月別アーカイブ: 2020年4月

水張りのやり方:渋谷校デザイン科基本技法シリーズ

こんにちは渋谷校です。

家庭での自宅学習これから平面構成を制作する時に、「水張りのやり方」がわからないという人はいませんか?
今回は水張りの方法を詳しく優しく丁寧に解説いたします。

●水張りとは?
水張りとはまず用紙に水を充分に染み込ませ紙をグンと伸ばします。
次に、その用紙が伸びた状態でテープを使用しパネルに貼ることです。
その時に使用するテープは水張りテープと呼ばれています。色によって接着の強さや紙の厚みが違います。初心者は白いテープは使用せず、黒色のテープ、最低でもクラフト色のテープを使用しましょう。白いテープは紙が薄く接着力が弱いので難しいと思います。またくすんだ緑やエンジ色みたいな色のテープはデザイン科にはカッコ悪いので使用しないほうが良いです。かわいい水玉やストライプの水張りテープがあったら良いですね。
水張り後に紙が乾くと紙が縮むので「ピッチリ」とパネルに貼れるので、平面構成などで水を使用して描くときには基本水張りを行って制作します。
ただし、入試のときは水張りせずに描くことがあったり(ムサビなどはペラペラのケント紙をそのままパネルの上において、紙をグニャグニャさせながら苦労して描きます)、
またボードを使用する(芸大やタマビ)こともありますが、ボードは高いので節約しましょう。普段の制作ではお金持ちでもない限り、ボードより安い画用紙やケント紙で水張りしたほうが良いと思います。
デッサンなどのときには特に水張りを行う必要はないです。バチッと貼りすぎるとパネルから紙が浮いて画面の場所によって描き味が変わったり、紙が引っ張られて画用紙の凹凸が伸びて描きにくくなったりします。

●水張りの方法


1.用紙、パネル、水の入ったバケツ、水張りテープ、ドーサ刷毛、乾いた布を用意しましょう。用紙はパネルより一回り大きい物を用意しましょう。あまりにも大きい場合は都合の良い大きさに切りましょう。


2.用紙の裏面全体にムラのないように水を塗ります。ムラが無いようにというのが重要です。
多めに水を塗った方が失敗は少ないです。


3.用紙が乾くのを待つ間に、テープの準備をします。
用紙の4辺分、少し長めに切っておきます。


4.用紙を裏返して中心を合わせます。用紙に水が十分に染み込んでから裏返しましょう。早すぎると用紙が反ったり、紙が伸び切っていないためうまくいきません。急がないで大丈夫。


※片面に水を塗るので、はじめは水を塗った面のみが伸びるので用紙が反っています。
水を塗っていない面にも水が染み込んで両面が伸び平らになるまでは、テープで貼るのは待ちましょう。
できれば一番伸び切った状態で貼ったほうが上手くいくので、乾き出すほんの少し前に貼るのが上手くいくポイントです。
また、水の量が少ないのも失敗する可能性が高いので多めに水を塗りましょう。


5.中心から用紙を軽く伸ばしながら空気を抜きます。用紙を汚さないように乾いたきれいな布を使います。
ここで一生懸命に紙を伸ばすように、ゴシゴシこするようにする人もいますが、そんなにやっても紙は伸びるはずは無いです。受験時の迷信の一つです。かえって汚したり紙の表面を傷つけるだけになるので、紙とパネルの間の空気を抜き平らにする程度で良いです。


6.水張りテープの糊の付いている面を刷毛で湿らせます。テープが紙につきやすい水の量を調節してください。


7.テープを貼ります。まず紙に接着させてからパネルに貼りつけます。


※テープを張っていく順番は様々です。
基本的に洋紙の場合(画用紙やケント紙)の場合は繊維の方向に伸びるので、繊維の伸びる辺の方から貼ると良いです。
洋紙は基本繊維をきれいに揃えて作るので繊維の方向が決まっています。繊維の方向は水を塗った時に紙が反る方向で確認できます。テープで貼る順番は図の1から4の順です。必ず対角に留めていきましょう。
和紙の場合は繊維を均一の方向に揃えて作らないので方向は不規則になります。但し受験では和紙は使用しないので問題なしです。


