総合コースの滝口です。
じめじめと梅雨の終わり際で、カラッとした天気がなくて外へ出かけられず、室内で黙々と過ごしがちですね。
そんな時期だと、意外とちょっとした描写の練習や学科の勉強も出来て、逆にしっかりと力をつけるのには良いかもしれないですね。
なので、前回総合コースのブログでは、手のデッサンについて描きましたが、今回は色彩の描写について書いてみたいと思います。
授業のモチーフで出したクロワッサンがあったので、それを簡単な手順で説明してみたいと思います。とってもシンプルな手順です。
先ずは、下描き。難しい角度ではなくて、クロワッサンの分かりやすい形を見せて。
モチーフを描く絵の具の準備。ポイントは色幅でしょうか。濃淡だけにならないような工夫があると良いですね。後は、事前に使いそうな色を作っておくのも大事。
一気に全体を塗って行きましょう。この塗りの段階で大体5分程度でしょうか。塗りすぎて色が見づらくなるのも注意です。薄塗りとちょっとした厚塗りも両方入れています。実際の塗って行く行程は、是非デモンストレーションで。
次は、立体感を意識してみて、陰や反射光をつけています。アクリルガッシュは塗り重ねると鈍くなるので、それを活かすのと同時に注意も必要。必要以上に塗りこめないように。
これまでがベースで、ここから細かい描写へ。描き場所を押さえるのが大事です。そのポイントも指導でしっかり教えます!!
最後は影とか回りをきれいにしておおよそ完成です。細密描写だと、ここから更に細かい部分も書いて行きますが、芸大デザイン科では、モチーフの数も多いのでパッと見の感じが大事です。
ここまでで、20分位でしょうか。時間を短縮して描く訓練が必要です。
そんな描写の練習ですが、ここで学生の描写も紹介。
下のユリは、放課後学生が練習した1回目の描写です。色は良いですが、絵の具を多く乗せすぎたり、形がズレてしまってます。
これが指導後の描写。色々なポイントが的確に描けています。とにかく練習が大事。この時期にどんどんテクニックを身につけて行きましょう!!
僕も描いてみました。希望があれば、何度でも描いてデモンストレーションしますよ。
それでは、夏に向けてしっかりとした基礎力を磨いて行きましょう!!