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秋葉原校 二学期始まり推薦準備

秋葉原校です。

夏が終わりましたがまだまだ暑い日が続きますね。今年は特に暑かったせいか例年より夏の疲労感が強かったように思います。気を抜くと体調を崩しやすくなるので気をつけたいですね!

 

9月に入り推薦入試の準備に慌ただしくなってくる時期です。秋葉原校では例年夏くらいから少しずつポートフォリオや志望理由書、事前課題といった準備をスタートします。校舎発足当初から幅広く対応してきたので資料やノウハウなども豊富にストックされています。その甲斐あって推薦、総合型での合格率はかなり高いのではないでしょうか。以下が昨年度の秋葉原校推薦総合型合格者数です。

 

女子美 5名(受験者全員合格)

東京造形大学 2名(受験者全員合格)

東京工芸大学 2名(受験者全員合格)

日芸 3名(受験者全員合格)

武蔵美 デ情 1名(2名中1名合格)

多摩美 グラフィック 1名(2名中1名合格)

プロダクト 2名(受験者全員合格)

テキスタイル 1名(受験者全員合格)

環境 1名(受験者全員合格)

筑波大芸術専門学群 2名

 

今年も可能な限り推薦志望の生徒と向き合い合格に導けたら良いなと思います!

現在、東京造形大学や女子美の出願が終わり、東京工芸が9月26日、武蔵美も9月24日までの出願なので提出物や書類に不備がないようにしましょう!

彫刻科 夏のレベルアップを定着させよう

こんにちは。彫刻科講師の佐宗です。

秋深まって欲しい今日この頃、最近の秀作を紹介します。

何回描いても良い自画像。自分の姿を詳細に観察し、見つめ、しっかりと描写していますね。素描力の向上をひしひしと感じます。

自画像は藝大の卒業制作でも描きます。受験期の自画像は是非大切に保管して、大人になった時に見て欲しいです!私はほとんど捨ててしまって後悔しています。。

マスクの模刻に任意の要素を一つ足して塑造しました。このような課題は、前提として模刻の精度が必要になり、さらに空間的なアプローチも重要です。
塑造版の上の空間を大きく使ったり、どの方向から見てもかっこいい形、空間を作れると良いと思います。

パジャントは秀作が沢山出ました。

パジャントは動きがなく、十字の構成が強い像です。
横から見上げた時のパースの付け方をよく気にして欲しいです。斜めの位置は肩と首の付け根をしっかり意識しないと服で丸くなってしまうので気を付けましょう。
みんな直してきましたが、顔の前後が短くなってしまう人が多かったです。首の付け根、顎の付け根、額の位置を合わせましょう。

これだけしっかり描写が進むと印象も合いますし、かっこいいですね!

ジョルジョのデッサンは顔の印象をしっかり似せたいです。動きや構造はそこまで難しくはないですが、顔が似てないと一気に印象が悪くなってしまいます。

また、体正面位置は厚みの表現が難しいのですが、こちらのデッサンはしっかりと描けていますね。

続いては夜間部の作品です。

グデアの模刻、どちらもパチっっとグデアらしくできています。


こちらはまだ経験の浅い学生ですが、かなり形態感強く形を描けるようになってきました。この調子!


マルスの背面は正面に比べて形が柔くつながっていて魅了的ですよね。よく描けています。


最後は基礎科の学生のジョセフです。描写にはまた拙さがありますが、形、印象をとてもよく捉えています。このような、離れて見た時にこそ形が強く、かっこいいデッサンを目指したいですね!

作品紹介は以上になります。

夏の勢いでみんな休日も自主練をしたり、ぐいぐい力をつけています。講師の目から見ると本当にみんな上手くなりました。焦ったり迷ったときは2、3ヶ月前の自分の作品を振り返ってみるのもいいかもしれません。デッサンや模刻はとにかく訓練を重ねることが大切です。毎回新しいカタチを発見してください。

来週からは気温が20度台になるとか、ならないとか。本格的な芸術の秋がやってきますね。いい展覧会もたくさんやっています。休みの日にはいい作品を見て、インプットも大事ですよ。

秋もこの調子で頑張っていきましょう!

