彫刻科の小川原です。前回までで胴体が大体形になっていたと思います。今回は最後のパーツ、手の制作を流れに沿って紹介します。
まずはサイズを確かめる為に型紙を作って画鋲で本体に取り付けてみます。
ちょっと不格好ですが、大きさが分かればそれで良いです。
型紙のシルエットを材に写して荒取りしていきます。
最初は関節を意識し、大まかに面の構造を取っていきます。手の甲側に見やすい流れがあるのでそこから捉えていきます。
骨格と表情を関係づけながら彫り進めます。
甲側がある程度形になったら平側も進めます。ちなみに左手は全部の指を伸ばしていますが、右手はやや閉じ気味なので同時に指を作ってしまうと内側が作れないので、指は後付けです。
手首まで彫り込みます。
ここで右手を本体に合わせてみます。本体にはまだ受けの構造が無いので、外側にゴムバンドで無理矢理括り付けます。概ねいい感じ。
右手の指を作ります。まずはザックリと。
丁寧にまとめていきます。
くっつける時にはダボと言って、軸を通します。軸を通す為に穴を空けますが、位置を合わせる為に背中合わせにした画鋲を差して印をつけます。
やや薬指が角度きつすぎだったのでこのあと切り離してやり直しました。
本体への取り付けは、袖の先に穴を空け、差し込む形です。
とりあえず形にはなりました。袖の厚みなどは後日作り込みます。
これで全ての形が出そろいました!次回から背中の内ぐりの時に出来た穴を塞ぐ作業をして、どんどん上から仕上げていきます!
秋は涼しくて制作がはかどっていいですね!