月別アーカイブ: 2020年10月

彫刻科 11/1(日)公開コンクール。10月前半の秀作。

こんにちは!彫刻科の小川原です。あっという間に公開コンクールの季節がやってきましたね!今の時期普段と違う状況で自分がどれだけ実力を出せるのか、検証する絶好の機会です。本気で芸大を目指す皆さんの参加をお待ちしています!
参考までに去年の公開コンクールの上位作品をのせておきます。

さて、10月に入ってそれぞれの実力も高まってきているのを感じます。毎回いい預かり作品を出してくれるのが頼もしいです!それでは秀作の一部を紹介します!

夜間部生の作品


ジョルジョは本当に難しいですが、自然に印象を捉えつつ、かっちり言い切っていますね!安定感が素晴らしいです!

昼間部生の作品


自然に空間が表現できています。武装する女神も奴隷も顔の印象が良いことで好印象を与えています!


馬頭が手前に飛び出してくるような迫力で描けています。臨場感が素晴らしいですね!


カタかった描写がとても自然になりました。雑味が消えたことで画面の良さだけが感じ取れます。


光の印象が美しいですね。「光」そのものの存在を感じ取ることができます。


ちょっと右側をあけすぎかなとも思いましたが、ここまでやりきるとそれも一つの空間表現として見えてきますね。


魅力的な描写です。ヘルメス背面の空洞の部分なんか結構難しいですがとてもよく表現できています。


3つのモチーフの空間的関係性がよく伝わってきます。光の印象も良いですね!


本人のデッサン の性質上こういった組み石膏は苦手かなとも思いましたがかなり良くかけています。アリアスの髪の表現も良いですね!


この位置ならではの張りの形がよく表現できています。意図的に画面を構築していけないとこうはいきません。

毎年開催されている全科合同の「自分」をテーマにしたコンクール上位作品です。


描写が魅力的です。ピアスやシャツの柄など、とても繊細に描けています。同時に堂々とした構図選びもよかったです。


光を上手く使ってかっちりと表現をやり切っています!生き生きとした表情もまた魅力的です。


髪の表現にこだわって仕上げられました。肌や服との質感の差も魅力的な作品です。


意志のある眼だと思います。自画像や自刻像ではただ形を写しとるということを超えて、人物が「そこにいる」という気配そのものを表現することも重要です。


たくさんの探りの積み重ねによって完成された作品です。人としての自然さがそのまま魅力になっていると思います。

昼間部生の構成課題です。


両手とマスクの関係が美しいですね!手のリアリティも冴えています。マスクも似てる!


あまり見たことのない構成のパターンが新鮮でした。形の説得力も高いです。


オーソドックスですが接点など細部までこだわれていて良いです。そういうところをしっかり徹底していくことが大事です。

夜間部生の構成作品です。


幾何形態のかっちり具合が素晴らしいです!指との関係も良いですね!完成度だけでなく、表現として見ていて気持ち良いです!


円筒形を作るのは難しかったとおもますが、しっかり作り切れています。手のリアルな存在感もとても良いです!


手のポーズ(幾何形態の触れ方)がとてもセンスよく決まっています!こういう感覚は表現を学ぶものとして重要です!

昼間部生の作品


今の実力を存分に出し切った作品です!いいですね。気合が入ってる。次の一枚はこれを超えていけるようにがんばりましょう!

さて、どうだったでしょうか?今ある実力もなかなか良いですが、これからもっと高いレベルを目指し、安定させていきましょう!冬季講習、入試直前に向けて、目標を持ってやるべきことを一つ一つこなしていこう!!

小川原

 

 

オンライン教育科です。

こんにちは。オンライン教育科です。

https://www.art-shinbi.com/online/

 

先日第3回オンライン教育科特別講義が開催されました。

講義の模様を、オンライン教育科受講生に限定配信する後追い動画をyoutubeにアップロードしています。よろしければご視聴くださいね。

・デッサンにおける質感の観察と表現の解説(油絵科阿部先生)

・私大デザイン科の平面構成の参考作品解説(デザイン工芸科私立美大デザインコース笠原先生)

 

芸大デザインコース

こんにちは。デザイン科の山本です。

2学期も半ばになって、いよいよ受験シーズンが近づいて参りました。
芸大デザインコースでは基礎内容の確認から、試験問題を意識した課題の取り組みへと授業を展開しています。
入試傾向を理解して、今やるべき事をやりたいところですね。
昨年度合格者の入試再現作品を紹介します。

芸大デザインコースの公開模試が11月はじめに迫っています。
身に付けた基礎造形力を発揮できるように準備をしましょう。
芸大デザイン科の模試の日程は下記の通りです。

11/1(日) 鉛筆写生 / 石膏デッサン、構成デッサン
11/3(火) デザインⅠ・色彩
11/8(日) デザインⅡ・形体

1科目ずつ申し込めます。校外生の参加もお待ちしております!

