月別アーカイブ: 2024年8月

映像科:夏期講習会終了!!!

こんにちは。映像科です。
今日27日は夏期講習会の最終日。長かった夏の講習もついに終わります。
皆さん、お疲れさまでした!(と言っても映像科の講習は先週20日に一足先に終わっていました…)

映像科の講習の最後の二日間は、武蔵美映像学科型コンクール。
4つのタームの集大成として充実した作品が並びました。またあらためて武蔵美の評価基準を過去の倍率データなどを交えて確認しました。

夏期講習を通じてレベルアップを感じるとともに、次なる課題が見つかった人もいると思います。
受験の実技はテストであると同時に「作品」です。作品は鑑賞する人とのコミュニケーションでもあることを意識しながら、より魅力的な場面を発見する力を身につけていきましょう!

お疲れさまでした!!

↓↓SNS(映像科公式)もよろしくお願いします!

///////////////////////////////////////////////////////////////
ena美術新宿 映像科 公式Instagram
ena美術新宿 映像科 公式X
映像科の授業
オンライン教育科(映像コースも開設)

彫刻科夏期講習終盤戦!

こんにちは!彫刻科の小川原です。
夏期講習ももう終盤戦に突入しています。思えばこのひと月で素晴らしい成長を見せている生徒が本当に多いです!制作について以前よりずっとよく考えて取り組んでいるなということが伝わってきます。良い感じで2学期にバトンタッチできそうです!ラストスパート頑張りましょう!

それれではここ最近の預かり作品を紹介していきます。
まずは受験科から。
ジョルジョは胸像の中では難易度の高い像ですが印象よく完成に持って来れました。

モデル首像はまさに彫刻の基礎だと思います。人物を知ることで多くのことに応用していけます。表面的に形を観察するよりも内部構造(筋骨)について考えていく必要があります。さらに人物の「意識」や「精神」についてまで表現を模索していく可能性について考えていきたいところです。

静物素描では客観的状況やものの質感、性質の差について表現を高めていきたいです。普段使い慣れない鉛筆も苦手意識を持たずに工夫研究していきたいです。

ジョセフは大きな像ですが印象は捉えやすいのでガンガン描き進めていきたいです。空間に関しても魅力的に表現できるよう考えられると良いです。

模刻は塑像力を鍛えるのにもってこいの課題です。考えたいのは輪郭の変化や表面の起伏ではなくて、空間上にどのように量や構造、軸を捉えていくかです。部分を見ていてはどんなに直す作業を加えても捉えきれません。

自刻像は作家としての永遠のテーマであると同時に基礎基本であると思います。内面まで踏み込んで作品として表現したいです。

円盤投げ、およびトルソーは鏡像に比べて圧倒的に難しいです。というのは動きの関係性がより複雑かつ、より「人体」としての理解が求められるので誤魔化しが効きません。クロッキー力を鍛えて全体を軽く把握できるようにしておきたいです。

構成塑像ではモチーフを空間上に美しく効果的に配置していくことが重要になります。ちょっとした向きや角度の違い、接し方の違いでも全く印象が変わってきます。制作に取り掛かる前にじっくりエスキースを重ねておきたいです。さらには完成度をがっちり上げていくことも重要です。完成度を上げることが素材の質感に差をつける事に直結します。

ガッタメラータは特徴的な印象を持った像ですが比較的描きやすい像です。カッコよく描きやすいということでもあるのでテンションを上げて挑んでいきたいです。鎧含め描写部分も多いですがしっかりベースと空間についても考えていきましょう。

最後に彫刻科基礎コースの生徒作品を紹介します。この夏期講習でかなり実力を上げてきました!

