月別アーカイブ: 2024年3月

新宿校 建築科

こんにちは。新宿校建築科です。

この度ena美術のブログ更新に加わることになりました。美術学部の中ではマイナーな建築科ですが、美術を志す方にぜひご興味持って頂ける場になればと思います。

今日3月8日は芸大建築科の実技入試2日目ですね。総合表現は入試の一番の山場です。

自分を取り巻く環境・空間がどんなものでできているか、それらが自分達にどのような影響を及ぼしているか。そんな身近な観察を通した『空間』という概念との対峙から始まり、捉えきれない複雑な概念を自分なりに噛み砕きながら、つくりたい空間像を絵・文章・立体等様々なメディアを用いて表現することを一年かけて学んでいきます。

普段生活していて空間について考えることはなかなか無いと思います。空間とは何か、その答えを一年で出すのは極めて苦労することで、きっと大学入学以降も設計活動を通じて探り続けることでしょう。

そんな設計活動の第一歩目として、生徒の皆さんが現段階で出しうる答えを、自信を持って発表できる日になることを祈っています。正解も間違いもない問いの答えに説得力を与えられるものは、冷静な客観性を兼ねた最大限の熱意です。

落ち着いて、自分がこの一年で得てきた自分の価値観に自信を持って、試験に臨んでもらえればと思います。

芸大デザイン・工芸コース

こんばんは
新宿校デザイン・工芸科 芸大コース講師の山本です。

芸大デザイン・工芸コースの入試、残すは今週末のデザイン科の二次試験のみとなりました。最後の調整期間となります。どのような課題だったとしても慌てふためかないフラットな気持ちでいたいものです。

先日、芸大デザイン科、芸大工芸科ともに一次試験が残念な結果に終わった人も多くいることと思います。まずはここまで入試対策をしてきた自分をどうか褒めてあげてください。今後の進路は浪人、進学とさまざまかと思います。必死に取り組んできたこれまでの期間は決して無駄ではなく次のステージで生きることでしょう。人生は続きます。いつかこの経験が微笑ましい思い出になることを願っています。

新年度に向けたイベントも始まってきます。まずは春期講習会直前講習、

【センザキリョウスケの⼿のデッサンゼミ】
実際に講師のデモンストレーションを⾒ながら学べる内容です。
モチーフ観察時の注意点、鉛筆の効果的な使い⽅や適切な硬度の選択等、役⽴つ情報をお伝えします✨校外生も参加OK!

3/17、ena美術 新宿にて開催予定です。詳しくはこちら

渋谷校 合格体験記

渋谷校です。

今回は次第受験で合格した人の体験記を掲載します。
これから受験の人の参考になれば嬉しいです。

●谷本さん(高3生、現役合格)

●合格した大学と科名

多摩美術大学工芸学科、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科・デザイン情報学科です。

●高校2年生までの実技はどのようにしていましたか?

2年生は4月から新美渋谷校の基礎科(木金土)で練習してました。高3では週5で渋谷校に通っていました。

基礎科時代の作品

 

●高校3年生の1学期のことを話してください。

3年生になるまでに単語・文法をある程度は終わらせたかった。実技に時間を割きたくても大切な受験期に勉強に時間を取られてしまった。

 

1学期の作品

 

●高校3年生の夏期講習会はどうでしたか?

夏期講習やコンクールで他校の生徒、浪人生を間近に見て、いい影響を受ける代わりにすごく焦った。しかし、私は夏休みで一番実力が伸びたなと感じた。また、自分の個性や好きなものを見つける時間が取れた。 加えて、夏期が終わるまでには、自分の使う道具を揃えておいた方がいい。私は直前に買った筆に慣れずに本番で使い、失敗しそれに焦ってまた失敗を繰り返してしまったため。

 

 

夏期講習会作品

 

●高校3年生の2学期について教えて下さい

 

夏期講習と比べると時間が取れないため、前より下手になったのではないかと心配になる。現役生は夏期から夜間コースに変わり一日がすぐに過ぎるので、受験がより早く近づくように感じ不安になっていた。私はこの時期が一番ストレスを感じていたと思う。しかし、渋谷校の先生・友人たちと話したりしてなんとか乗り越えた。 冬期になる前に勉強のラストスパートと落ち着いた感情を持てていれば強いと思う。

2学期作品

 

●高校3年生の冬期講習会はどう過ごしましたか?

