日別アーカイブ: 2024年4月15日

彫刻科:新学期始動!

講師の新妻です。今年度もよろしくお願いします。
新学期が始まりました。最初のガイダンスでは昨年度の結果(受かった人たちがなぜ受かっていったか)を分析した中で見えてきたこと、各々がどの様な意識で一年間を走り切るか、をみんなに伝える時間になりましたね。
新美の彫刻科は決して大手の様に生徒が何十人もいる規模ではありませんが、学生一人一人の特性を把握しながら、「才能」「テンション」「運」ではない、確実な力を本番に出すことを前提に講師陣は学生に向き合っています。それは芸大受験だけで終わらない、これからの長い創作人生でも基礎となるものになるはずです。今年度も新美を選んで良かったと思ってもらえるように精一杯サポートできればと思っています。

↑新学期の課題説明の様子

↓春期後半の習作紹介です。
観念的でない、自然な観察の蓄積で絵が上がってきたのがとても良かったです。腰から下に上半身並みの説得力があるとなおよし。

現役生の作品です。肉体の様々な情報量と全体の見え方の折り合いをうまく落とし込めましたね。床周りがやや手薄なのが惜しい。

こちらも現役生。毎課題高い素描力を感じます。きめ細かい仕事と大きな設定の仕事の力関係がよりゆったりとコントロールできるとさらに臨場感が出そうです。

うまいです。出だしからゲタ像を「解って」作っている印象を受けました。中盤から顔や細部造形に踏み込んでいく際にはもっと警戒が必要です。でも高3の春でこんなに作れるのはすごい!

春期講習終わりから新学期までの間に描かれた自主課題です。昨年出来なかったことを今年は全部克服するんだという気概を感じます!内容的にも作者史上最高を更新しています。イイよ!

今回は以上です、ではまた

ena美術新宿 先端芸術表現科 合格体験記その5

こんにちは。ena美術新宿 先端芸術表現科です。

先週の土曜日からいよいよ今年度の授業が始まりました。ガイダンスや初回の課題なども終えて、一次対策もここから始まっていきます。講師のほうも新しい受講生の表現に出会うことのできる期待と緊張に包まれていますが、これから受講生の方の関心や興味を一緒に探りながら1年間受験に向けて伴走していきたいと考えています。

さて、今年度最後の合格体験記の紹介になります。今回は現役で見事に合格された一次試験素描選択のRさんの体験記になります。
過去の合格体験記はこちらから!

2023年度体験記その1 その2    その3 その4
2022年度体験記その1 その2 その3 その4


私は、高校3年生の5月からena美術に通い始めました。高校の先輩が通っていたらしいという情報だけで、体験授業や面談などを通さずに突然顔を出した私に対して、講師の方々はとても丁寧に接してくれました。

私は、一次試験は素描を選択しました。夏前までの授業では素描と小論文のどちらも経験する機会が設けられており、個人の感想としては両方とも、とても楽しかったです。素描を選択したのは、小さい頃から絵を描くことが好きで、小論文より私の“好き”に近かったからです。秋頃までは課題への応答と、描いていく順序の模索をしていました。そして、ようやく全体が見えてきたのは冬になってからでした。そこから合格点まで持っていくためにとにかくプロセスを体に覚えさせ、課題応答も数をこなして慣れるように意識しました。講師の方々は講評の度に順序をつけて弱点を指摘して下さった為、次回への目標立てがとてもしやすかったです。

冬期講習が終わると、個人資料ファイルに着手し始めました。しかし、私は参考作品を見たことはあっても、自分が作るとなると何から始めれば良いかわからず、不安を抱えていました。そんな私を講師の方々は丁寧に導いてくださり、順調に作業を進めることができました。最終確認でも、沢山の講師の方に力添えをいただきとても心強かったです。

総合実技では、自分の作品とこれまでの合格作品の、ビジュアル的なズレに悩みました。他の生徒さんたちの作品や合格作品を見ても、自分と似たような作り方をしている人がいなかったのでとにかく焦りました。そんな私の焦りを察してか、講師の方々が私にあった総合実技の取り組み方をお話ししてくださいました。面談の後の作品は前より落ち着きをもち、試験前ギリギリに間に合ったという感じでした。

ena美術は、生徒との対話を大切にしてくれる予備校です。それぞれの個性を矯正するのではなく、より美しく育てるために講師の方々が親身になって言葉に耳を傾けてくださります。講師の方の尽力もあり、私は自分の好きな事を全て入れ込んだファイルを作ることができ、そして1年間大きな苦しみを抱えることもなく、楽しみながら試験対策に励むことができました。


Rさんは素描を始めたのは先端芸術表現科にきてからでしたが、これまでも描いてきたイラストレーションでの蓄積もいかしながら、しっかりと先端の素描に必要な要素を学ばれていきました。
総合実技については本人は「ギリギリ」と書いていますが、素材の扱いについてはこちらが驚くようなアプローチを毎回見せていただきあとは課題への応答の仕方というところでしたので、ギリギリという感じは講師の方は感じておりませんでした。課題への応答もファイルが完成してからはかなり安定してきたように思います。Rさんのファイルには、とるにたらないような感情や関係性の細部へこだわり、制作したものを具体的な関係性のなかで機能させるような活動や、幼少期から作り続けているものなど、Rさんが先端の受験を決める前から行ってきたことも多く掲載されています。そうしたこれまでの自分の活動や興味を振り返り、言語化し、自分にとって表現することやなにかを作ることがどういうことであるのかを、現段階の自分のまなざしで定義し直すことが先端の個人資料ファイルでは重要になってきます。
Rさんの総合実技や素描の再現も、現在1Fで展示されていますので、ぜひご高覧ください!合格本当におめでとうございます。

現在、本科生の申し込みは継続中です。興味のある方は無料体験や個別相談もぜひご活用ください。
https://www.art-shinbi.com/shinjyuku/sentan/index.html

遠隔にお住まいの方は、オンライン教育でも先端芸術表現科は受講可能です!こちらも詳細など希望ありましたらいつでもお問い合わせください!
https://www.art-shinbi.com/online/

新学期授業の無料体験(1週分)の申し込み。無料体験では受講生と同じ課題を同じ講評で行いますので、普段の教室での様子や講評の様子が知りたい方はぜひ。
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html

また、受験相談の申し込みはこちらのページから。受講の仕方や受験の進め方など、主任講師が対応しますのでぜひご活用ください。
https://www.art-shinbi.com/event/2023/23event-soudan.html

それでは先端芸術表現科でした(画像は今回体験記をいただいたRさんの総合実技の再現と、素描の拡大画像、授業内での総合実技の制作物になります)