 

 

先端芸術表現科の2学期と公開コンクールのお知らせ

こんにちは、ena美術新宿先端芸術表現科です。

今年度及び昨年度の体験記は以下のリンクから。
2023年度体験記その1 その2    その3 その4  その5
2022年度体験記その1 その2 その3 その4

夏期講習もおわり、2学期の通常授業が始まりました。
夏期講習では一次対策小論文・素描ともに、基礎的なところから試験本番での対応まで進めていきました。秋からはもう一度基礎の積み重ねをしっかりと推し進めながら、月に1度は本番の実践形式を行い、偶然に任せないで先端の一次試験を通過するための力を養っていきます。

また、秋からはこれまでの制作や活動を振り返り、自分自身が考えていたこと、行いたかったことなどを言語化する作業も進めていきます。個人資料ファイルの制作に向けて、さらに自分の制作の基底にあるものを捉え直し、制作や活動を自分の興味に基づいて作り上げるような作業を面談とともに行なっていきます。

さて、二学期には公開コンクールも開催されます。今年度は11月23日(土・祝)の開催で、2次試験総合実技と面接をコンクール形式で行います!校外生の方も参加できますので、現段階での自分の試験における位置付けを把握したい方の参加をお待ちしております。昨年度の公開コンクールは同点で2人の方が1位だったのですが、2人とも無事に合格しています。詳しくは以下のリンクをご確認ください。
https://www.art-shinbi.com/koukai/2024/

また、夏期講習もおわりましたので、無料体験も再開しています。先端では毎年秋から受験を始める方も多く、ここからスタートしても決して遅くない受験の形式になっていますので、興味のある方はぜひご活用ください。
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html

それでは、先端芸術表現科でした(画像は過去の合格者の総合実技の再現になります)

2学期、始めました。<大宮校>

夏の台風は、迷走台風が多い様です。来そうで来なかったり、激しそうで激しくなかったり、なかなか予報通りにならないですね。本格的な台風シーズンはこれからですが、来ないで欲しいですね。

大宮校です。

2学期始まりました。夏期講習会が実践的な内容だったので、2学期になって少しスピードを落として、実技の得意不得意なところの見直しが必要だと思います。ちょっと夏の作品をチェックして、これからの上達プランを考えて行きましょう。

2学期といえば、そろそろ公開コンクールが始まります。申し込みのページもできていますので、特に夏期講習会で定員締切のあったコースは、早めに申し込むことをお勧めします。

https://www.art-shinbi.com/koukai/2024/

去年よりも、大宮校の認知が上がったので、生徒数が増えてきています。まだまだ余裕はありますので、入学を検討されている方は、ぜひ体験入学から始めてください。

デザイン・工芸科の夏のデモストがまだあったので、載せておきます。

まだまだ暑い日は続きそうです。体調管理に気をつけましょう。

では、また次回に。

《基礎科》あなたの「〜の秋」は?

このタイトル、去年もブログで使った気がする…。

夏期講習が終わり、9月になり暦の上ではしっかりと秋ということになっているのですが、
夏の気配がまだ全然残っていますね。

授業始まりの外の明るさがついこの前は明るかったのに、気づけば6時くらいで少しずつ暗くなってきています。それでも今年はなんだか暑さがこの季節になっても全然居座っている気がします。(早く帰って欲しい、、、)

先日東京芸大の藝祭があったのですが、無事3日間晴れで多くの方が訪れていたようです。
アトリエでも「〜〜先生に会えました!」なんていう声もちらほらと耳にしました。

基礎科は全員芸大生なので、いつもアトリエで教わっている先生と
ちょっと違った一面が見れたかもしれません。
なかなか先生たちの普段の作品を目にするチャンスがないので、
改めて、「こんな作品作れるんだ〜すごい、、、」
となるかもしれないですね。
(先生の作品をアートマーケットで買えた方もいるかもですね!)

