日別アーカイブ: 2020年10月13日

映像科:実技模試(公開コンクール)でした。

こんにちは、映像科です。
10/11(日)の武蔵野美大映像学科型の実技模試に参加されたみなさん、丸一日の制作と講評会お疲れさまでした!。この時期の模試としては非常にレベルが高く、今後のさらなる成長も期待できる内容でした。この記事では当日出題された模擬試験問題とその出題意図を紹介します。今回参加できなかった人も、ぜひ今後の対策の参考にしてください。

■感覚テスト(B3マス目画用紙/3時間制作)
下記の文から想起する場所のイメージあるいは出来事のイメージを絵と文章で表現しなさい。
混ざっていく

出題意図&アドバイス:
武蔵野美大映像学科の感覚テストでは、与えられた言葉から映像的なイメージを表現することが求められます。今回のキーワード「混ざっていく」では、二つ以上のものが一つになる、その「時間」を「場面」として表現してもらいたいという意図がありました。「混ざっていく」は物質的な解釈も、心理的な解釈もあり得ると思います。いずれにせよ、映像という視覚的な表現の資質を見極める試験なので、「何を見せて」「何を想像させるか」をそれぞれ明確にすることが、場面の演出の鍵になると思います。


(感覚テスト講評風景)

■小論文(600字原稿用紙/2時間制作)
配布されたモチーフを観察して、文章で描写しなさい。

出題意図&アドバイス:
武蔵美映像学科の小論文では、例年モチーフが渡されます。今回のモチーフはかなり大きなサイズの松ぼっくりが1個。近年出題されている「巻貝」「鳥の羽」を踏まえて、規則的な構造を持った自然物を選びました。この傾向の問題については、問題文にもポイントがあります。小論文でありながら問題文に「~論じなさい」ではなく「描写しなさい」と書かれていることで、まとめ方がわからないという意見もよく聞きます。まずはモチーフをよく「観察すること」が大切です。その観察の過程で「わかったこと」を明確に書くという意識が高得点に繋がると思います。


(こちらが小論文のモチーフ。大きい…!)

■鉛筆デッサン(B3画用紙※縦長の指定/3時間制作)
配布されたモチーフを、自由に描きなさい。

出題意図&アドバイス:
デッサンのモチーフも小論文と同様に松ぼっくりが1個。ただしこちらは普通サイズです。条件は昨年の出題を踏まえて「モチーフは2個以上を描くこと」「そのうち1個は克明に描くこと」としました。実際の試験では配置や演出の度合いに関して、かなり様々なタイプの合格者作品が制作されていたようですが、まずは「問題文の条件にしっかり答えていること」「モチーフをよく観察して丁寧に描写していること」は評価されます。むしろトリッキーな構図に走ったり演出で悩みすぎたりして、描写が不十分にならないように気をつけたいです。


(鉛筆デッサン講評風景)

講評会の最後には表彰式。総合1〜3位の他に、「感覚テスト」「小論文」「鉛筆デッサン」の各部門賞は、講師から副賞もありました。今回良い結果だった人はおめでとうございます!

そして今回力を出しきれなかった、あるいは力不足を感じた人も、まだ大丈夫。ここから4ヶ月弱でレベルアップできます。結果が伴わないとどうしてもネガティブになりがちですが、そういうときこそ、まずは自分の作品の「良い部分」「好きな部分」を見直してみましょう。作品を制作するスタート地点では必ず、何かしら表現したいことがあるはずです。それを鑑賞する人に伝えるためにはどうしたらよいか。今後の授業の課題制作でたくさん実験してみてください!

映像科のコンクールは12月にもあります!少し先ですが、12/22~冬期講習会の中期EBコース内で「感覚テスト」「小論文or鉛筆デッサン」「学科(英語・国語)」模試を行います。試験まで残り一ヶ月ちょっとの段階で、良い成績が出せると良いですね。次の目標に向けてまたここから頑張っていきましょう!

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