日別アーカイブ: 2024年4月2日

彫刻科 入試再現・春季講習スタート

彫刻科の臼田です。東京藝術大学彫刻科に合格した入試再現が出来上がったので一気に紹介していこうと思います。一次試験はブルータスのデッサンでした。(3枚目は現役生)

三人と当たり前ですがとにかく上手いです。印象はもちろん、空間性、密度、色味全てにおいて高い精度で描き上げられています。見ていた印象としては三人とも毎回コンスタントに良い作品を出せ、かつ自分の癖やウィークポイントと向き合い対策がしっかりとできていたように思います。

続いて二次試験です。任意でテーマを設定し自刻像を作りかつその制作意図を文章に起こし提出する課題でした。作品とテーマ・制作意図をまとめて紹介します。(3作品目は現役生)

テーマ

「夢からさめるとき」

制作意図

夢からさめる時、自分の存在がその世界から消えていくように感じる。それと同時に夢の中の人や出来事も、砂の城がさらさらと風に吹かれていくように形がわからなくなって忘れてしまう。彫刻は現実に存在させることができる。夢からさめる瞬間の、現実に戻っていくと同時に夢の記憶が消えていく寂しさのような名残惜しさのような感情を形にして残したいと考えた。

テーマ

「熱」

制作意図

集中している自分を直接見ることはできない。鏡などで集中している自分を見ても、自分を認識した瞬間に集中は途切れてしまうからだ。しかし自刻像ならば、今自分が感じているリアルな感情が自分自身から粘土を通じて像へと移り、集中している自分がリアルタイムに眼の前に現れるのではないかと考え制作した。

テーマ

「消滅」

制作意図

 何かを得るために、何かを手放さなければならないことがある。 私は5才の頃までタイに住んでいた。タイでは友達とタイ語で話していたが、日本語は苦手で両親とあまり上手く会話することが出来なかった。 日本に帰って日本語を話すために、タイ語の記憶は消えてしまった。

テーマを設定しつつ制作意図も考え自刻像もとやることが多く大変だったと思いますが三人とも高い完成度です。造形力に合わせてその人の持つ作家性や人間性を見られる課題が続いています。実技を鍛えていきながらいろんな作品鑑賞をしたり、自分の興味のある分野などの探求などしていくことがより重要になってきている気がします。

さてここからは春季講習の秀作を紹介していきます。

現役生の作品です。反射光の表現や色味がとても美しいです。形を起こす力が強いあまりに逆に色がバチバチしたり、黒くなったりということがありましたが今回は最後までモチーフに寄り添えたと思います。この感覚を忘れずさらに上達していきましょう。

こちらも現役生の作品です。シンプルな構成ですがそれぞれの物のクオリティ、空間へのアプローチ、陰影の見せ方どれも素晴らしいです。欲を言うとリンゴの形はもっといけると思います。張りの形、断面の形などもう一歩観察できると良いです。

こちらも現役生です。この時期にここまで精度の高さで上げてこられることに驚きます。人間らしさが表現できています。密度も素晴らしいのですが、細部の形と周りの形のつなぎのカタチをもう一歩観察できるとさらに高い次元にいけると思います。

長くなりましたが以上になります。

「ブルーピリオド」実写映画化!

こんにちは、ena美術全科総合部です。
ena美術(旧新宿美術学院)の出身で、芸大に現役合格し現在漫画家として活躍している山口つばさ先生の漫画「ブルーピリオド」が、少し前にアニメ化されましたが、今度は実写映画として8月9日(金)から公開されることが決定いたしました!
そして、ena美術として映画の撮影に全面協力。リアルに校舎での撮影も行われました。さらに!なんと!ena美術在籍の講師が、演者として出演もしております!これはなにが何でも、ぜひ映画を見に行かなくては!ですね!映画公開、楽しみですー!

映画「ブルーピリオド」
出演者:眞栄田郷敦 高橋文哉 板垣李光人 桜田ひより
公開日:2024年8月9日(金)
監督:萩原健太郎

(撮影の一部はena美術新宿で行われました…!)

映像科:春期講習会が終わりました!

こんにちは。映像科です。
春期講習会映像コースは先週3/30に終わりました。
あっという間の6日間でしたが、受講生のみなさんは各課題とも集中して制作していた印象です。
以下、アトリエの様子を少しだけ。

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新年度の準備期間を挟んで、映像科の一学期の授業は4/11(木)から始まります!
無料体験入学や教室見学なども随時受け付けています。
映像メディア系の美大入試を考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください!!