受験の一年ももうすぐで半分終了です!とはいえ大事なことは一つひとつ弱点を克服すること!焦っても何もいいことはありません。自分もそうでしたが受験生はあくまで受験の世界しか体験していないのでどんなに経験を積んだつもりでも井の中の蛙である事には変わりありません。要するに分かったようで実はそんなに分かってない。結構雰囲気でやってる部分が大きいんじゃないかなと思います。まあそれはある意味仕方ないというか、それが普通なのでそんなものだと思うのですが、少なくとも雰囲気でやる中で「確かな実感」みたいなものを掴んでほしいなと思います。言葉で説明できるほど頭の中で整理できてなくても感覚的に正しいことがわかっていればかなり強みになると思います。そのためにはひたすらやり込むしかないです。中にはまだ頑張りきれてない人もいるかと思いますが、入試は人生がかかっているので無理をするとしたら今なんじゃないかなと思います。無理なく取り組むくらいの感じで勝てるほど簡単ではないです。「仕方ないよね」となるのは嫌なのでぜひみんなに頑張ってほしいと思ってます!

夏期講習会終了まであとちょっと!<大宮校>

ゲイリラ豪雨凄いですね…台風並みの突風がふいたりしてますね。1時間から2時間程度で過ぎてしまうのですが、雷、大雨、突風と…一気に来るので屋内に避難をするしかないですね。線状降水帯で河川の氾濫などの被害もあります。台風来たらどうなってしまうのでしょうか…心配ですねー。

大宮校です。

夏期講習会も残すところ後4日となりました。長いようで、終わるとあっという間です。まだまだ暑い日は続くと思うので、引き続き体調管理にお気をつけください。

美術予備校にとって、夏期講習会は一番大事なイベントと言っても過言ではないかと思います。特に現役生には、朝から夕方まで一ヶ月間みっちりと制作に没頭できるのは集中的に実技を勉強できて良い経験になります。上達も実感できればなお良いでしょう。二学期lに上達の具合を確認したいですね。
夏期講習会では、通常授業よりもデモストが頻繁に行われています。たまにチェックしながら、自身の制作を進んでくれるといいですね。見るのも大事です。

映画ブルーピリオドも公開されました。大宮校油絵科の講師の川田先生は、劇中絵画制作と絵画指導とちょっと出演もしていました。ぜひ、見てくださいー。

ゲリラ豪雨や台風のせいで、予備校への行き帰りが大変になることが多くなっています。登校の際には、くれぐれも気をつけてくださいー。

次は、二学期通常授業で会いましょう。

《基礎科》オリジナリティを探しています

毎回この話ばかりを持ち出してしまって申し訳ないのですが、、、

つい先日(?)閉会したパリオリンピックのブレイキンという種目で
今回の日本選手団の騎手も務めた男子代表のBboy shigekix (半井 重幸)さん。
有名な大会でも優勝してたりして、メディアでは”ほぼ金”などと言われていました。
(ほぼ金って何だよって感じだし、こういう持ち上げ方ほんと良くないと個人的には思いますが、、、)

しかし試合結果は4位、メダルにも届かないという結果でした。
内容自体はいつものshigekixのムーブ、むしろいつもよりキレッキレの難易度の高い技を
ほぼミスなく連発し、相手を圧倒していました。
それに対して、「なぜあれでメダルを取れないのか?」「なぜ相手よりすごい技をやったのに、
負けるのか?」というネットの声が上がっていました。

ブレイクダンスというのは一般的なイメージとして、ヘッドスピンやウインドミルという
大技(パワームーブ)をメインとしたダンスのように見えるのですが、
実はそれだけではなく、立った状態としゃがんだ状態の(トップロックやフットワーク)ダンスを含めた全体の構成や表現力、
オリジナリティの部分がかなり大事になってきます。

難易度の高い技というのは、体力がありマッチョな人だけが行えたり向き不向きがあったりします。
それだけが良しとされてしまうと、体操と変わらなくなってしまいます。
大技ができない人にとっても、オリジナリティで戦うことができるのがブレイクダンスなのです。
根元には、ダンスというのは正解がなく、無限の表現方法があるということなんじゃないかなと思います。

得点に繋がる答えが一つではなく、さまざまな戦い方があり、逆に言えば自分の戦い方を
自分で見つけなくてはいけない。

女子代表で金メダルを取ったBgirl AMIさんが取材で試合前にこのように語っていました。
「ブレイキンは自分にとっては表現。つまりアート。それが五輪種目になって勝負ごとになるとブレイキンの良さが潰されるのではと当初危惧した」