8.写真の様に角の部分はテープを折り込んでとめます。
画面の4隅は紙が浮きやすいので しっかり押さえてはります。
辺の部分もしっかり押さえてはりましょう。


9.最初に固定した辺の反対側を用紙を伸ばしながらはり、次に残りの2辺を固定します。対角に貼っていくのを間違えないようにしましょう。


10.完成です。
若干しわがあっても、乾けばきれいに仕上がります。
平らにして日陰に干しましょう。
平面制作のときは、まず水張りをして乾くのを待つ間にエスキースをしましょう。

また、水張りの方法などに限らずですが、やり方は人によって違うので自分にあった上手くいく方法を見つけていってください。今まで私が目撃した衝撃的な水張りの方法は、野外スケッチの際に用紙を近くのきれいな小川にドボンと入れて紙を濡らして水張りした日本画の大家の先生がいました。それも素晴らしい方法だと思います。

●パネルからの外し方


V字型の赤い点線のようにカッターで刃が入る隙間を作りましょう。
カッターを使う時は自分や他の人に怪我をさせないように気をつけて作業してください。


この様に隙間ができるので、ここから用紙とパネルの表面との間にカッターの刃を入れましょう。


ここから一周カッターでぐるりと切り離します。カッターの刃の角度は、この様に鋭角的に刃を使用したほうが切れやすいです。
紙の断面に対して刃の当たる面積が多い様に使用します。


カッターで一周すれば作品がパネルからはらっと切り離せます。
パネルに残った水張りテープは外しておくと良いでしょう。
ま、でも少しぐらい残っていても問題ないです。
パネルの角にいっぱいに重なった水張りテープがいつの日か「バリッ」と剥がれるのが、カサブタが剥がれたときのように気持ちよかったりもします。


作品の端に残った三角形の思い出はきれいに切り離しましょう。そして作品は大事にしまっておきましょう。
この三角形を残さないように、角の折り目からカッターを入れるという素晴らしい方法もあるのですが、説明が面倒なのでここではしません。
知りたい人は渋谷校で教えることが出来ますので、是非渋谷校に入学してください。

水張り一つとっても、紙の特徴や道具の使い方をしっかり理解して行うときれいにできます。作業はなんとなくやるのではなく方法や効率、素材を理解して行うことが重要です。特にデザイン科は無駄なく効率的に美しく制作することも才能のひとつです。受験生の皆さん頑張ってやっていきましょう。

渋谷校でした。

初めてのオンライン講評の結果はいかに・・・?

こんばんは、油絵科です。
前回の記事で、大人たちが慣れないオンラインに初めは笑ってしまって会議どころではなくなったと書きましたが(笑)、今週はついに!昼間部、夜間部ともに初のオンライン講評を行いました。

結果。
オンラインでもしっかり喋れるし、みんなの声もしっかり届きました!
講評時の様子を写真でも載せたかったのですが、必死すぎて撮り忘れました(笑)

正直私たちにとっても初めての試みなので、どうなるかとドキドキしておりましたが、
これならオンラインでも色々なことが出来るなと感じました。

個人で面談を行いたい際も自宅からの個人オンラインなどできるようになれば、さらに幅が広がるかな?
今の状況でも最大限進んで行けるよう日々改善です。

興味はあるけどいまいちオンラインよくわからないし・・・
と、踏み出せないでいる方へ。新美油絵科では以下のように進めてますよ!

