私立美大デザインコースの笹本です。
今回は、通常授業で制作した作品の解説と講評を少ししようと思います。
課題は、配付したキャンディをモチーフとした平面構成です。
その上位作品から数点をピックアップします。いずれの作品も魅力的な部分もありますが、あと少しの修正でさらなる完成度のアップに繋げられそうです。そのポイントを解説していきます。
作品①. 画面上部のキャンディを思わせる形と、ゆったりと画面の外に広がるキャンディの味の 形。厳選された形は見事です。そのふたつをグラデーションの表現によって、さらに効 ?果的に連動させることができるとさらなるレベルアップに繋がりました。
作品②. 画面右側のイチゴを思わせるカタチ遊びがとてもユニークです。もっと大胆にこの発想 を打ち出せる工夫と計画が必要でした。この場合、背景の円形の表現は省くことで、コン セプトがより明快なものとなり作品の完成度アップに繋がりました。
作品③. 画面に3つの味と動きを表現しようと試みています。迫力のある密度は、作者の力量を 充分に感じさせられます。螺旋状の動きがやや伝わりにくい点と、空間性を修正すること で、コンセプトがより明快なものとなり作品の完成度アップに繋がりました。
作品④. 画面右側のキャンディの表現が独特で魅力的です。画面左側に伸びる形との連動性をいか に表現するのか、この点を解消することで完成度アップに繋がりました。あるいは、もっ と大胆にキャンディの手法をアピールしても、明快なコンセプトが打ち出すきっかけにな り得たかもしれません。