急に上達しだす。自分もだが、みんなも急成長するのでやはり焦る。落ち着いて毎日課題をこなすしかないと思った。こなしてきた枚数が多ければ多いほど自信にもなるし、冬季講習で特に伸びていた。

冬期作品

 

●最後の高校3年生の入試直前講習の過ごし方は?

今までの授業から自分の強さ・弱さを知って本番自分がどのような強みで挑むかが定まった時期だった。実力は本番ギリギリまで伸びた。出来ないことも多く辛かったが、本番は練習以上のものが出せた。

入直前講習の作品

 

●これから美大を受験する人へのアドバイスなんかはありますか?

私は、平面構成が上手く描けなくなる度にPinterestや美術館で興味のなかった分野の作品を調べるようにしていました。最終的に自分の個性を決めるのにすごく役立ったと思います。  デッサンでは、隙間時間を見つけては描き出しの練習をしていました。初めは描き出しが苦手でしたが、本番では誰よりも早く描き込みに入れたと思っています。  受験生の方々、辛い一年だと思いますが頑張ってください。応援しています。

 

武蔵野美大工芸工業再現作品

 

最終的には第一志望の工芸系の学部に合格出来て、講師一同もよかったと思っています。まずは真面目に課題に取り組んだ、本人の努力だと思います。

今後も出来次第他の学生の体験記なども掲載できたらと思います。

谷本さんもご協力ありがとう。大学へ行っても渋谷校で学んだことをしかして制作頑張ってください。

 

 

 

●森山くん(高3生、現役合格)

●合格した大学と科名

多摩美術大学グラフィックデザイン学科 多摩美術大学統合デザイン学科 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科です。

●高校2年生までの実技はどのようにしていましたか?

高1の秋頃から基礎科で静物デッサンを主に書いていました。 高1,2の時期は絵が嫌いにならないように適度に頑張ればいいと思います。でも、学科の勉強と平面構成のファイリングはやっておいた方が絶対にいいです。特に学科

高2作品

 

●高校3年生の1学期のことを話してください。

初めて手のデッサンを描いた時、あまりにも酷く予備校で1番下手でした。 夏期講習前のコンクールで、構図のレパートリーを増やしたり、色相環を意識した平面を行ったことで上段に上がったことを覚えています。

1学期作品

 

●高校3年生の夏期講習会はどうでしたか?

本格的な受験対策といった具合で進んでいき、とても切羽詰まっていたのを覚えています。切り替えは大事ですが、自分のペースで焦らずに取り組んだほうがいいと思います。でないと、入試まで気力がもたないと思います。 この時期の自分は色々な表現を試してみて、入試で使う自分の表現を探していました。夏期講習のうちに自分の表現を決めてしまいたかったのですが、結局決まらず、自分は最終的には冬季講習の中盤でやっと決まりました。 冬季講習で表現が決まったのも夏期講習で色々な表現を試していたお陰かなと思うので、この時期は焦らずに色々試してみるのもいいんじゃないかなと思います。 学科の対策を始めていないひとはそろそろ始めないとやばいと思います。

夏期講習作品

●高校3年生の2学期について教えて下さい

自分の場合、推薦の試験があったので、その提出書類や推薦の実技の対策に追われていました。自分が受けたのは多摩美グラフィックデザイン学科ですが、相当の実力がなければほぼ落ちると思っていいと思います。 グラフィックデザイン学科の推薦は落ちることを前提に落ち込むことなく受けることができるなら、高級な模試として受けるのも選択肢だと思います。自分も落ちましたが、推薦の挑戦の際に浪人生のデッサンや平面構成を見て危機感を持つことができたので、今思えば受けてよかったです。 でも、とことん落ち込んでしまう可能性を自覚しているなら、受けるのはやめたほうがいいと思います。一般試験まで引きずってしまうとよくないです。浪人生ばっかです。受かったら本当にラッキー。

2学期作品

●高校3年生の冬期講習会はどう過ごしましたか?