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

①自宅に課題の資料を送付。

②講評まで質問はメールにて対応。
※ちなみに夜間部は高校からの課題も出ていることを鑑みて、1課題1週間で設定しています。それぞれの事情でプラス課題が欲しい方は個別で対応します。基本的に水曜日に中間講評をオンラインで行います。
昼間部は夜間より短いスパンでの制作になります。オンラインでの中間講評ではなく、メールでの質問を随時受け付けています。

③自宅で制作した画像を、講評前に事前にメールで送ってもらい、講師が講評のタイムテーブルを制作します。
(1.○○さん 何時何分~ 2.○○さん 何時何分~ のような感じで)
そのタイムテーブルを講評前にみなさんにメールでお知らせします。

④指定されたオンライン講評会場で、講師側が作品を画面共有しながら講評。
(学生に質問したり会話したり自由にできます。)

またオンラインが厳しい方にはメールでの添削講評を行っています!

どんどん改善しながら進んでいきます。

どうなるかわからなくて踏みとどまっている人たち。
一緒に進んでいきましょう!!

彫刻科 延期期間課題 講評

こんにちは。彫刻科の小川原です。新学期開始が延期になり、その間彫刻科では自宅課題を課し、日々制作に取り組んでもらっています。年間の授業数は変わらないように今後スケジュールが組まれていく予定ですが、むしろこの延期期間の間に少しでも実力を高めておくことでより1年間の学びが有意義なものになるよう期待しています。

彫刻科は生徒が提出した作品画像をweb上にアップロードし(本学生しか見れません)、講師全員が講評をしていくと言う形をとっています。学生の作品は個人フォルダに整理されていて、自分以外の学生の作品と講評も見ることができます。また制作に関しての質問もできます。さながら実際の講評に近い緊張感があ理、皆完成度の高い作品を提出してくれています。

と言うわけで、これまでに提出された作品の一部を、講師の講評とともに紹介します。


魅力ありますね。対象を描きたい衝動や、こう描きたい!との意思が心地よく感じられ、上手いクロッキーだなと思います。鼻の下面や向こう側がもう少し何かヒントがあり、感じられると最高です!氷室

サムネイル画像を見た瞬間から惹き付けられるものがありました。今までの作品は終わりのイメージがもう一歩で、「外さない事」に重心をかけすぎて作品としての魅力を前面に出すところまでなかなか行けなかったですが、この作品はクロッキーとはいえ作品性は6hのデッサンより高いです。光の魅力。表情の魅力。額に入れておきたい1枚です。(欲を言うと僕は首の付け根や鎖骨周りがもう少しとっかかりが欲しいくらいですかね)小川原

新妻です。一発めの投稿で良いテンションを感じるクロッキーが上がって嬉しいね。
クロッキーを課題として足した目的は3つあって
①デッサン課題がじっくり仕上げる系なので瞬発力を落とさないため
②自分の中での引き出しを増やしたり、色んな捉え方や表現にチャレンジするため
③自分の生活に近いものを描くことで、感受性と技術の回路を繋げるため
③に関しては、特に家族を描いたりすると深く考えなくても自然とそういうことが感じられて良いと思います。思い入れのある人物やものを捉えてる感性に技術が乗っかってくる感じね。クロッキーに関しては今回のこの感じを基準として、この機会を利用して、色んな時間設定、色んな画材、色んな表現を模索してみるとさらに絵を描くことが楽しくなりそうだね。

とても良いクロッキーだと思います!自然な光と空間を表現できていて、とても魅力的な画面を発生させられていると思います。欲を言えば頬骨から後頭部にかけて見えてくる影のラインがもう少しあっても良いのかなと思いますがそれは欲張りすぎかもしれません。普段のデッサンなどを見ていないのでわからない部分もありますが石膏デッサンなどにもこういう魅力を感じて無理なく画面を起こせるととても良いと思います。この感覚を大事にしていきましょう!齋藤


流石にうまいですね。特に靴底付近の緊張感が出てて良いですね。もう少しだけ光のハイライトを上を向いている面に対して足してあげると靴の側面との形の差が見えてきやすいかなと思います。新妻

