月別アーカイブ: 2020年10月

明日はいよいよ 新美彫刻科の公開コンクールです。

昼間部講師の氷室です。

明日は、彫刻科の公開デッサンコンクールです。
受験本番に近い緊張感を持って挑める機会です。
受験におけるデッサンは、モチーフの情報を短時間で表現せねばなりません。しかも、その絵は他者の主観に基づき客観的に判断されることになります。
自分のデッサンがどの様に伝わるのか、その結果を次につなげて行って下さい。
光や形、木炭を扱うテクニック、印象、全てを研ぎ澄ませてバランス良く表現していきたいですね。

『ロダンの言葉抄』の中に
ー芸術家とは見る人のことです。
眼の開いた人のことです。
その心に、物の内面の本質が、いずれにしても存在事実として考えられる人のことですー
と書いて有ります。

また、面と陰影が構造を作り出すことや、皆さんの日々の制作に引っかかる部分が言葉にしてあるので、もし手にとる機会があれば読んでみてください。

10月後半の優秀作品の紹介です。

視点と量感を大切にしながら印象や動きも良くまとめられています。探る姿勢が活きています。


逆光で難しい位置ですが、顔の印象を丁寧に観察しブルータスの印象らしく表現出来ています。力を感じますね。綺麗なデッサンです。


大きな面展開をしっかり感じさせながら、肩から首までの構造にも迫れており、見上げた迫力が伝わります。


ピタッとした形を描けており、顔の印象も綺麗です。動き量感、木炭の色幅の強さを兼ね備えたカッコ良い1枚です。


そこにあるリアリティをひと目で感じます。光、質感、空気も全てが表現出来ています。


丁寧で熱い1枚です。全体感と細部の描写バランスが素晴らしいです。大きく取った構図が活きています。


難しい視点ですが、パースもしっかり描けており、申し分ない画力です。

素描力は全てに通ずる基礎になるので、こういったモチーフが置かれている状況を理解し、絵に起こせる技術と観察力は強みですね。


パジャントは頬周りや首がツルッとして見えるので難しいですが、良く探れており炭で形を起こしてくる表現力がかっこ良いですね。じっくり見られるデッサンです。


視点がキチッと作られており、スッキリした言い切りのあるデッサンです。丁寧な仕事で、絵としての強さがあります。


難しい位置ですが、目の前に有る彫刻・立体を描こうとしている姿勢が現れており、1歩深い観察力を持っている事が分かります。


自主課題のデッサンです。光が爽やかに描けており、そこから見えてくる空間が魅力的です。良い1枚ですね。この調子です!


唇とアゴ周りの髭の印象が惜しかったですが、見上げたスケールを感じさせる視点や光を綺麗に表現できています。

今回は、日数を多めにして普段より大きめな模刻に取り組みました。

模刻としてモチーフを写すだけでなく、面を上手に捉えて粘土で表現し作品として昇華していく力量も素晴しいです。


普段扱う粘土より大きな量を動かしながら妥協せずに構造に対峙し、ヘルメスらしい印象まで辿り着けています。綺麗ですね。


バッチリ造り込めています。メヂチらしいキリッとした形と印象が良く表現出来ています。清々しい作品です。


こちらのメヂチも上手です。髪の毛に落ちる影も綺麗に形とつながっており、印象も似ています。粘土付もカッコ良いです。


やや口元が下がり気味ですが、こちらの作品もメヂチの印象に迫れており、良く作り込めています。


絵にするとどの位置からでも絵になりやすいガッタメですが、地味な動きを持っており模刻するには難しいモチーフだったと思います。比率や構造も妥協せず取り組めており、最終的には印象まで捉えてこれています。カッコ良い作品です。


制作過程も奴隷の印象を壊さずに、終始カッコ良い捉え方で制作が進められていました。難しいモチーフですが、どの位置から見ても破綻がなく、良く奴隷の印象を拾えています。

ここからは現役生の作品です。


カッコ良い1枚だなと思います。ずっと見ていられる魅力が詰まっているデッサンです。円盤の持つ独特の形を余すところなく探り、描き起こせており、素晴らしい観察力と表現力だなと感じます。


このブルータスのデッサンも、とても上手です。肩の形も爽やかな色味の中にここまで追えるのかと感じる形態の強さがあり、胸の奥行きもしっかり面の中に描き込まれていますし顔の印象も似ています。現役生の集中力の高さを感じます。


ジョルジョの竜を睨み据える表情、両肩をしっかリ探り、そこからでる独特の首の構造も素直に追えており、作者の彫刻を観察していく実力を感じます。
個人的には爽やかな空気を感じさせてもらえる質感が好きな1枚です。

今回は以上です。
デッサンや塑像は、自分自身が色濃く反映される、まさに分身の様な物だと感じます。
2学期も残り1ヶ月半。冬期講習が始まると時間が早く感じられると思います。
今のうちにどれだけじっくり課題や自分と向き合うことができるのかが、後半戦の鍵になってくると思います。
また、寒くなってくると体調も崩しやすくなってきますので、気を付けていきましょう。

