彫刻科講師の氷室です。
2学期は自分の殻を破っていきたい時期ですね。守りに入らず積極的に自分の課題に対して変革を求めていって欲しいです。
自分で見えていない点が掴める瞬間が出てくるのも、この2学期かもしれません。
ここでの踏ん張りが大事な時ですね。
予備校だけでの最高点ではなく、大学へ行っても通用する見方を養って行く!くらいの実力を目指していっても良いと思います!
全てはそのための通過点です。
ここからは、最近の秀作を紹介します。
熱いデッサンですね!!見上げている体の量感がかっこいいですね。特に肩周りの表現が上手です。もう少しだけ後頭部と表情も詰められたら、完成度が上がったと思います。
色味が魅せる空間が綺麗で、目を引く1枚ですね。ジョルジョの大きな立体感を豊かに捉えられています。体は特に上手です。向かって左の頬骨の奥行きが出せるとなお良かったですね。
こちらも熱量を感じる強い1枚です。体の中身の形まで感じますし、良く考えられていて触れる様な密度があります。鼻の形がもう一歩惜しいですが、ここまで追い上げていくエネルギーが魅力につながっています。
難しい位置ですが、見上げた視点から肩に抜けていくスケール感が好印象です。前頭葉周りの描写をもう一歩詰められると、さらに印象が良くなったとお思います。
少し頭部の印象が横に広いですが、木炭の色味の幅が広く、炭の扱いがとても美しいなと感じます。離れていてもダントツこの美しさが目立ちます。デッサンの醍醐味を得ていますね。
逆光側で顔の形の表現が難しい位置ですが、印象や動きがパジャントらしいなと感じます。らしさを引出せることは客観的に絵を判断できている証拠だと思います。
手前の洋服の布がカッコよく描けており存在感があります。鼻周りの印象が惜しいですが、頬周りの描写にはさりげなく密度を感じさている点や抜けのなさには、作者の実力を感じます。
形も印象も良く捉えられており強いデッサンです。目を引きますね。黒がや似ているので全光側の爽やかな印象につながれば最強だと思います。
印象もよく強さもありながら、空間や視点、特有の形態感も全てを掴まえにいけています。魅力的なデッサンですね。ここまで描けると楽しそうです。
見上げているスケール感、炭のライブ感が好印象です。もう一歩手前の腕の形に臨場感があれば文句なしです。
こちらは現役生のデッサンです。目の印象が惜しいですが、ヘルメスらしい形の起伏を力強く表現できています。視点も感じますし、この調子です!
こちらは現役生のクロッキーです。空間、視点、形の成り立ち、バランス、輪郭を瞬間的に感じ、1枚に取り込めています!上手ですね。
バッチっと仕上げてきましたね、上手いです!! この調子で行きましょう!!
ジョルジョの表情、髪の毛の印象を上手く自分に取り込み、表現できています!胸鎖乳突筋、頬骨周りも、影で形が見えてくると最高です。
やや目の位置が高くも見えますが、それを超えて粘り強く追えています。全体的に抜けが少なく仕上げてこられるのも実力ですね!
まだ荒い部分もありますが、目の印象や構造の組み立て方が上手で、完成はしていなくても目を引きます!こう言う彫刻として追いかけたい動きの捉え方はさすがですね!
少し大きくて傾きが惜しい点もありましたが、形態感が強くて目立ちます!印象も似ています。引き続き今回の様に、やり切っていく楽しみを感じていって下さい!
今回は以上です。
今、みんな伸びてきているので、入直へ向けて安定した力にしていって下さい!