レベルの高い作品です!形は完全に正確だと思います。完成度も良いです。やりきりが強い魅力となっています。新妻先生と似たコメントになりますが、この視点ではつま先の面と上面側面の3面がぶつかり合う状態が構造的形態感の特徴だと思います。もっとこの3面のぶつかりを表現してやる事で、本当に立体的にそこにあるように描けると思います。あと、質感の差はさらに目指して行けると良いです。特にソール部分(ゴム質)なんかは鉛筆を寝かして潰していくように調子を詰めていくと他と差が出て、かつゴムっぽさも出ると思います。あと、床面の表現はやや消極的です。水平方向の仕事でフェイドアウトしていけば良いですが、奥は弱めに、沢山、手前は少し強めに少しタッチを残して、奥はティッシュなどでこすってぼかして、手前は手で軽くこすって、そのあと練りゴムでさらうように水平に調整を入れて、など、「床がそこに在る」と言うこともモチーフを描くことと同じレベルで考えていきましょう!小川原

いい素描だと思います!靴紐の遊びがいいですね。その分床を靴紐との空間感で魅せるくらい頑張ってほしいです!齋藤

上手ですね。
手前のソールの少し浮いている感覚とか、ゾクッとします。
紐の崩し方とか、構成も申し分ない技量とセンスを感じます。
個人的には、手前の紐を境に、手前と奥で絵の質感をテクニック的に、変えすぎかなとも思いました。上手なのでそこまで質を離さずとも、靴ぐらいの奥行きと、この描写力であれば、もう少し奥側を描いても空間は損なわれなかったと思います!
氷室


クロッキーだけど結構手がかかってますね。基本的にはよく描けてると思います。これを描いた時の天気は曇りだったのかな?野外の風景を描く時、その時の天気や、光の強さも表現できると臨場感がグッと出てきそうですね。新妻

窓から見た風景でしょうか。情景がスッと入ってきます。傾いたアンテナが最高に魅力的です。前の作品でも触れましたが、原田さんはクロッキーを形をとる練習としてではなく、「絵画」として捉え始めています。とても良いですね。延期期間が終わっても日々取り組んで欲しいです!石膏デッサンや模刻では自分の内面と向き合う事がなかなか難しいですが、こういったクロッキーやドローイングでは画面を通して自己と向き合うきっかけにもなりますね。それは作家性が磨かれると言う事でもあるのです!小川原

なんか街の湿度が感じられていいですね齋藤

いい絵です!
これも原田のいつか出版する日が来るかもしれない画集に加えてもいいてすね♪
何故良いか、それは構図だと思います。
道がやや左端下から、画面の正中線へ向けて伸びていく構成が、右側のボリュームと左側のボリュームを変格して、視覚的に伝えているので、そのアンバランスなバランスが、このクロッキーをさらに良く見せていると思います!
視点の効果づくり、タブローや写真を撮る人は良く考えいるのだと思います。
それを体感で取り込めるのが、彫刻家の素晴らしい所です!
氷室


OH!グッドです!これはすごいデッサンですね!やや中指の先端が大きい感じがしますが、そんなのどうでもいいくらいの完成度の魅力があります!ここまでやってくると圧倒されて何も言えないです!何やってもこのレベルの満足度を目指してください!美術に限界はないので、予備校生(受験)だからと言って受かるための評価に引っ張られなくて良いです。それを軽く超えていきましょう!小川原

凄い上手で、思わず見入ってしまいます!
質感や弾力まで感じさせてもらえる素描です。
しいて言えば、手首が薄いかな?
と言うくらいです!
もう受験しても、何の問題もないレベルです!
あとは、彫刻についてとか、作家についてとか、今の内に興味の幅を広げておけたらいいですよね!
氷室

とても良いと思います。今は描いているときに完全に一人だけの環境で判断をするのも自分一人という状況で、それがとても良い意味でやりきりのリミットを外させているのかなとも思います。また新美で課題を制作していくときも鹿田さんのこのやりきりの感覚に自信を持ってやっていって欲しいです!新妻