さて、そんな暑くても暦の上では秋ということで、
秋といえば「〜の秋」というわけなのですが、
皆さんはいったいどんな秋を思い浮かべるでしょうか?
芸術の秋、食欲の秋、運動の秋などなど(なんでもいいじゃねえかって気もしますが…)

基礎科では本読むのが苦手だよ〜という声を時々聞くので、
『読書の秋』ということで私が最近読んだ本(読んでる本)を紹介します。

【三体】
夏休みごろに半年ぐらいかけて全巻読み終わったのですが、中国の有名なSF超大作です。
Netflixでも実写化されて話題になりましたね。
とにかくスケールがデカいです。日頃考えてることのスケールの小ささに気付かされるぐらいに。
でもその壮大な宇宙という舞台の中でも、人間の本質が浮き彫りになってくるのが
とてもハッとさせられます。めちゃくちゃ長いですが、次から次にページをめくりたくなってしまう作品でした。

【ニューロマンサー】
サイバーパンク、ネオトーキョーという言葉が生まれるきっかけとなったSF小説です。
今のアニメや漫画、映画に大きな影響を与えたと言われています。
実際読むと色々な見たこと聞いたことのある描写が登場します。
今はよく見かける世界観をこの当時小説として、ここまで作り上げていることに驚きです。
そして内容に関しても40年前の作品なのに、現代にも繋がる描写がたくさんあったりします。
アニメや漫画に影響されて美術の世界に来る人も多いと思うので、ぜひ読んでみてください。
(ただし文章のクセがすごいので、かなり読みにくいです、、、そこが最高なんですが。)

【100のインフォグラフィックで世界を知る 〈世にも美しい教養講義〉超図解・宗教 】
デザインの仕事をしていて、相手に言葉でなくビジュアルを用いて一瞬で
内容を伝えたい時、インフォグラフィックはとても便利です。
現在こうしてる瞬間にも、世界中で争いが続いています。
戦争と宗教というのは密接に関わっており、その戦争を知るためにも宗教をまず知るところから始めてみる。
そういった時にもインフォグラフィックって便利だと思うんですよね。。
実際にハードルの高い内容が、すっと入ってくるので、内容的にもビジュアル的にも勉強になりました。

【人新世の「資本論」】
止まらない環境問題、今年は特に感じる暑さや異常気象。このまま世界の経済が動き続けて、
本当に環境は良くなるのだろうか??エコ運動でどうにかなるものなの??
という問題に真っ向から立ち向かってる本。
マルクスの資本主義に対して、今の世界が向き合うべき新たな形について話しています。
作品を作ったり表現したりできるのは、当然世の中が平常でないと行えない活動です。
また、デザイン科は特に環境問題に関して絶対無視できない科ですから、ぜひ読んでいただきたい本ですね。。

【暗黒神話/諸星 大二郎 】
こちらは漫画です。
ホラーというのか、不思議な話というのか、伝承とか土着神話とか、そういう風土に密着したような話をベースに描く、有名な漫画家さんの代表作です。
高校の時よく読んでいたのですが、色々あって、最近また読み始めました。
普通のページでさえ絵ががおどろおどろしく、何か起きる感じしかしないです。終わり方も伏線回収とかそんな親切なものじゃなくて、ぶん投げっぱなしというか、そこがなんだか逆にリアルだったりとかして、
なんだか諸星先生の作品はクセになるのです。

さていくつか紹介しましたが、
いかがでしょうか。

美大といえど、学科は大事です。
国語が苦手という人は、本を1冊読んでみる。
そこから始めるのがおすすめです。

図書館や、本好きの人なんかにおすすめの本を教えてもらって、
とりあえず、面白いなあ〜と思える作品と出会ってみてください。

おすすめの本があったら、僕にもぜひ教えてください。