月別アーカイブ: 2023年5月

芸大デザイン・工芸コース

こんにちは。
新宿校デザイン・工芸科 芸大コース講師の山本です。

暑いです。5月に入っても芸大デザイン・工芸コース昼間部は講師デモストを頻繁に行なって、見て学ぶ授業を繰り広げいております。ブログでは、講師デモスト作品を紹介いたします。主にデッサンのための演習課題です。

そしてイベントのお知らせです!夏期講習会の前に実践課題に対応するため描写力を身につけるイベントを準備しています。DessinLABOの3人が色彩描写デモストを行う内容です。受講生はデモストを見るだけでも良いですし、同アトリエ内でデモストを見ながら一緒に制作もできます。

お申し込み方法などの詳細は追って連絡します、お楽しみに!

 

映像科:映像科にとっての「描く」

こんにちは。映像科です。
先週の映像科のでは木金日の3日間で「描く」ことに関する課題制作を行いました。美大受験の対策で「描く」って当たり前なのでは・・・?と思うかもしれませんが、映像系の受験生にとって、絵を描くことに対する距離感は様々です。例えばアニメーションを専攻したい人にとっては「描く」行為がまさに自分の今後の制作に直結する一方で、映画や写真を専攻したい人にとっては、あくまでも受験に必要な範囲でのスケッチやイラストに留まるかもしれません。

そのようなことから、一学期の授業では絵を描くことが得意な人もそうでない人も、まずは基本的な事柄を押さえていきます。
木曜日は「パース/一点透視図法」の考え方を通して空間を表現することに触れます(写真を撮り忘れました…)。続く金曜日は人物クロッキーを行うことで、人およびキャラクターを描くことを学びます。さらに日曜日は鉛筆デッサンの課題制作によって、鉛筆の使い方や素材ごとの表現について実践してみます。
今後は文章による表現やイラスト的な表現を伴う課題も、同様に進めていきます。

そんな実技の基礎を固める一学期ですが、この時期には並行して志望校についてのリサーチもしましょう。
特に入試の変更点には注意が必要です。現在のところ、武蔵美の映像学科については「2024年度入学試験の変更点」としてHPに発表されていますので、以下に紹介しておきます。

大きな変更としては、「一般選抜専門試験科目(選択)として「地理歴史(世界史・日本史)」、「理科(物理・化学)」を新設します。」の点。さらに「一般選抜専門試験科目「小論文」の試験時間を従来の2時間から3時間に変更します。」という点です。小論文を選択する予定だった人は、対策の仕方に気をつけましょう!
また外国人留学生特別試験では、「試験科目「感覚テスト」の成績に基づき第1次選考を実施します。第1次選考合格者のみ第2次選考(外国人留学生:面接/帰国生:小論文、面接)の受験が可能です。」という変更がありました。
これまで非常に倍率が高かった留学生の試験ですが、より一層の感覚テストの対策が必要になると思われます。

それでは、引き続き対策をしていきましょう!

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彫刻科:5月になりました

こんにちは、講師の新妻です。

新学期はじまって一月ほど経ちましたが調子はどうでしょうか。4月が素描課題が多めだったところからだんだんと石膏像や模刻などお馴染みの課題が増えてきましたね。春先は一番平常運転で課題に取り組める期間だと思います。一つ一つ自分の中での狙い、実験、楽しみなど、なにかしら意識しながら新しい気づきが増えるように取り組んでもらいたいなと思います。

では最近の秀作紹介です↓

生き生きとした良い墨使いです!モチーフから受け取っている印象の確度はいつも高いので、単純な形の見落としなどの抜けがなくなってくるとかなり強いと思います。

難しい位置ですが、マルスのもつ動きと姿勢、どっしり感がうまく表現できました。顔の中の墨の配置をもう少しだけ整理できるとより見やすくなりそうですね。

やや墨が重たい印象ですが、細部描写と大きな形の持つリアリティーの噛み合わせがうまくいきました!この調子です!