スッキリしながらも情報量が豊富でいい素描だと思います!いい感じ!齋藤


木炭に比べて鉛筆デッサンは淡白な表現にまとまりがちですが、触覚的な印象が感じられて結構好きなデッサンです。むしろこんな感じで自刻像もできたらいいんじゃないと言うくらいです。塑像の時よりも落ち着いて作品を観れている感じがします。欲を言うと正面と両側面が見えているのでその奥行き感はもっともっと意識的に出していけると良いです。(擦って鈍くして、と言うのは良いが、例えば口角から輪郭までの段々奥行きが付いているところに対し、頬骨から輪郭までの急激に奥行きがついているところなど、全体的に「奥行きの質の差」が表現出来ていないところが、やや「絵」としていい感じ以上のものに見せて来ないところがあります。そこまで出来たら超イイです!)小川原

ニュートラルな表情が自然に表現できてて良い自画像です。欲を言うと、頭の鉢の形態感、喉元から胸鎖乳突に流れていく首の形、肌に対しての服の馴染み具合がもう一押しあると満足感がでそう。
新妻

デッサンに味があって良いですね。眼差しも自然です。首の形態感がもう少し欲しいなと思いました。齋藤

いい素描!
目の捉え方も、癖っぽさがなく、自然でいいです!
上手いなぁと、感じます。
洋服の特に襟ぐりには、もう少し絵的に奥行きや立体感が出せるといいな。あと新妻先生と同じく、頭のハチの辺りから頭頂部の髪の毛に、もう少し、見えない後ろ側の形も感じさられるくらい、立体感が出せれば、最高です◎
この調子で、自然に捉えられるのは、かなり力が付いてきた証拠です!氷室


素晴らしいですね。この作品は形の正確性はもちろん。体の光と陰の響き合いや省略の仕方(感覚的なタッチの選び方)まで美しいです。欲を言うと頭部はやや陰の印象が弱いので、さらに突っ込んでも良いかもしれません。顔(衣との隙間)に落ちる陰と両手の奥の陰、そしてそこから膝にかけて大らかにつながる陰の印象が特徴として響きあうと最高です!(今は体の魅力から目が離せませんが、頭部にも同じく魅力が与えられると作品全体が強い魅力を放って「完全なる魅力の塊」にできます。もうどんどん描いて欲しいです。小川原

今回クロッキーを初めて見せてもらって、かなりポイントを的確に捉えているなと思いました。是非あらゆる対象をモチーフとして描いてみて欲しいです。新妻

15分間でこの情報量正確にはめられてるのすごいと思います!捉えられてますね!しかも現役生、末恐ろしい、齋藤

15分で…素晴らしいです!
布があるからこその人体の存在をある意味リアルに感じさせる事ができる。そんな先代の彫刻家が、美として制作してきた人体の形の表現を体感させてもらえます!
氷室


好きなものを描いてるって感じがあって良いですね!密度もあり、質の差もしっかり捉えられています。次元の膝とそこに重なる手と拳銃のところでもう少しだけ空間の設定を作れるとなお良いと思います。新妻

クロッキーで感覚的な成長を見せつつ、静物デッサンではすごく完成度の高い作品を出してくれました!最高にcoolですね!次元の足にキリッと合ったピントがかっこいいです。ブリキバケツの質感も素晴らしいです!唯一残念なのはバケツのパースです。軸はまっすぐに。楕円は軸に直交させて、楕円は水平、左右対称に。バケツの輪郭も左右対称にです。それ以外は文句なしです!(台の奥の横線は床と壁の境目かな?それは少し分かりにくいです)小川原

全体的によく描けてます!欲をいえばサングラスのレンズ感がもう少しあってもいいかな。齋藤

いいモチーフ!
自分で組んだモチーフなので、入り込めてしっかり描けています◎
上手ですね!
次元の足元のピントが合う点もしっかり描けていて、魅力的!
次元の相棒の拳銃に、もう少し質感を出しても良かったかなと思いました!
氷室


これは、雰囲気はありますが、何に寄り掛かっているのかな?とか、外なのかな?とか、入り込むための取っ掛かりがやや薄いので、もう少し何か突っ込んで描いても良かったのかな?と思いました。
氷室