オンライン教育科

こんにちは。オンライン教育科です。

https://www.art-shinbi.com/online/

ただいま10月ターム講評週間です。

 

 

第65回を迎える〔全国公開実力コンクールhttps://www.art-shinbi.com/koukai/2020/

11月は、彫刻、芸大デザイン、芸大工芸、先端芸術、油画となります。

 

 

冬期講習会 https://www.art-shinbi.com/season/winter/

冬期講習会では、入試に向けての修正点、目標などをじっくりとお話しします。 スタッフ一同、皆様と直接接することが出来る良い機会と楽しみにしています。

オンラインコースもあります。

映像科:ディレクション資質重視方式の対策

こんにちは、映像科です。
今回のブログはお知らせメインです。

武蔵野美術大学造形構想学部映像学科学校推薦型選抜ディレクション資質重視方式(長い…)の対策が、11月の第二土曜日から始まります。具体的な日程は以下になります。三回続けて受講すると対策としてはばっちりですが、一回からでも受講可能。この方式で出願予定の方は、ぜひご参加ください!詳細はこちら

①11/14(土)オリエンテーション・構想力テスト対策
②11/21(土)構想力テスト対策・面接試験レクチャー
③11/28(土)構想力テスト対策・面接試験対策

※時間は三回とも、16:30〜20:30。写真は去年の対策授業から。

多くの人が第一志望とする武蔵美の映像学科の試験の中で、このディレクション資質重視方式の入試も3.8倍となかなかの高倍率です。この試験の「構想力テスト」は、テーマに基づいて個別発表(プレゼンテーション)と、グループ討議(ディスカッション)により、合否が決まるという入試です。映像制作経験の有無は必要ではありません(勿論あっても良いと思います)。「自分が作りたいと思っている作品について熱く語れる人」「他の人と一緒に何かを作りたいと思っている人」には比較的受け入れやすい形式かもしれません。
11月の授業では、主にこの「構想力テスト」の対策を行う予定です。

ちなみに過去5年間の「テーマ」はこんな感じになってます。
・2020年度入試:「美意識」
・2019年度入試:「共生」
・2018年度入試:「自分ファースト」
・2017年度入試:「奇跡の星・地球」
・2016年度入試:「記録的な雨」

今年は一体どういうテーマなのか・・・共通点あるのか・・・。
対策授業ではそんな話も織り交ぜつつ、進めていく予定です。
お楽しみに。

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映像科の授業
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2020年度合格者インタビュー公開してます!
Vol.1:感覚テスト編
Vol.2:鉛筆デッサン編
Vol.3:小論文 / 文章表現編
Vol.4:総合型選抜 / クリエイション資質重視方式編
Vol.5:学校推薦型選抜/ディレクション資質重視方式編

先端芸術表現科公開コンクール11月3日(祝・火)開催です

こんにちは。

先端芸術表現科です。

先端芸術表現科のコンクールは、11月3日(祝・火)に開催されます。
昨年度の先端の総合実技は、身体全体を使うようなスケールのものを描く課題になっていましたが、そうした課題にも対応できるような素材と問題を用意しております。なかなか個人では対策するのが難しい総合実技を行う機会として、また個人資料ファイルの個人講評もコンクール後に行いますので、現時点の個人資料ファイルの進行状況を一度まとめながら確認したい方など、先端芸術表現科の受験を希望する多くの方の参加をお待ちしております。

申込みはこちらのURLから。
https://www.art-shinbi.com/koukai/2020/

それでは、先端芸術表現科でした(画像は過去の総合実技の参考作品になります)

 

武蔵美系、多摩グラデッサン、公開コン。そして推薦型選抜対策。

気温が下がってきて、福のチョイスがちょっと難しい感じです。今年はコロナの影響もあって、手洗いやマスク等が徹底されているので、風をひいている人が少ない感じです。調子が悪くなったら出かけないで、家で養生しているということもありますね。皆様気を付けてください。

デザイン・工芸科夜間部です。

武蔵美系の公開コンクールは、今年の秋の祝日が減っているために、一日での開催となりました。去年は台風の影響で一日開催でした。一日開催だとちょっと時間的に厳しい感じになります。受講した生徒も、ちょっとお疲れムードな感じになっていました。こちらも、コンクールの風景写真を撮る暇もなく…でした。

武蔵美系の公開コンクールの結果は、夜間部としてはまずまずだったかと思います。もちろん、良い結果ではない人もいます。今後の修正や改善点のチェックが大事なので、次に繋げてほしいです。

多摩グラフィックのデッサンのコンクールも行われました。こちらは写真が撮れました。お疲れの夕日も入れておきます。

次は、多摩グラフィックの平面構成があります。https://www.art-shinbi.com/koukai/2020/

 

そして、推薦型選抜入試対策の講座も始まります。いよいよ、受験が始まるなって気がしてきます。

多摩美グラフィックが終わると、芸大系の公開コンクールが始まります。日程のチェックを早めにやっておきましょう。

 

推薦型選抜の受験をする方はホームページで日程など確認してください。https://www.art-shinbi.com/event/20suisen/index.html