現役生は本当にここからの伸びがすごいです。冬季から入直のあいだでどれだけ頑張れるかが合否につながると思います。 この時期になると、入試の制限時間にペースを合わせていく練習になっていきました。課題に対する答え方や描写の詰め方などを一回一回の講評から吸収していきけば、着々と自分でもわかるくらいに成長していきます。また、自分の講評だけでなく、上段に上がっているような上手い人の講評もちゃんと聞いて自分の絵に活かしていくことが案外重要な気がしました。 多摩美平面は色々な資料を沢山見たり、過去の自分の作品を見返したりして自分の表現を決めていきました。どうすればいいのかわからないときは先生と相談して決めていくといいと思います。自分の表現があることはそれだけでお守りになるし、本番で大失敗してしまう可能性もぐんと低くなるので決まっていない人は決めてしまうといいと思います。

冬期講習会作品

●最後の高校3年生の入試直前講習の過ごし方は?

描ける残り枚数も指で数えられるようになってきたので、一枚一枚を大切に描いていました。

入試直前作品

●これから美大を受験する人へのアドバイスなんかはありますか?

学科の勉強と平面構成のファイリングは本当に大切なので早いうちにやり始めるといいとおもいます。Pinterestがおすすめです。

森山くんもよく頑張りました、みんなのために渋谷校の机をきれいにする姿など大変に良かったと思います。

 

 

●松村さん(高3生、現役合格)

●合格した大学と科名

多摩美術大学 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻です。

●高校2年生までの実技はどのようにしていましたか?

新宿美術学院に通っていましたが、専攻があやふやで進路が決まりきっておらずあまり身が入っていませんでした。

●高校3年生の1学期について教えて下さい

初めて手のデッサンを描いた時、あまりにも酷く予備校で1番下手でした。 夏期講習前のコンクールで、構図のレパートリーを増やしたり、色相環を意識した平面を行ったことで上段に上がったことを覚えています。

1学期作品

 

●高校3年生の夏期講習会はどうでしたか?

学科が30点ほどしかとれないほど酷く、予備校後図書館へ行き学科を詰めるようになりました。 夏期講習では、なるべく実物を持参し、観察することでデッサンや平面の描くもののレパートリーを増やしました。 講評で言われたことをまとめたり、夏期講習では講評後長く加筆することができるのが講習の良いところでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏期講習作品

●高校3年生の2学期について教えて下さい

学科は夏に詰めた成果が出たため、この時期に8割まで上げることができました。 この時期は実技が停滞し、デッサンの濃い色がのらなかったです。そのためコンクールでは、最大限濃い色がのった小さな紙を作品の隣に置きながらデッサンをしました。 それからデッサンに黒の色幅が増えるようになりました。

2学期作品

●高校3年生の冬期講習会はどう過ごしましたか?

私の平面が1番伸びた時期でした。 参考作品や合格作品の素材の描き方を真似たことで、描き方がわかるようになりました。 上手い作品の良いところは真似して吸収するのが、実技において1番早い上達法だと思います。 工業製品の形取りが苦手だったため、平面ではなるべく自分が得意な円柱のもの(鉛筆やクレヨン)を描いていました。 デッサンは、自分の好きなメカやプラモを描いた事で細部パーツを描けるようになりました。

冬期講習会作品

●最後の高校3年生の入試直前講習の過ごし方は?

平面は方針が1週間ほど前まで決まらず、最終的に自分が得意な車を描くようにしました。(得意なものを自分の武器にできるように1つの物を徹底的に極めることを意識しました。) またどんな課題がきても対応出来るように自分の得意な構図をもってました。 冬季や直前は、残って加筆やリメイクをしていました。新しいことをできるより、自分の武器を何か一つ徹底的に突き詰める方がダクト試験では有利だと思います。

入直作品

●これから美大を受験する人へのアドバイスなんかはありますか?