具体的に何に埋もれているのかは分かりにくいですが(クッションみたいな感じかな?)柔らかい素材に埋もれて休んでいる感じが伝わって来ます。やはり氷室さんが言うように具体性は弱いですが、「絵」としての深みを感じます。逆に本を読んでいる男性のクロッキーはやや浅さを感じるのですが、その違いは何なのでしょう?自分では実感ありますか?男性のクロッキーは正確に形を取ろうとして少しビビリが入り、結果少し狂ってしまった印象。こちらの作品はそう言う意味での緊張がなく、気持ちよく手を動かせていたのではないでしょうか?そう言う感覚が画面を通して伝わって来ます。小川原

今回提出したクロッキーは三枚とも良い感じですね!小川原さんが指摘しているように、この三枚の中だけでもほんのちょっとのことで印象に差が出てきます。でもクロッキーってそういうものなので、この調子でどんどん描いてみてください。その中で、描き始めて3枚めくらいが調子いいなーとか、飽きて来るとダメだなーとか、逆にちょっと疲れてきた方が印象良くなるなーとか色々見えてきてどんどんものを描くことの経験値が増えて行きます。新妻

目を閉じてるとか俯いてる表情が多いですね。なんかそういうところに惹かれるのかな、見てる方もどこか落ち着いてみてられる印象が持てて、いいクロッキーが描けるんだなと思います。さらに深めて行ってください!齋藤

 

学生の皆さん!今後の作品にも期待しています!

超初心者向けのデッサン進め方(デザイン工芸・初級の知識):渋谷校

超初心者向けのデッサン進め方(デザイン工芸・初級の知識):渋谷校

こんにちは渋谷校です。

家庭での自宅学習こでれから初めて鉛筆デッサンやってみようと思っている人いますよね

そんな時、自己流で大丈夫?不安になりますよね。
一人でどの様に進めたら良いか不安ですよね?
じゃ、教えましょう。まず第一歩、超初心者向けのデッサンプロセス。
簡単にね。

まずは目次
1.あたりを取る
2.はじめは調子で
3.もっと描け!
4.更に細かく
5.完成

では、本編です。

1.あたりを取る

まずはデスケルなどで構図を決めましょう。
スケッチブックにクロッキーをして構図を確認しても良いです。
この時に大事なのは入り方のバランスですが、あまり細かいことを気にせずはじめは、
やっちゃえ!
ただし上下左右のモチーフの切れる位置、上下左右の中心に来る場所をしっかり決めましょう。
デスケルを参考にすると良いでしょう。
次に画面に描き入れるのですが、”あたり”です。きっちり描かなくて良いです、形なんて初めは合わないのが当然。
大事なのは用紙のどこに入るかと、大体の大きさ、それぞれのモチーフの位置関係が合っているかです。
この点は大事によくモチーフを見ながらあたりを入れましょう。
この図のようにざっくり、ユニの3Bぐらいで筆圧弱くふわっと描きましょう。
初めは直すことが大事なので、消しにくいような強い筆圧で描いちゃダメダメ。

 

2.はじめは調子で

全体の構図が良い感じであたりが入ったら次はモチーフの内側に調子でなんとなく。
初心者はよくアウトラインを一生懸命に描くのを見かけます。
アウトラインは必要ない!実際にモチーフの外形に線なんて無い、デッサンではなく今まで描いてきた漫画のような絵の悪い影響
モチーフに似せていくのであれば、モチーフにないアウトラインを描く必要はない。
モチーフの暗い部分からで良いので内側からモチーフの形や膨らみに合わせて調子を載せていきましょう。
このあたりも3Bぐらいの柔らかめの鉛筆で。消しやすく描くの大事。

 

3.もっと描け!

