月別アーカイブ: 2020年4月

映像科:毎日どんな映像見てますか?

こんにちは、映像科です。
前回のブログにも書きましたが、自宅でできる映像科受験対策が始まっています。
オンラインでのグループ講評にも慣れてきて(zoomを使っています)、提出される作品も毎回充実した内容になってきています。今週末の講評では武蔵美の感覚テストのフォーマットの作品を講評する予定。楽しみです!

さて、自宅で過ごす時間が多いと思いますが、皆さん毎日何をしてますか?
気になって前回のzoom講評の最初に聞いてしまいました(「学科の勉強してます」や「制作してます」「映像見てます」などの答えがあり、映像科受験生としてはベストアンサーだと思います)。

さて、今回は映像作品ではなく、映像を見る環境についての話。
ご存知のようにこの期間は映画館も閉館しているところが多く、特にミニシアターと呼ばれるような映画館では、営業ができないことから存続の危機とも言われています。映像に関わる者としてはやはり気になる話題なので、チェックしていました。
このブログを読んでいる人の中にも「頻繁に映画館に行く」「ミニシアター系の映画が好き」という人もいれば「映像は大抵自宅や移動中に見る」という人もいると思います。これを書いている自分も、気になる映画を観に行こうとするとミニシアターと呼ばれるような単館の映画館が多く、利用することも多いです。

映像科のある新宿校の周りだけでもテアトル新宿や新宿武蔵野館、少し足を伸ばして渋谷のイメージフォーラムやユーロスペース、東中野のポレポレ東中野など。。
挙げればきりがないですが、そうした映画館で再び古今東西の様々な映画・映像作品を観られることを祈りつつ、、。同時にこのような映画館を支援する動きも気になっています。
宣伝の意図はないのですが、興味のある人は見てみてください。
ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金

自分の場合は、もう一度観たいけどソフト化や配信の予定がないと言われてきた『バンコクナイツ』や、去年観て印象に残っていた『ひかりの歌』といった映画が、このプロジェクトで観られるということに驚きつつ、しかしそもそもひとつの映像作品がDVDという物になって繰り返し観られることや、配信されてデータという形で視聴できるってどういうことなんだろう?と考えてみたりしています(ひとり自宅で)。
普段の生活の中では、自分が見ている映像がどういうルートを辿って目の前に映し出されているのか、あるいは誰にどういうお金を払っているのか、ということはあまり考えないかもしれません。大体がサブスクですし。
この機会に、家で映像作品を鑑賞しつつ、そうしたことを考えてみてもよいのではないかと思いました。

/////////////////////////////////////
映像科授業について
映像科公式Twitter

《基礎科》皆さんいかがお過ごしでしょうか?

コロナの影響で新学期、なかなか学校に来られない日が続いています。
自宅から出れずに、モヤモヤした日々を送っていませんか?
はい、私もその一人です。

基礎科講師デザイン科担当の名越です。

基礎科では通常授業の代わりに、課題をいくつか出し、
自宅で描いていただき、講評をメールかzoomで行っています。
通常だとこの時期は基礎課題を行うことが多く、1年間通して役立つ
基礎体力づくりの期間となっています。
学校の課題もある中で、並行してみんなしっかりと課題を仕上げてきてくれるので
パソコンのモニターを通した講評も、ついつい熱の入ったものとなってしまいます。

実際一日中家の中にいるとなると、時間や曜日の感覚も麻痺しがちになってしまい
だらだらしてしまうのが、人間の性というものです。
テレビをつけてもネットを開いても、なかなか大変な情報ばかりが入ってきて、
それだけでも知らない間に体力を削られてしまいます。
だからって情報を全てシャットアウトしろ、というのは無理な話でしょう。
「日本が大変な時期だからこそ何が自分にできるのか!?」
ちょっと大きな話すぎちゃいます。

そこで基礎科の提案するこの期間のテーマは
“好きなことを徹底的にする!”です。

(学校の課題をしながら…)
自分の好きなことを一日中、
徹底的にしてください。
徹底的に調べてください。
徹底的に突き詰めてみてください。

イラストでもいいです、ゲームでもいいです、料理でもいいです。
自分が、「一日中やってても辛くないな〜」というものを見つける、
もしくは徹底的にやってみてください。

いつもはあまり気にしなかった、
・どんなタイプが好きなのか?
・その人やものは他にどんなものに影響を受けているのか?
・他にどんなアプローチの仕方があるのか?
・そんなクセがあるのか?
・なぜ自分は好きなのか?
など
”なぜ?”を持って、そのものに時間を費やしてみてください。

美術をこれから生業にしていく皆さんにとって、
実技や技術は大事です。
それと同じぐらい、知識や興味を持って自分から調べる姿勢
というものが大事になってきます。

この貴重な時間をぜひチャンスと捉えて、
自分と向き合う時間にしてみませんか?

僕は映画が好きなので、こんなまとめを見つけたので、
貼っておきますね。ご参考までに。
【映画紹介】Amazon Primeで見られるアート・美術系映画(4/26更新)

ではでは

オンライン教育科、開設しました!

