月別アーカイブ: 2022年7月

【基礎科】夏、はじまりました

ジリジリと焦げるような日差しの日々が続き、あっという間に梅雨が明け
「梅雨とは、、、?」となっていた日々から一転、また梅雨の日々のような日が帰って来ました。
梅雨はジメジメしたりカビが生えたりするから嫌い、なんて言ってた自分を叱りたいぐらいです。
そう、雨が降らないとこの後野菜の値段が上がってしまうのです。
それは困る。

基礎科の名越です。
ついに今年も夏期講習が始まりました。
基礎科の場合最初は夜間部のみで、18日から昼の部がスタートします。

高校2年生の場合今年は受験ではないので、気持ち的には楽だと思うのですが、
実はこの高校2年生の夏期講習というのはかなり大事なタイミングだったりします。
夏期講習が明けるともう秋になってしまい数ヶ月後にはあっという間に冬季講習と年末が待っています。
そうなると否が応でも冬季講習というのは少し気持ちが焦ってしまいがちです。
夏期講習いうのは、落ち着いた気持ちで毎日描ける、
自分でテーマを決めて1枚1枚丁寧に課題を描ける絶好の
チャンスだったりするのです。

 

でも当然、遊びたい、、宿題もやらなきゃいけない、夜更かしもしたい、、部活もあるかもしれません。
高2の夏なんてだいたい最高なことしかないわけです。
それをするな、とは言いません。
むしろそう言った経験もまた、作品にいい形で反映されるのが
美術の良いところだったりします。

講習会にしろ、生活にしろ、部活にしろ、
悔いのない夏休みを過ごすことが一番大事なのかもしれません。
そこはきっと自分が一番良くわかっているはずだと思います。

最高の夏にしましょうね!
では。

一学期末実技模試報告と夏期講習会について

今年は夏が長いようです。夏期講習会での体力の消耗や熱中症が心配になります。体力維持と熱中症対策も考えつつ夏を過ごしていきましょう。

デザイン・工芸科夜間部です。

一学期末の実技模擬試験は昼夜間合同で行われました。夜間部の生徒は、まだまだ発展途上なところも多く正直に厳しい結果の人が多かったと思います。ですが、これをふまえて夏期講習会に挑んでいく流れとしては、良いのではないでしょうか。夏期講習会後の二学期最初には、夜間部のみで実技模擬試験を行います。夏で実力がアップしたかどうかを測るためにも、今の実力をしっかりを把握していきましょう。結果を踏まえ、前を向いて精進していきましょう!模擬試験の様子をこちらで報告する予定だったのですが、講評風景の写真を撮り忘れてしまいました。だいぶ講評に熱が入ってしまったようです。

夏期講習会は一学期の演習授業の成果を試すために実践的な課題をバリバリとこなしていくという感じになります。時間対応に対しても、夏でばっちりこなすことで進め方の手順の意識がもう一つ変わることでしょう。

夏期講習会の前に少しだけ時間が空きますので、そこでは展示を見にいったり、普段の授業時間では出来ないことをやってほしいです。作品を無料で見ることの出来るギャラリーは、土日にやっていないところが多いです。行ってみてください。

 

夏期講習会が、いよいよ明日から始まります。8月20日までの長丁場となりますので、体調管理も大切になります。身体に気を使いながら、暑い夏期講習会を乗り切るようにしましょう。準備も完了。

明日か頑張りましょう!

 

先端芸術表現コース合格体験記第2弾(素描受験合格Tさん)

こんにちは。新宿校先端芸術表現コースです。

今回は一次試験素描受験で合格したTさんの合格体験記を紹介します。Tさんは一浪で、4月から予備校に通い合格しました。

1 先端芸術表現科を目指そうと思ったのはなぜですか?
元々現役の頃は別の大学の映像学科を受験していました。その頃、先端芸術表現学科出身で映画を撮っている方を知って、藝大の先端を知りました。先端について色々と調べていくうちに、私には映像など1つの表現方法で作品を作るのではなく、色んな表現方法に触れて自分が何をやりたいのか探求していきたいという気持ちがあることに気付きました。そして、先端は自分のやりたいことに合っている、学べると思い、浪人して、先端を受けようと決心しました。

