日別アーカイブ: 2013年6月14日

映像科の紹介

こんにちは。映像科講師の森田です。

他の専攻と比べるとちょっとわかりづらいところもある映像系の学科。今回はそんな映像科で勉強できる映像のジャンルを紹介したいと思います。一般的に美術大学は「ファインアート/デザイン」というカテゴリーに分かれていますが、映像の場合はまた少し違ってきます。映画やアニメーションなどで作品としての映像を作りたいという人もいれば(ファイン)、CMやPVを作る会社に入りたいっていう人もいます(デザイン)。そんなわけで、パンフレットなどでは下のような図を見てもらって、イメージしてもらっています。

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○実写…主にビデオカメラで「写す映像」です。やはり「映像」と聞くと映画やテレビドラマをイメージする人も多いと思います。CMやPVも実写映像をベースにしたものが多いですね。あとは写真もカメラで撮るという意味では映像のいちジャンルと考えられます。

○アニメーション…絵を描いたりCGを作って「動かす映像」です。元々は絵を描くのが好きで、そこから派生してアニメを作りたいという人も新美にはよく来ます。3DCGのような専門的な技術は大学に入ってから習得することができますよ。

○空間…映像を映す空間を重視した「映し出す映像」です。美術館やギャラリーで展示される作品から街中の広告まで、考えてみると映像って色々なところにあります。あと最近(でもないかも?)は建物に投影する「プロジェクションマッピング」なんていう映像もありますね。

こういった様々な映像のジャンルに対応するように受験生の志望する大学も、武蔵野美大の映像学科をはじめ、東京造形大の映画やアニメーション専攻、日芸の映画学科や放送学科などなど幅広いです。またデザイン系の学科や、意外にも(?)ファイン系の学科と併願するという人が案外多いという点も映像科の特徴ですね。今挙げた大学以外でも映像系の学科で気になっているところがある方は、内部性外部生問わずどうぞ気軽にご相談を。

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ちなみに金土日コースの授業ですが、先週の日曜日は梅雨の中休みに課外授業として武蔵野美術大学のオープンキャンパス見学に行ってきました! テレビ局のようなスタジオでドラマ実習の演出をさせてもらったり、教室全体を使ったインスタレーション作品の展示に圧倒されたりと、全体的に楽しい一日でしたが、個人的に面白かったのは一年生の授業の作品で、映像の原理がわかるような装置を工作したものが展示されていたこと。

回転させて遊ぶフェナキストスコープ(驚き盤)やゾートロープやプラクシノスコープ、写真を立体的に見せるビープショーやステレオ写真など…、結構マニアックな装置がずらっと並んでました。実写であれアニメであれ、こうやって映像が動いて見える仕組みを勉強するのは楽しそうですね。興味がある人は調べてみよう!

そうそう、ちょうど新美でも今週末にこのフェナキストスコープ(驚き盤)を作る実習授業がありますよ。

odoroki