徐々に手を入れていきますが先ほどと同じ様に、モチーフの明暗に合わせて暗い方からのほうが良いかな。
少しずつ形も見えだすので、慎重に形が違うのであれば、早い段階に合わせていきましょう。
でもまだ細かい形は気にしすぎずに、大きな関係、モチーフの重なる位置、モチーフの大まかな印象が大事。
大きく大きくゆったりととらえていきましょう。
一箇所にこだわらず全体に手を入れる感じです。まだまだ鉛筆は寝かせて芯の腹を使って調子を乗せる感じ。

 

4.更に細かく

先程から更に細かく、徐々に細かい形にも手を入れていきましょう。
少しずつ鉛筆の硬い方も使っていきましょう、少しずつ鉛筆の先の尖った部分も使って描きこんでいきます。
どの時間帯でもそうですがモチーフの観察する時間は大事です。
また、何を表現するか考えながら描きましょう。
モチーフの立体感、光の方向。質感や前後の空間など、モチーフの持っている特徴を見る人に正確に伝えることが大事です。
もう一つモチーフの魅力を感じて表現できたら良いですね。

 

5.完成

で、完成。一気に細かいプロセスは端折りました。最初からこんなにうまくは行かないです。
とにかく経験することが大事です。
また、ざっくりした解説だし、プロセスなんて人によって違うのであくまでも参考と考えてみましょう。
やってみて誰かに見てもらいましょう。
まだ予備校に通っていない人は渋谷校に是非、現在こんな時期でもオンラインで指導や講評を行っています。
デッサン時に使用する道具がわからなければ、以前のブログでも解説しています、参考にしてみてください。

 

※デッサン道具の解説ブログ
https://www.art-shinbi.com/blog/20200427/

これであなたは受験への第一歩を踏み出すことが出来るようになるでしょう。まずは、渋谷校のアトリエに通って制作できるように、一緒にコロナの収束を願いましょう。

さて、お役に立てたでしょうか。また、なにか上げて欲しい題材がありましたら渋谷校までリクエストください。出来る範囲で掲載していけたらと思います。

自粛期間の受験生の過ごし方:渋谷校

渋谷校デザイン・工芸科です

この時期は高校などへ行けず、新美にも来られず自粛期間、自宅で過ごしていると思います。
自宅での過ごし方困ったりしていませんか?

すでに新美渋谷校では、渋谷校から宿題を送り、メールなどで返信してくれた作品には
コメントを付けて返すなどの対応を始めています。
先日からオンラインでの映像を使用した講評なども行っています。
オンライン講評は、明日が2回めの開催となります。
渋谷校の学生は明日のオンライン講評までに作品を送ってください

このように渋谷校の学生は既に受験に向けて制作を着々とこなしています。

「美大受験を目指して受験に向けてどうしよう」とか
「この期間に何をしたらよいのだろう」と困っている人がいたら、
今すぐ新美に入学して少しでも早く実技課題を始めることが大事です。
まずは、出来ることを無理せずに始められたら良いですね。

また受験に関しての質問や疑問などがあれば渋谷校までご連絡ください。
メールまたはオンラインでの回答など様々な方法で対応できるようにしています。
高校などもやっていないのでモンモンと過ごしている受験生のお役に立てればと、渋谷校はがんばります。

でも、高校の授業などもないと、なんとなくダラダラしてしまいますよね。

だからこんな時期こそ、こんな過ごし方をしましょうという提案をします!
◯早寝早起きなど規則的な生活を送る。
◯運動不足にならないように安全な方法で体を動かす。
◯時間があるのであれば新しいことにチャレンジしてみましょう。
◯今までの良くない習慣を変化させる。
こういう時期ですが、逆にチャンスと捉えてやれることを
やってみるのを(おせっかいとは思いますが)提案します。

自分も最近は今までよりも、より規則的な生活を心がけて生活しています。
運動も2,3日に1度3,4時間ぐらいを目安にやっています。
など、その他の2つもやってみようと「意識高い系」を目指しています。

既に受験までのカウントダウンは始まっています。
自宅にいても出来ることは必ずあります。

 

と、渋谷校のお爺さんのおせっかいのつぶやきでした…長文失礼しました。

また授業が始まったら渋谷校の皆さん、元気な姿でお会いしましょう。
それまではオンラインで。