映像科:実技模試(公開コンクール)でした。

こんにちは、映像科です。
10/11(日)の武蔵野美大映像学科型の実技模試に参加されたみなさん、丸一日の制作と講評会お疲れさまでした!。この時期の模試としては非常にレベルが高く、今後のさらなる成長も期待できる内容でした。この記事では当日出題された模擬試験問題とその出題意図を紹介します。今回参加できなかった人も、ぜひ今後の対策の参考にしてください。

■感覚テスト(B3マス目画用紙/3時間制作)
下記の文から想起する場所のイメージあるいは出来事のイメージを絵と文章で表現しなさい。
混ざっていく

出題意図&アドバイス:
武蔵野美大映像学科の感覚テストでは、与えられた言葉から映像的なイメージを表現することが求められます。今回のキーワード「混ざっていく」では、二つ以上のものが一つになる、その「時間」を「場面」として表現してもらいたいという意図がありました。「混ざっていく」は物質的な解釈も、心理的な解釈もあり得ると思います。いずれにせよ、映像という視覚的な表現の資質を見極める試験なので、「何を見せて」「何を想像させるか」をそれぞれ明確にすることが、場面の演出の鍵になると思います。


(感覚テスト講評風景)

■小論文(600字原稿用紙/2時間制作)
配布されたモチーフを観察して、文章で描写しなさい。

出題意図&アドバイス:
武蔵美映像学科の小論文では、例年モチーフが渡されます。今回のモチーフはかなり大きなサイズの松ぼっくりが1個。近年出題されている「巻貝」「鳥の羽」を踏まえて、規則的な構造を持った自然物を選びました。この傾向の問題については、問題文にもポイントがあります。小論文でありながら問題文に「~論じなさい」ではなく「描写しなさい」と書かれていることで、まとめ方がわからないという意見もよく聞きます。まずはモチーフをよく「観察すること」が大切です。その観察の過程で「わかったこと」を明確に書くという意識が高得点に繋がると思います。


(こちらが小論文のモチーフ。大きい…!)

■鉛筆デッサン(B3画用紙※縦長の指定/3時間制作)
配布されたモチーフを、自由に描きなさい。

出題意図&アドバイス:
デッサンのモチーフも小論文と同様に松ぼっくりが1個。ただしこちらは普通サイズです。条件は昨年の出題を踏まえて「モチーフは2個以上を描くこと」「そのうち1個は克明に描くこと」としました。実際の試験では配置や演出の度合いに関して、かなり様々なタイプの合格者作品が制作されていたようですが、まずは「問題文の条件にしっかり答えていること」「モチーフをよく観察して丁寧に描写していること」は評価されます。むしろトリッキーな構図に走ったり演出で悩みすぎたりして、描写が不十分にならないように気をつけたいです。


(鉛筆デッサン講評風景)

講評会の最後には表彰式。総合1〜3位の他に、「感覚テスト」「小論文」「鉛筆デッサン」の各部門賞は、講師から副賞もありました。今回良い結果だった人はおめでとうございます!

そして今回力を出しきれなかった、あるいは力不足を感じた人も、まだ大丈夫。ここから4ヶ月弱でレベルアップできます。結果が伴わないとどうしてもネガティブになりがちですが、そういうときこそ、まずは自分の作品の「良い部分」「好きな部分」を見直してみましょう。作品を制作するスタート地点では必ず、何かしら表現したいことがあるはずです。それを鑑賞する人に伝えるためにはどうしたらよいか。今後の授業の課題制作でたくさん実験してみてください!

映像科のコンクールは12月にもあります!少し先ですが、12/22~冬期講習会の中期EBコース内で「感覚テスト」「小論文or鉛筆デッサン」「学科(英語・国語)」模試を行います。試験まで残り一ヶ月ちょっとの段階で、良い成績が出せると良いですね。次の目標に向けてまたここから頑張っていきましょう!

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2020年度合格者インタビュー公開してます!
Vol.1:感覚テスト編
Vol.2:鉛筆デッサン編
Vol.3:小論文 / 文章表現編
Vol.4:総合型選抜 / クリエイション資質重視方式編
Vol.5:学校推薦型選抜/ディレクション資質重視方式編

小中学生のためのデザイン&アートスクール

渋谷校です。

今回中学生または小学生 向けの講座を作りました。
絵が好きで、将来イラストやデザインの仕事に興味があり、
もしかしたら美術大学進学を考える中学生(または小学校6年生)向けの講座です。

1講座より、お好みの回の講座を選択して受講いただけます(複数受講も可)。
道具の使い方からご説明しますので、初心者の方も安心して受講してください。

開催日時
○11/7(土),14(土),21(土),28(土)
14:30〜17:30
各回の講座内容
○11/7  鉛筆の使い方と簡単なモチーフの描写(立方体を描く、発泡立方体)
○11/14 鉛筆の使い方と簡単なモチーフの描写(円柱を描く、紙コップ、模様付き)
○11/21 多少複雑なモチーフ(自然物を描く、リンゴ)
○11/28 絵具を使用して、文字を描く(レタリング)

詳細は
https://www.art-shinbi.com/event/20event-syougaku-01.html
でご確認ください。