表情に内面の含みを感じるような自刻像ですね。作品の前に立った時にハッとするような空気を感じるような人物彫刻っていいですね。

粘土が魅力的で本人によく似ています。髪の毛や細部の表現、肩のカットの見せ方など、自分の作品を作る感覚でどんどんチャレンジしていってほしいです!

続いて夜間部の作品です。

うーん、良いですね!出だしから印象を掴んでいましたが内容がしっかり詰まった見応えある一枚になりました!気にしなければならない要素が多い中でうまくバランスをとりながら進めていける大人な部分を感じます。

基礎科生の静物素描です。特に白布の糸のほつれや、床についた部分の布の重なりとかよく見ています!たのしんでますね〜。

最後に一枚。

自宅のデッサン整理してたら出てきた、新妻が高校2年生春に描いたヘルメスです。まだ構図もバランスも構造も木炭の扱いすらもイマイチよく分かってなかった頃に『なんかこんな感じ」っていう見た印象だけを頼りにぶつかってた頃ですね。懐かしい。

いま描いてるもの、作ってるものは今しか描けない、作れないものです。パーフェクトなものだけに価値があるわけではありません。発展途上の(ずっと途上なんだけど)今この時に感じているものを全力で表現することに意味があります。その積み重ねでどんどん作品も自分も変化していきます。そのプロセスすらも楽しんでいきましょう。

今回は以上です、ではまた。

 

 

連休明けました。5月の大宮。

5月になりました。天気はちょっと良くない感じです。せっかくの季節なので、晴れてくれると気持ちいいのですがです。

大宮校です。

5月です。新緑がとてもいい感じです。 ちょっと雨の日が多いですね。今年は梅雨が早く来てしまったりするのでしょうか。

デザイン工芸科は、ゴールデンウィークの課題でパネルの裏を好きに着飾ってもらいました。パネルも自分のを主張できるので見つけやすくなって良いかと思います。

授業は、進んでいます。一学期は基礎的な課題や演習が多いです。実技の座学もありました。頭を鍛えることは、実技も大事です。資料が配られたら、しっかりと復習してください。

校内学科模試も、もうすぐ二回目です。良くも悪くも今の実力をしっかりと把握して、今後の進め方を考えていきましょう。

以上、大宮からお伝えしましたー。また次回に。

デザイン工芸科夜間部ブログ デッサンは〇〇ほど良い!?

どうもデザイン工芸科夜間部講師の山内です!
夜間部では3時間のデモストしかしないんですけど、昼間部のときは5時間のデモストもするので紹介します!

 

デッサンは描く時間が長ければ長いほどハードルが爆上がりすると思います。3時間、5時間、7時間で、観る人の審査の厳しさがけっこう変わります。(デッサンをしたことない人にとっては同じかも)

反感を買いそうですが、あえて言わせてください!
デッサンは速ければ速いほど良い!

デッサンの前提として、詰将棋みたいに最短の手順で詰み(完成)を目指すべきだと思います。最善手=最短手数で完成する仕事。もちろんヒューマンエラーが起きるので、完全に最短手数で進めるのは無理です。僕が言いたいのは”事故率の少ない最短手数”でデッサンを完成させようということです。

効率だけの最短でいえば、コピー機みたいに上から下に一発で描いて完成が1番速いですよね。でも形や色が合わないから、結局修正しなくちゃいけなくてタイムロスです。これが事故。なので、事故が起こらないような安全策(デスケルとか)、安全マージン(急いでいても頻繁に離れて確認)が必要なんです。

事故が起こらないための対策は人それぞれ微妙に違うと思います。形どりが得意な人苦手な人、色合わせが得意な人苦手な人。それぞれのやりやすい描き方があるからです。

事故を減らす考え方として、再現性の高い描き方をするというのもあります。たまたま一度うまくいった描き方は、運が良かっただけかもしれません。試験は一発勝負なので、できるだけ運の要素は排除したいですよね。10回やって10回成功する描き方が望ましいです。複雑すぎる手順やトリッキーすぎて2度と再現できない描き方は見直しましょう。

まとめると、各々の事故率が少なく再現性の高い最短手数でデッサンするよう頑張りましょう!
必要のない手順をスッキリ整理することで、デッサン力が向上するはずです!