こんにちは渋谷校です。
今日は鉛筆デッサンの進め方について簡単にお話します。
平面構成などもそうですが鉛筆デッサンで大事なことはプロセスだと思います。
他にも描くモチーフの観察や感じ方などいっぱい大事なことは色々あるのですが、今回は特に受験を意識してのお話としてプロセスについて話したいです。
プロセスの中で最初に大事にしたいのが「クロッキー」、計画ですね。
まずは構図を気にせずに、モチーフ全体を入れる。
線のみではなく色を付けて描く。光の明暗(方向)やモチーフの固有色など表現してみる。
デスケルで構図を決め、クロッキーに枠を描く。(トリミング)これで構図の決定。
このクロッキーを参考に描き勧める。
このときのデスケルの使い方で大事なのはデスケルの角度、視点に対して90度に正確に使用すること、でないと用紙と同じ比率の画面になります。
またデスケルにはBサイズと木炭紙サイズと2種類あるので気をつけましょう。
クロッキーで計画が決まればあとは実際の画用紙に描くことになるのですが、まず大事なのはモチーフの入る位置です。クロッキーを参考に大体の位置や大きさを併せていきましょう。モチーフのアウトラインを取るのではなく、大体のあたりというイメージです。
この段階でまたデスケルを使う人が多いですが、せっかくクロッキーで構図を計画したのでそのクロッキーを参考に構図を決めていきましょう。デスケルを何度も使用することで却って見るたびに違う視点で見てしまい、形が合わない人も多いのではと思います。
とにかく最初の構図の基準が大事です。丁寧にしっかり、ただし、短い時間でやってみましょう。
上下左右の入り方(切り方)と画面の中心線(上下、左右の)と重なるものを基準としましょう。1/4のラインまでは気にせず最低限の基準をきちっと決めましょう。
その後は調子を載せながら形をとっていきます。大事なことはアウトラインで平面的に形を合わせるのではなく、調子を利用して立体的、空間的に捉えることが大事です。
また柔らかい鉛筆(ユニの3Bなど)を使用して、鉛筆の側面を使用し、間違えたときに直しやすいように柔らかい筆圧で描いていきましょう。
このようにきちんと計画をたててやれば、形は合いやすいはずです。ただし、デッサンは直すことも大事なので、自分の絵を客観的に見られるようになることも大事です。
デッサンのプロセスの話をしましたが、なかなか文章では伝えづらいので、初心者はまずは美大向けの予備校の講習会などを受講することをお勧めします。
渋谷校では3/31より春期講習会の後期のコースの申し込みを受け付けています。また新学期の授業も4/10より始まりますので、通いやすい渋谷校でこの春から美大受験を目指してみましょう。
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