2 浪人の時はどのように過ごしていましたか?
とにかく作品を作っていました。私はファイルとデッサンに力を入れようと決めていたので、受験勉強よりも作品を作ることに力を注いでいました。でも、ファイル提出のために作品を作らなきゃいけない、という義務で動くよりかは自分の気持ちや興味に合わせて作品を作っていました。デッサンは元々高校の授業で習っていたものの、10枚も描いたことがなく、でも描写力を上げたいと考えていたのでデッサンにしました。休みの時は、多摩湖や高尾など自分が歩いたことない、自然豊かな場所に行ってリフレッシュしていました。

3 新美の1次対策で役に立ったことはなんですか?
講師の方の適切な指導です。私のデッサンの何が強みは何なのか、何を直すべきなのか、本当に丁寧に教えていただきました。教え方が本当に上手くて、親身に向き合ってくれるので自分から質問したいと思える程にいい方達でした。後期は生徒それぞれに合った問題を出してくださり、コツを掴むことができたので感謝しています。

4 総合実技はかなり苦手でしたが、本番はどのように臨みましたか?
講師の方の「自分に引きつけるのではなく、自分の素材に対する興味をぶつけろ」的なことを前日に言われたのでそれをずっと頭の中に入れていました。私は総合実技は考えて作るより、とにかく手を動かす、与えられた素材に対する興味で作る方がやりやすかったので、ひたすらに素材を観察し、「この素材でしか、また与えられたものたちでしか出来ないこと」を考えていました。

5 制作の講評会はどのように役立ちましたか?
私は初期の方はコンセプチュアルに作らなきゃいけないと思い込んでいました。しかし、講師の方から考えすぎなくていいと、自分の興味で作品を作っていいと言われたので、自分が本当にやりたいことができるようになりました。また自分の興味を中心にして作品を作っても、コンセプトは無意識に存在することに気づいたので、これでよかったんだと安心できました。感謝してます。

6 自分の制作で大事にしていることを教えてください
自分の興味を大事にしています。私は素材を対する興味が大きくて、これはこうしたらどうなるのか、このようなことはできるのかなどの探求心を持って制作していました。
今もそうですが、私はこうしなきゃいけない、と堅苦しく考えるのではなく自分が何をやりたいのかという気持ちを優先させて作品を作ろうと心がけています。

7 最後に、予備校で印象に残っているエピソードがあれば紹介してください
基本、やりたいことの相談をしたら否定せず、こうしたらもっと良くなるなどとアドバイスをくれたことです。私が出した発想を肯定した上で、より良くなるように真面目に答えて下さったことがとても驚きました。相談しようと決めた時、正直やめた方がいいと止められると思っていたので、例え自分でもちょっとどうかな…と思うことでもやってみようと、自分のやりたいことを追求していこうと前向きな気持ちを持てるようになりました。

Tさんもゲストで来る先端芸術表現コースの夏期講習はもうすぐ始まります。
先端の受験を考えている多くの方の受講をお待ちしております。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/subject/sentan/index.html

受講に関しての相談なども、お気軽にお問い合わせください。
https://www.art-shinbi.com/event/2022/22event-soudan.html

それでは先端芸術表現コースでした。(画像はTさんの再現作品と授業内での制作物になります)

彫刻科:一学期お疲れ様でした!

こんにちは、講師の新妻です。

猛暑が今週は少し治まってくれてありがたいですね。ここ数年は毎年、半屋外のような自分のアトリエでの彫刻制作は、昼の12〜15時あたりは身の危険を感じるレベルなので避けるようにしてます。

一年の3分の1が終わりました。この一学期でどのくらいの気づきがありましたか?制作に慣れてくればくるほど、自分のキャパの範囲から少しでもいいから背伸びをして何かを見つける意識がないと、なんとなくで時間は過ぎてしまいます。そのためには今現時点でできること、わかっていることに対しては当たり前のようにブレずに仕事をすることも受験においては大切になってきます。それはまるで、気分に流されず任務を遂行するエージェントのように、何度もプレイしながら改善点を模索するアスリートのように、一見アートとは遠いプロフェッショナルがもつ力の出し方に通じるところがある気がします。いろんなところにヒントは転がっています。講師の僕らは大学に受かるため、デッサンや塑像が上手くなるためだけに指導しているわけではありません。これから続くクリエイター人生に活かしていけるような「続ける力」をこの場で養ってほしいと思っています。夏はこれからです!一緒に頑張りましょう!