何度も挫けそうになり泣きながら帰っていましたが、勉強も実技も人よりできないなら人一倍やるようにしていました。 また、私は焦ると酷い作品を作るので、試験本番は1番前の席で落ちついて試験に挑めました。本番は周囲に流されず自分のペースを保ち、しっかりエスキースできれば上手くいくと思います。 私が大切にしていた事は、「やりきる事」と「エスキースを疎かにしない」「完成系を意識して進める」の3つです。私は本命の多摩ダクトで、これだけ描いて落ちたらもう無理だ という現段階の自分の限界まで描ききりました。 また、エスキースを疎かにするとその分本番用紙で迷ってしまい時間の無駄になるので、エスキースでしっかり決め切ることが大切です。 そして、完成系を意識し、色の変わり目は最初から精度をあげることで後回しにしないようにしていました。些細なことの積み重ねが時短への鍵になると思います。

松村さんも明るく制作に励んでいたことが良い結果につながったのだと思います。今後も活躍を期待します。

 

また、明日からは無料の授業、オープンアトリエもありますので、まだ参加していない人は是非

こちらから

申し込んで参加しましょう。

 

映像科:春のイベントおしらせ!

こんにちは。映像科です。
映像科は春のイベントに向けて準備期間となっています。

現在新宿校1Fのギャラリーでは「芸大・美大合格者作品展示」も開催。映像科からは、中央の柱に沿って武蔵美映像学科の合格者の作品の一部を展示しています。特に「感覚テスト」は文章が読み応えあり!なので、ぜひ実際に来てください。

そして来週末からはいよいよ新年度の受験生を対象としたイベントがはじまります!!

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○3/17(日):「春期講習直前講座」
内容は「映像メディア作品を構想する」です。
映像科の実技の基礎になるのは「こんな映像をつくりたい!」という発想です。今回はその発想を一番シンプルな形で発表してもらいます。導入として映像作品の鑑賞もあり。まだ映像志望かどうか迷ってる・・・という人も(人こそ)ぜひご参加ください!

+

○3/23(土)〜28(木):「春期講習会」
美大の映像メディア系学科・専攻の入試対策における基礎を学ぶコース。一般選抜対策の実技とともに、総合型・学校推薦型選抜対策の導入も含むカリキュラムです。

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映像科の授業
オンライン教育科(映像コースも開設)
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先端芸術表現科の春期講習と春期直前講習

こんにちは。新宿の先端芸術表現科です。

2次対策の準備の最中ですが、春からの先端のイベントと春期講習のお知らせです!

まずは3月17日(日)の9:30-16:30で実施される春期直前講習会です。
https://www.art-shinbi.com/event/2024/24event-spring-special/event-pre-spring/spring-O.html

このイベントでは、記録とメディアについて考えるいくつかのミニ課題を行うことで、自分自身の興味や関心を広げることを目的にしています。先端の受験をまだ決めきっていない方も、来年度先端受験を決めている方も、制作や活動をまだ始めていない方でもできる課題になっていますので、多くの方の受講をお待ちしております。この日には受験で求められる課題の解説も行います。

また、3月23日(土)からはいよいよ春期講習が始まります!
https://www.art-shinbi.com/season/spring/shinjyuku/sentan/index.html

春期は前半6日、後半6日の2タームで構成されており、片方のタームのみの受講も可能です。こちらも、ここから先端の対策を始める方、これまでにすでに対策を進めている方などなど多くの方の受講をお待ちしています。制作に関する課題や、総合実技、一次試験素描小論文などを通して、先端の受験でやらなければいけないことを共有しながら、受講生各々の関心や興味をともに考えることのできる場を目指しています。

受講相談、見学の相談などはいつでも受け付けていますのでena美術新宿までお問い合わせください。
https://www.art-shinbi.com/

それでは、先端芸術表現科でした。