日別アーカイブ: 2014年9月14日

絵本のはなし

こんにちは、建築科講師の櫻井です。
今日は最近読んでおもしろいなあと感じた絵本についておはなしさせてもらおうと思います。

紹介するのはこちら、森博嗣さんの「STAR EGG – 星の玉子さま」という絵本です。

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内容は、玉子さんがおじいさんにもらったロケットで宇宙の星から星へと旅をするというもの。

なにがおもしろいかというと、この本にでてくる星たちの、なんともいえない大きさ感です。
宇宙の星というにはあまりにも小さいような、でも普段わたしたちが目にするようなバランスボールとかいった球よりは大きくて、そこにいる人たちは重力にしたがって立っていられるけど、確かにまるい球の上にいることがわかるような、不思議なサイズ。

そしてたくさんあるすべての星で、それぞれ違うできごとが起こっています。誰もいない星、老人と猫の星、野球少年の星、トラムの走る星、少女の星…きっとこの星の大きさだからこそひとつのことが起きるだけでいっぱいいっぱいで、でもそれが旅をするのにちょうどよくていいなあと思うのです。

 

建築の勉強をしていると、大きさ感について考えることがあります。ですから、絵本みたいな不思議な大きさ感がなにかアイディアにつながらないかな、というのもわたしが絵本をよく手に取る理由のひとつだったりします。この絵本は、そんな部分をつつかれたわけです。

まあそんな話は置いておいても、さあ二学期と力みがちなこの時期ですから、息抜きがてらに絵本を読んでみるというのはいかがでしょうか?読書の秋ともいいますし、ぜひ。