生徒作品は学期末コンクールの上位作品からご紹介します。

デッサン 1位

総合的な印象の良さが決め手でした。首の形態、胸の張り感、口周りの厳しさなど、まだまだ追求できます!

2位

絵として肉迫していく表現が魅力的です。自分が座っている位置からは見えない(でも立体としては存在している)部分まで網羅するような着眼をより心がけていきましょう!

3位

石膏の白さを活かしながらの密度のある仕事が目を引きました。おでこや、顔側面、肩の断面などあっさりしてるのが惜しい!

塑像「マスクと手を組み合わせて彫刻を作りなさい」1位

この時期らしいチャレンジ精神を感じる作品です。狙いに対しての細かな設定を、魅せ方的にも作りやすさ的にももう一歩詰められると良かったです。

2位

構成やマスクの模刻の精度に安定感があります。そこに絡んでくる手の魅力や認識がマスクに負けてしまわないように研究していきましょう!

3位

現役生の作品がランクイン!手のポーズとマスクの傾きが綺麗にマッチングしています。作りに関してはここから経験値を上げていきましょう。

自刻像の課題です。6時間では詰め切れない細部と全体のバランス、目の表現の駆け引きなど課題の枠を超えた仕事ができました。キャップも本人のキャラが出てていいですね!

アムールの模刻です。作り込むに従って粘土の表現が硬くなっていきがちでしたが、最後まで自然な柔らかさを持ちながら作れました。この感じ大事です。

経験値からの割り切った大きな捉え方から、そこで終わらない地道な描写まで一通りのやりとりを網羅できました。これがアベレージになるくらいの気概でいきましょう!

今期でグッと上がってきました!描きながらも堅実に要素を検証していくように仕事を重ねているのが印象的でした。それが無理のない絵の柔らかさに繋がっています。首から上はまだ立体としての設定があいまいなところがあるので細かな表面に振り回されないように気をつけていきましょう。

夜間部の作品です。

自刻像です。本人の雰囲気を素直な観察でとらえています。おでこや首など地味だけど彫刻的に美味しいところをどんどん掘り下げていきしょう!

高2生の作品です。難しい位置ですがよく捉えています。距離的に遠くに回り込んでいくところの形態感も伝わってくるとなおgoodです!

 

今回は以上です。ではまた!

デザイン工芸科昼間部

こんにちは
デザイン・工芸科講師の山本です。

1学期の授業日程が、昨日で終了しました。お疲れ様でした!!
これまで学んだことを、整理して7/13から夏期講習会で挑むべき課題を決定しましょう!目的意識を持って日々の課題に取り組まなくては、成長は見込めません。
入試実技で求められている能力は決して表面的な作業ではなく、ものづくりと向き合う姿勢です。
その姿勢そのものから見直し、新たな気持ちで夏期講習会初日を迎えてください。
新美の夏期講習会はこちらから!

と、その前に夏期講習会直前講座があります。
芸大コースでは、水粘土での造形力強化を目指す講座を用意しています。
すこしでも多く経験を積みたい受験生はぜひ参加してください。
当日はデモンストレーターに現役芸大生を呼んで、素材との向き合い方、造形表現について話を聞きます。

パーフェクトゼミ(粘土/模刻構成)
『芸大デザイン・工芸科 / 立体構成』
https://www.art-shinbi.com/event/2022/22event-s_s_s/s_s_s-C.html
7/10(日)
10:00〜17:00
新宿美術学院 / 新宿校
※水粘土、粘土板は本学院で用意してあります。

皆さんの参加をお待ちしております。
画像は講座デモンストレーターの入試再現作品です。