こんにちは。

この度、新宿美術学院の通信教育科が新たにオンライン教育科として生まれ変わりました。

オンライン教育科では、Webミーティングツールを用いたオンラインでのリアルタイムの講評を、1月に1度マンツーマンで行っていきます。課題は月に3課題。各講座ごとに用意されたオンライン教育科オリジナルの課題になります。また1学期に2回、オンライン教育科受講生向けの特別講座も配信します。

遠隔地の方にも新美の指導を!という気持ちで、講師一同心意気も新たに受講生をお待ちしております。これまでの通信教育指導で培われてきた参考資料や課題内容と、オンライン講評による双方向的な指導をお届けします!

受講に必要な環境や、開設講座など詳しい情報は、
https://www.art-shinbi.com/online/
こちらのウェブページを参照して下さい。

※本講座は通学での授業をオンラインで代替するものではなく、地理的・時間的理由により各校舎での授業に参加することが難しい方が対象になっています。

初心者向けの鉛筆デッサン道具について(デザイン工芸・初級の知識):渋谷校

こんにちは渋谷校です。

家庭での自宅学習こでれから本格的に鉛筆デッサンやってみようという時に、何買ったらいいのー?など困っている人いますよね。

とりあえず何でも良いから買いながらピッタリ来るものを選んでね、
ではいけないと思うので、渋谷校のデザイン科で最初に揃えてほしいのを説明します。渋谷校の購買でも買えます。

まずは目次
1.道具
2.鉛筆の削り方
3.ネリゴムの使い方
4.デッサンの用語

では、本編です。

1.道具
全部買うと5000円ぐらい1万円は持っていると安心です。
この他に道具を入れるケースも用意しましょう。何でも良いです。あと名前必ず書きましょう、皆同じ道具なので名前書かないと後悔します。

 

★パネル
芸大は(工芸科が木炭紙大、デザイン科はDサイズ)、私大の入試ではB3が多い。
鉛筆デッサンでは紙製のカルトンではなく木製のパネルを使用する方が良いです。
基礎科に入学して制作する場合は木炭紙大のパネルを買いましょう。

 

★鉛筆
ユニがおすすめ。
その他ステッドラー、カステル、スタビロ等。トンボ(モノ)はデッサンに向かない×嫌いです。
基本的にはユニを買う、4H,3H,2H,H,F,HB,B,2B,3B,4Bを全種類買いましょう。
減ってきたら買い足す。短い鉛筆なんていらない、いつも長い鉛筆を使いましょう。またステッドラーも買い足すと色幅が増えるので渋谷校ではステッドラーも足すことも勧めていますが、まずはユニから買うようにしましょう。見た目の色(エンジ色)はかっこ悪くて嫌なのですが、ステッドラーだけだと”デッサン弱いね”と言われてしまう可能性があります。

 

★紙
画用紙を使うことが多い。ざらざらした面が表。画用ボードを使うこともある。
色々種類はありますが、まずは安めのミューズ、サンフラワーA画です。
サイズは課題に合わせてB3サイズ、木炭紙大サイズなど買いましょう。
まちがえて裏面(ツルツルの方)で描くとテンション下がるので描く前に確認しましょう。

 

★練りゴム
デッサンの時は、プラスティック消しゴムではなく、練りゴムを使う。
デッサン中にコネコネして癒しを求める道具ではない。

 

★デスケル(計測枠)
構図を決める時に使う。使用する用紙のサイズに合わせてBサイズ用と木炭紙サイズ用がある。間違えないように。
2種類買うぐらいで良いと思います。

 

☆はかり棒(スポーク)
長さの比率や、角度をはかる。無くてもよいが。
カーボンで出来た高級品もある。カンパの6本で3000円ぐらいのもかっこいいです。

 

★フキサティーフ
完成後、シューッと吹きかけて鉛筆を画面に定着させる。
フィキサチーフ?フキサティーフ?どっちでも良いと思う。

 

★クロッキー帳
デッサンの前のスケッチ等に使用。構図を決めるので必要です。木炭紙サイズとB4ぐらいの大きさと2つあって良いです。

 

★クリップ、画鋲
パネルに画用紙を留めるのに使用。困ったら画鋲。画鋲は斜めに刺しましょう。そうすると針と画鋲の円盤の部分の2箇所で止まるので、紙がズレにくいし、外す時に楽です。まっすぐ刺して使う人は紙がずれたり、画鋲を外す時に苦労してしまいます。

 

★カッター
鉛筆を削る。鉛筆削り専用に1本。100均などのはダメ、NTカッターかオルファカッターの2択でお願いします。
私はNTのカラフルカッター使用しています。

 

☆ボックスティッシュ
鉛筆の調子をこするのに使用。花粉症用の良いやつじゃなくて普通ので良い。自宅からこっそり持ってきてしまうのが一番良い。

 

☆擦筆
鉛筆の調子をこする道具。はじめは無くてもよい。

 

★絶対にいる ☆無くてもイケる

 

