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先端芸術表現科合格体験記その3

こんにちは。新宿校の先端芸術表現コースです。
春期講習会は30日(火)からの6日間になります。
https://www.art-shinbi.com/season/spring/subject/sentan/index.html
受講相談も随時受け付けておりますので、ご連絡ください。
https://www.art-shinbi.com/shinjyuku/sentan/index.html

今回は合格体験記その3です。新美には冬期講習会から参加し、その後入試直前講習会で実力を伸ばして現役で東京藝術大学先端芸術表現科に合格した方Sさんの体験記をお伝えいたします。新美には、寒いなか毎日2時間かけて通ってくださいました!

Q.先端芸術表現科の受験でもっとも面白かったところは、どういうところですか?
A.自分とは違うタイプの人がたくさんいて、さらにその違いが尊重されるところです。
素描はこういう風に描かなきゃいけないというものがないので、自分に合った描き方ができます。
自分に合った描き方をすることで、上手い下手よりも自分にしかない素描の良さや、友達にしかない素描良さが自然と見えてきます。
さらに、ポートフォリオを作るにあたって制作をする機会があるので、友達の作品を見ることもできます。そこでも自分と全く違う視点を知ることができます。
先端の受験はあまり「受験の敵!」みたいな意識は生まれない印象です。(普通科の高校受験と比べた感想です。)
むしろ自分とは違う考え方に皆興味をもっているため、作ったものの感想を話してくれたりしてくれたりします。
先端の受験は本当の意味で自分との戦いです。
自分がどれだけ美術と向き合えたかが大切です。
そこで何か自分ではどうしようもないことが生まれたら、それは大学の志望動機となると思います。

Q.一次試験は素描で合格しましたが、予備校での素描対策はどのように役立ちましたか?
A.試験本番の課題は今までやったことのないスケッチというものだったけど、ねらいの作り方や、ものを観察して描く力、時間の使い方は本番も生かせました。
大切なのは何か一つを慣れで描けるよりも、描いたことの無いものも描けるような力をもつことだと思います。

Q.制作のアイデアはどのようにして考えていましたか?
A.日頃から様々なものを観察して生活すると意外とアイデアはたくさんでてきます。
しかしそのアイデアがそのまま作品になることはあまりありません。ほとんどの作品は、そのアイデアを膨らませたものです。
アイデアの膨らませ方は人それぞれですが、私はそのアイデアがどういうものなのかをもっと考えるために、アイデアに関わることをたくさん調べます。調べていくうちに、はじめのアイデアとは少し変わったりすることももちろんあります。

Q.個人資料ファイルを作ることは、Sさんにとってどのようなことでしたか?
A.自分を客観的に見つめ直す行為でした。
私は自分を客観的に見ることがあまり得意ではなかったようで、どういうところが私だけのものなのか考えるのに苦労しました。そこで役に立ったのが、私が今までしてきた美術に関することを全て書き出してみたことです。講師のアドバイスで行ってみました。美術館にいったことや好きだった絵や本なども全て年表のように書くことで自分という人間が見えてきました。

Q.予備校に通っていて印象に残っていることはなんでしょうか?
A.まず、予備校によって全くタイプが違うので、自分に合った予備校を選ぶことは大切だと思います。ちょっと大変かもしれないけど、気になる予備校は全て面談だけでも行ってみるといいです。
新美には冬期講習から行き始めたのですが、はじめの素描の授業のときに、素描において自分の足りないところが今までより明確に見えてきました。それまでは自分には何かまだ足りないようなきがなんとなくする、みたいな感じだったから、分かったときはとても嬉しかったです。
さらに、面談のときも私自身に可能性を見出だしてくれそうな印象を受けて、入試直前も新美にいこうと決めました。

Q.最後に来年度先端を受験する方に何かあれば。
A.作品制作もあり何かと焦ると思うけど、思うより1年は長いので焦らずいろんなことを試してみるといいです!がんばれ!

 

合格者体験記その2 https://www.art-shinbi.com/blog/20210322/22/
合格者体験記その1 https://www.art-shinbi.com/blog/20210319/22/

Sさんの素描と個人資料ファイルを含む合格者再現展示も新宿校1Fギャラリーで既に始まっています。興味のある方はぜひご覧ください。

それでは先端芸術表現コースでした。
(画像は合格者の再現から、です)