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先端芸術表現科合格者体験記その2

こんにちは。先端芸術表現科です。春期講習は30日(火)からになります。まだ新規受講生募集中です!
https://www.art-shinbi.com/season/spring/subject/sentan/index.html

前回の合格体験記https://www.art-shinbi.com/blog/20210319/22/に続き、合格体験記その2になります。今回は、現役の時は一次小論で通過しましたが、惜しくも二次試験を合格することができず、一浪で無事に合格したKさんの体験記になります。今年度は特待生としての入学でした。併願で受けたムサビ映像と版画も合格しています。

1浪のときはどのように過ごしていましたか?
一年の前半は家から出られなかったため、さまざまなジャンルの本を読んだり、興味のあることを調べたりしていました。そのとき得た知識を基に、自分や自分のやってきたことについて客観的に考え、深めることが出来たように思います。
夏からは予備校に通い、素描や制作をメインに動いていました。

現役のときは小論文選択で1次試験通過でしたが、なぜ素描に変えたのですか?
現役のときは、先端科以外一般大学を志望していたため、他大学の受験を圧迫しないように小論文を選びました。しかし受験を経て、やっぱり美術系大学に進みたいという気持ちが強まり、美大受験の幅が広がる素描を選択しました。
また、現役のときも新美に一年通っていたのですが、春の間は素描と小論文、どちらも体験できたので、そのときの感触も参考にして選びました。

新美の素描対策は単なる自画像の描き方ではないことを教えていますがその点はいかがでしたか?
まず課題が多岐に渡っていると感じました。もちろんモチーフの違いや、自画像、静物、構成などの違いもありますが、問題文の問われ方が様々で、単純に◯◯を描きなさい、というテンプレートではなかったのが印象的でした。実際に今年の素描の試験でも、いつも通りに問題文から出題者の意図を考え、落ち着いて答えることができたと思います。
それから、絵の巧拙だけではなく、その人個人の持ち味や描き方を伸ばすような、細やかな講評があったのもありがたかったです。小論文の先生もコメントをするときがあり、違う視点からも自分のデッサンを知ることができました。

予備校の講評会は、制作を進めていくときにどのように役立ちましたか?
講評会では他の人の講評も聞けるため、自分が得意とするメディア以外のものも検討するようになりました。月に一回あるため、それに向けて制作のペースを作っていくことができるのも重要な点だと思います。

総合実技はどのようなことを意識して進めていましたか?
何を聞かれても答えられるくらい、意図を明確にすることを意識していました。
総合実技は答えの幅が非常に広い試験だと感じます。講師の方にも「Kさんの総合実技は要素が多くて分かりにくいから、一つに絞った方がいい」と指導を受け、自分が何を答えているのか、ぼやけないように苦心しました。
問題文には「風景」や「気持ち」など、自分なりの解釈が必要なキーワードがあると思います。それらに一度答えを出し、その答えを基にしつつ、何が一番重要か取捨選択をして進めていきました。

予備校に通っていて印象に残っていることはなんでしょうか?
もともと美術系に進む予定がなかったため、初めての美術予備校だったのですが、本当にいろいろなタイプの生徒がいて驚きました。
それぞれがそれぞれの興味を持っており、制作のプロセスもモチベーションも、もちろん作ったものも全く違い、雑談すら刺激的で楽しかったです。ほどよい人数だったことも関係しているのか、先生や生徒の垣根を越えて様々なことを話し、相談しましたが、そのことは制作でも、ごく個人的な経験としても、よい影響をもたらしたと思います。

特待生の申し込みはこちらから。第3回の応募締め切りは4/2(金)となっております。
https://www.art-shinbi.com/about/scholarship/

合格者再現展示も始まっています!ぜひ試験の解説とともにご覧ください。春期では展示作品の解説などもいたします。

それでは、先端芸術表現科でした。