2.鉛筆の削り方

鉛筆はカッターで削る。写真のように芯、軸共に細長く削り先は尖らせる。

鉛筆削り機は×

こんな感じで削るのですが、説明はすごーく面倒くさいので、これ見て。

You Tubeのリンクです。

※おまけ鉛筆の固さによる色の違い

これで分かるかな?数字が大きくなればなるほどB系は柔らかく黒く、H系は固く鈍く明るく。
HはハードBはブラック、FはFirmという単語でした。

3.ネリゴムの使い方


まず袋から取り出し、必要な分ちぎり良く練って柔らかくして使う。
練りゴムは消すだけではなく、鉛筆の調子を調整する使い方など様々な使い方があります。白い紙の鉛筆があると思ってまず自由に使ってみましょう。

 

4.デッサンの用語
この用語集は渋谷校での指導によく使う言葉ですが、学校や受ける科によっては使い方の違う場合もあります
ので、気を付けて見て下さい。

● クロッキー(スケッチ)- モチーフの動き・量感、光などを、短い時間でおおまかに描くこと。速写。
● 構図- 仕上がりの効果を配慮した画面の構成。コンポジション。画面上へのモチーフの配置や入れ方。
● 調子- 鉛筆の色の濃淡(明度、彩度)の具合
● タッチ- 鉛筆が画面に付ける跡。立てたり寝かせたり、強弱様々に鉛筆の使い方によってタッチに差が出せる。
● 立体感(量感)- 平面的でなく、奥行き・深さ・厚みなどがある感じ。表現された対象物の実在感・立体感などをいう。ボリューム。
● 質感- 材質がもつ、視覚的・触覚的な感じ。表面の肌合い。材質(木、金属、プラスチック、紙、ガラス等)
● 空間- 平面ではないあらゆる方向(上下、左右、前後)への広がり。また、物体が存在しないで空いている所。
● 稜線- モチーフの一番出ている(高い)ところを繋いだ線。大きな面と面のぶつかる境界。光と陰との境目。
● 反射光- 入射光(直接光)が床やモチーフに反射して、モチーフの陰面などにあたる光。
● 描き込み(かきこみ)- モチーフの表情、現象、細かい形をしっかり描くこと。
● あたり- 最初に構図の入り方、だいたいの形が分かるように、おおまかな輪郭を取ること。
● パース- 透視図のこと。奥に向かってだんだん物が小さく見えていくこと。
● エッジ(きわ)- 面の境目。また、物の端
● アール(R)- 半径を表す記号。曲線の形
● モチーフ- 創作の動機となった主要な題材。制作するために組まれたり手渡された対象物。
● ディテール- 全体の中の細かい部分。細部。
● プロポーション- 割合。モチーフの形の比例。
● 逆光- 対象物(モチーフ)の背後からさす光。(←→順光、全光)

 

 

 

これであなたは道具を買うのに迷わなくなります。では渋谷校でお会いしましょう。初心者から丁寧にしっかり指導しますよ。

また道具を買って自分で始めようと思う人向けに超初心者向けの鉛筆デッサンプロセスのブログ書いておきました。
ここで見られます。参考にしてください。
https://www.art-shinbi.com/blog/2020/04/18/

さて、お役に立てたでしょうか。また、なにか上げて欲しい題材がありましたら渋谷校までリクエストください。出来る範囲で掲載していけたらと思います。

4月も終盤!!

こんばんは油絵科です。

4月中はほぼオンライン対応についてのお知らせになっていますが、ついにその4月も中盤。
講師も自宅からの講評でした。

先週の夜間部は事前に指示されたものを自宅で組み、それを素描してもらいました。
水曜日は中間講評では、以下のような内容での講評でした。

①まず組む前に選び方のポイント。

講師が自宅にあるものを事前に用意し写真撮影、画像取り込み。
それをオンラインで画面共有しながら直接描き込みながら説明をしました。
↓こんな画像を共有しながら喋ってました。

白黒にしてバルールなどの話をしましたね。
みんな調べたのかな!?

②組む上での注意。
③トリミングのポイント、ものの重ね方の注意点、トリミングの幅
④テーマによっての組み方の良しあしなど

いろいろな画像を使用し共有しながらの講評でした。

また木炭の種類についても改めて触れましたが見直した人いるかな?

土曜日の作品講評では、中間講評の話も踏まえたうえで、制作の中で注意したことこだわったことを喋ってもらいながらの講評でした!

またメール講評を希望している学生には、画像込みメールで同じような内容を送っています。

家でできること、進めることそんな話を毎回していくと思います。
講評終わったら調べてね!と作家の紹介などもしていきます。

そこで!
講評を聞いたらおわり。ではなく、講評が終わったらそれぞれ動くことが大切です!!
自宅にいる時間を生かしてどんどん知識量アップしていきましょう!

また、油絵科新宿校のツイッターで、ゲーム感覚で回答できる美術史4択問題を出していっています!

美術史、作家?・・・わからないなぁ・・・という人!このぐらいライトなところから入ってみてもいいんですよー。

ぜひぜひ答えがてら調べてみてくださいね!