女子のブレイキンは、体力的にパワームーブを連発するのが難しいため
(とはいえこの10年で男子顔負けのレベルに来ていますが、、、)
そのオリジナリティの部分がより際立ちます。
試合を見ていても、ダンスを楽しんでる!という感じがして、
とても楽しいです。どの選手のムーブも個性があって、ほんとに素敵です。

今回のshigekix選手のムーブというのは、技のレベルとしては素晴らしい、
しかし、相手がもっとオリジナリティがあって、そのBboyらしさが出たムーブだった、
というのが結果なんじゃないかなと思います。

このオリンピックの結果を含めて、
あぁ、まさに美術にも繋がるところがあるなあ、
(全然小さい世界の話にはなってしまいますが)芸大の油画の試験でも
同じようなことが言えるのではないかな、と思ったりもしました。

技術としてわかりやすく言えば、見たまま写真そっくりに描くことだけが高得点ではない。
(写実も突き詰めていくとさまざまな表現方法があります、素晴らしい絵がたくさんあります。)

その人の視点や考えから生まれたその人らしさを突き詰めていった先のオリジナル。
当然、それには高いレベルの基礎力は必要で、その上で、その人らしさが求められてくる。
きっと自分と向き合う時間も、いろんなインプットもたくさん必要になってきます。

自分らしい表現、自分らしさというものにオリンピック選手になっても悩み続ける。

Shigekix選手はオリンピック前からオリジナリティに関して指摘されていたらしいです。
でも、スタイルとして技巧的な部分を誰よりも研いでいくことに自分らしさ、
を現時点で見出そうとしたんじゃないかなと思います。

美術という表現の世界の入り口あたりに基礎科はあるわけですが、
夏期講習真っ只中の基礎科でも、すでにそういった悩みは生まれてきます。
基礎力をつけながらも、自分らしさって何だろうか?
自分がやりたいこと、自分がやりたい表現って何だろうか?と
悩んでる時点で、もうアートの世界にズッポリと足を踏み入れているんだと思います。

そしてその悩みというのは、きっとこの先一生付き合っていくものになるのだと思います。

当然答えは出ないですが、現時点でのヒントになるようなものや、
ヒントの見つけ方などを見つける手助けというものを、
自分達の経験を通して、生徒さんに提案していくというのが、
私たちにできることなんじゃないかな、と思っています。

当然私たちも、いまだに毎日悩んでいるわけなので、、、。

そんな夏期講習も、明日からついに最終タームに突入です。
残り1タームもいっぱい悩んで、いっぱいもがいて欲しいなと思っています。

オンライン教育科

こんにちは。オンライン教育科です。

◯2024オンライン教育科夏期講習会 無事終了しました。お疲れ様でした。

2022年度オンライン教育/合格体験記   です。合格者掲載作品画像はオンライン教育科各月ターム制作時のものです。2023年度オンライン教育科合格体験記も近々up予定です。

特別講義は9月末に配信予定です。オンライン教育科では、毎月約3課題(生徒によっては5課題)を生徒に送付し、その講評を webミーティングツールを用いて行っています。 講評はマンツーマン形式で、30分程度の時間をとり、各月の終わりに行っています。それに加えて、オンライン教育受講生のみを対象とした特別講義を各学期に2回行い、受講生の受験対策及びモチベーション維持に役立てることを目指しています。


◯2024夏期講習会 Ⅵ期申込受付中です。

 

 

オンライン教育科 申込 新美の指導を遠隔地の方にも!

オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に通学できない方のためのコースです。Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、録画による動画講評、豊富な参考資料によって、遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。講評は全てマンツーマンで行われ、受講生の進度に応じて、カリキュラムを組みながら進めていきます。

◯新受講生は申込後、随時Webミーティングツールでのオリエンテーションを行い、インターネット接続や、制作環境、志望校などを面談で確認し、カリキュラムを確認します。初回講評日もこちらのオリエンテーションで決定します。

*Googleアカウント=Gmailアドレス取得してお申し込みお願いいたします。

オンライン教育科では、
油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講していきます。

高3・受験生は 10講座 【月5課題コース】と【月3課題コース】から選択になります。

高1・2生は原則【3課題コース】です。