こんにちは。彫刻科の小川原です。1次素描の試験が終わり、皆2次に向けて着々とリズムを整えていることと思います。
さて、彫刻科ではこれまで模刻に力を入れてトレーニングを重ねてきました。模刻は彫刻の基本だと思います。素直に形を見て形作っていくだけでなく、過去の偉大な彫刻家と、彼らの素晴らしい作品との対話を通してしっかり基本を学んでいって欲しいです。
それではまず1次試験直前に行なったアバタとメディチ、ブルータスの優秀作品を紹介します。
昼間部生のアバタ。
素晴らしい出来です。形が持つ「言葉」を理解しながら作品と向きあえています。
昼間部生のメディチ。
メディチの難しい動きが良く捉えられています。相当なクロッキー力が身についていることが証明されています。
夜間部生のブルータス。
印象が良いです。動きや構造を合わせていくのは当たり前のことですが、最後はやはり顔を似せていくことが重要です。
そして昨日行なったジョルジョです。
昼間部生の作品。
顔を似せていくことへの執着心が素晴らしいです。完成度も良いでしょう。バランスに関しては外さぬよう細心の注意を払って下さい。
同じく昼間部生の作品。
動きや印象。どれもがジョルジョをしっかり捉えています。目に関してはもう少し強さがほしいところですが、彫刻を分かってつくれていることが見て取れます。
夜間部生の作品。
現役生でここまで捉えられる人は中々いないでしょう。動きも合っているし、印象も良いです。形の「張り」の緊張感についてはしっかりやりきりましょう。
同じく夜間部生の作品。
正直うまいです。この調子。顔の印象を外してしまうことがあるので、今回の内容をしっかり胸に刻んで本番に望んで下さい。
皆さん。今日明日で本当に1年の締めくくりとなります。悔いの残らぬよう、やれることをしっかりやりきりましょう!!