月別アーカイブ: 2018年4月

デザイン工芸科、夜間部始動。

新年度が始まりました。
新宿校の夜間部は、一学期は全体で動いてまいります。
アトリエは2ヶ所になりますが、課題の説明と全体講評を一斉にやっていきます。夜間部としてまとまり、盛り上がりをもって進めていきます。
専攻により課題は少しづつ分かれていくことになりますが、夜間部としての一体感を大切にしていきます。
一年間のお付き合い、よろしくお願いいたします!

先端芸術表現科1学期授業開始

こんにちは。先端芸術表現科です。

15日日曜日より、今年度の授業が始まりました。
初日は、アトリエの使い方や今後の予定を確認した上で、午前は「5メートルの模造紙を用いて、高さ2メートルのものを作る」という課題を行いました。また午後は、「午前中に作ったものに対して、1800mmの垂木を使って場所を作る」という課題を行い、自分の身体のスケールよりも大きなものを作ることや、作ったものをどうやって他人にみせるのか、そのための場所を自分でどうやって作ればよいのか、という話をしました。初日からなかなかハードな課題でしたが、各々の成果物はそれぞれに面白いところがあり、課題で得た経験を各人の今後の制作にフィードバックできればと思います。

授業は始まりましたが、新規の受講生はいつでもお待ちしております。
無料体験通信教育もありますので受講を考えている方はご活用ください。ご相談も随時受け付けております。

 

髪は女の命…というお話

こんにちは。油絵科の関口です。
いま国立新美術館で「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」という展覧会をやっていますね。ポスターには絵画史上、最強の美少女(センター)という今時のキャッチフレーズが付いていて、街中でよく見かけますよね。印象派が苦手な受験生は別として、美術が好きな人なら、既にご覧になった方も多いと思います。
ルノワールの描いた、このイレーヌというモデルは当時8歳という事で、あどけなさが残る美少女として描かれています。僕の中で印象に残ったのは、その軽やかで繊細な髪の毛の表現。その子にとっても自慢の髪の毛だったのでしょう。身体を覆い隠すかのように身に纏っています。

この作品を見た時、ある作品を思い出しました。それはフィレンツェのピッティ宮殿にあるティツィアーノが描いた「悔悛するマグダラのマリア」というもの。現地で本物を見た時、髪の毛の美しさにビックリした記憶があります。
ルノワールの絵とは異なり、モデルが成人なので重さを感じる髪の毛ですが、美しく潤いのあるキューティクルが印象的な作品です。

調子に乗って、今日はこのまま髪の毛の話で進めていきましょう。
絵画の中で「髪の毛をどの様に扱うか?」を意識して描いたと思われる作品は、他にもいくつか見受けられます。
こちらはフェルナンド・ボテロというコロンビアの画家が描いた作品です。ボテロはどんなモチーフもポッチャリおデブちゃんに描いてしまう作家さん。これはこれで結構可愛いでしょ?キャラクターや体型に目が行きがちですが、髪の毛の表現は非常に要領よく描かれており、技術力の高さを感じます。

髪の毛の表現では、日本の美術も負けていません。
上村松園「焔」
いわゆる怖い絵ですが、髪の毛に使われているボカシが着物の模様との対比を際立てているのが分かります。髪の毛を口に咥えているのが怖いですね。こんな仕草を現実世界で見せられたら、ドン引きしますよね(笑)。

版画の世界ではこんな作品もあります。
橋口五葉「髪梳ける女」
髪の毛を櫛で梳かす仕草を絵にしていますね。画像では分かりにくいかもしれませんが、髪の毛はかなり繊細に彫られています。顔は妙に無表情なのが、逆に印象的な作品です。


川瀬巴水「髪」
こちらは桶で髪の毛を洗っている状態を絵にしているのですが、構図が大胆で非常に面白い作品です。

3点とも日本人の長く黒い髪の毛を「美しさ」と捉えているのが分かりますね。
今回は洋の東西を問わず「髪は女の命」というのが、よく分かる作品の紹介でした。ではでは。

芸大デザイン総合コース

こんにちは。

2018芸大デザイン総合コースです。

12日ガイダンスと学科模試、
13日からいよいよ実技が始まりました。

工芸科と合同デッサン課題 静物です。

1学期は、他科との合同課題や、課外授業も増やしていく予定です。

映像科:新学期、はじまります。

こんにちは。映像科講師の森田です。
いよいよ、新学期の授業が4/12(木)から始まります!

映像科の授業も12日の17:30から始まりますが、最初なのであらためてコースの説明を。
映像科の授業には3つのコースがあります。

■一般入試コース:
武蔵美映像学科、日芸や東京造形大の映像メディア系学科・専攻の実技対策がメインになります。
例えば武蔵美の「感覚テスト」を想定した対策をメインに、一学期から描写や文章表現の練習をします。

■推薦入試コース:
同じく武蔵美映像学科、日芸や東京造形大の映像メディア系学科・専攻の推薦入試・AO入試での合格を目指す人のコースです。
映像作品制作やプレゼンテーション、ディスカッションなどの対策も行います。

※一般入試コースと推薦入試コースは、それぞれ両方の試験を受験する可能性も考慮しています。
一学期は基本的に共通の課題を制作します。必要に応じて個別のカリキュラムで授業を行います。

■留学生試験コース:
映像メディア系の留学生試験のための対策を行うコースです。
出願時の提出書類やポートフォリオについての相談もします。また面接試験の練習も行います。

4日まで開講していた春期講習会の様子も少しだけ紹介。


映像科と先端芸術表現科の合同WS1日目は「集合写真」というフォーマットを使って作品を作る、ということをやってみました。


合同WS2日目は「24個集める」ということから、作品の制作。形態も自分で考えます。


鑑賞の授業では、紹介した映画について、それぞれ気になった点を発表。そこで考えたことを翌日の小論文にも展開させます。


後半は武蔵野美大の「感覚テスト」を制作。まずは新美にアーカイブされた膨大な参考作品、通称「感覚テストの森(!)」を見て回りながら、表現の仕方やテーマについて研究します。その後、試験と同じフォーマットで制作。ほとんどの人にとっては、初めての感覚テストでしたが、やはり感覚テストの森を彷徨ったせいか、内容的にも、視覚的な表現としても、レベルの高い講評会になりました。

春期講習会に参加した皆さん、お疲れさまでした!

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さて、ひきつづき木金日コースの授業でも、感覚テストや小論文の対策。さらには映像制作の実習も予定しています。このブログでも紹介していきますが、興味のある人はぜひ直接ご相談ください!