.com/event/2022/22event-s_s_s/s_s_s-A.html

それではこれまでの預かり作品を紹介します。

まずは昼間部生の作品。

クオリティの高い作品になりました。印象がとてもよいです!

こちらも高い完成度です!ポツポツも作ると印象がグッと引き締まりますね。この調子で頭頂部もポツポツを表現したいですが、時間が足りないのであれば全部でなくてよいので必要な箇所を作り込んでうまくフェードアウトして行ったりするとよいです。

土のおさえ方に緊張感があり、実際のグデアの張り詰めた印象が良く表現できています。

印象が良く捉えられています。ここまで言い切れれば言うことないです。

フォーンの動きによく反応した仕事ができていると思います。力作ですね!回り込みはもう少しきい感を感じていきたいです。

好きな石膏像好きな場所に設置して描く課題でした。髭の男がステージに立っているような雰囲気です。後ろのカーテンに落ちる影がまたいいですね。

超見上げの微笑みの天使。顔の構造が自然になってきてよいです。

組み石膏デッサンです。ミケランジェロの印象が良いですね。炭の扱いも研究してかなり改善してきました!

手前のジョセフから奥の馬頭の鼻先までの距離感がとてもよく感じられます。完成度の高い作品です!

色々な設定で狂いが多かったですが修正が効いていい作品になりました。描き進めることよりも自分の作品が自然な状態であるか警戒しながら、空間を実感して作品に落とし込んでいくことが重要です。違和感に気づけることがまず大事です!

木曜日夜間にヌードクロッキー会があります。彫刻の基本は人体ですよね!人体について理解し、表現できるまでに感覚を高めることはとても重要です!このような感覚がすべての問題の解決策に繋がるので、入試に出ないからとおろそかにしないで皆に向き合って欲しいと思っています。

普段から電車や街で自主的にクロッキーをしている学生がいます。「形を見る」「空間を見る」「状況を見る」「存在を見る」20秒で描くとしたらあなたは何を見て何を描きますか?
デッサンでも塑像でも、皆形や印象が狂うのは絶対的に見る力が足りていないためです。予備校に入って1、2年ほどではどれだけ頑張っても足りないのだと思いますが、だからこそそれを伸ばしていく必要があります。受験は運とは関係無いものです。得意なモチーフとか、不得意なモチーフとか、そんなことを超えたところで挑戦してほしいと思います。

基礎科の生徒も育っています!

構成もポーズも自分でどんどん考えてグイグイ作っていました。意欲の高さが作品に気迫を与えています!

動きをよく捉えてきました!やや顔が縦に短いのが惜しいですが、これだけコントロールできることは素晴らしいことです!

 

以上です。受験はとにかく合格してなんぼのところがありますが、受かった後も大事なのは「向上心」や「探究心」です!それがなければそもそも美術をやる意味はないのではないでしょうか。
芸大に合格できた人であっても、結局はそこまで彫刻が追及できないまま彫刻から離れてしまう人も少なくありません。彫刻という世界に少しでも関わってくれるなら、それを一生の宝物にしてほしいと思います。ひとまず何か掴めるまでは苦労しますが、必死で食らいついてくれればいずれ大きなものが手に入ります。ああ。彫刻やってよかったなあ。あの時頑張ってよかったなあ。と思えるような今を過ごしてほしいと思っています!

一緒に頑張りましょう!

 

 

 

デザイン 工芸科 昼間部

こんにちは
デザイン・工芸科講師の山本です。

6月の授業では、これまで培ってきた基礎力をもとに、より高めるための2つの研究課題に取り組んでいます。

ひとつは銀座のデザインギャラリー巡りで、第一線で活躍するプロのデザインに触れることで入試実技という枠組みからもっと引いて、美術、芸術、デザインを俯瞰してみるというものです。

もう一つは水族館のポスターをデザインし制作する課題です。制作を通して、『観察、発見、表現、伝わる』といった実感を伴う経験をする目的です。

画像は、これらの郊外授業の様子です。