先端芸術表現科の最近の授業と、夏期講習について

こんにちは。ena美術新宿 先端芸術表現科です。
今年度及び昨年度の体験記は以下のリンクから。
2023年度体験記その1 その2    その3 その4  その5
2022年度体験記その1 その2 その3 その4

4月から6月にかけては、素描小論を分けずに一次対策を進めながら、

・おもちゃを作る
・世界地図、サイコロ、定規を用いて制作する(制度とシステムのワークショップ)
・鏡の自分をなぞる、影をなぞる、フロッタージュの実践(ドローイングのワークショップ)
・古着と古道具を家から持ってきて、それを用いて制作する(古いもののワークショップ)
・ケント紙の特性と技術を学ぶ(素材演習1)
・美術館や博物館見学、作品鑑賞

などなどの制作や興味関心を受講生の人と考え、それについて話すためのいくつかのワークや課題を行ってきました。また、月に一度自分の自由な興味や関心に基づいた制作や活動の記録を持ってきてもらう講評会を行っています(次回は6月9日!です)。
最初の講評会は5月のGW明けに行いましたが、皆様それぞれの興味関心のもとさまざまな制作や活動を持参して、展示しており、講師としてもとても刺激的で面白いものになっていたと思います。ここからさらに受講生の方の表現について考えるために、個人面談なども随時行いながら進めていきます。

講評会では講師の方からは多くの事柄について(非常に瑣末なことにも思えるようなことまで)質問しますが、それは決して質問して追い込もうという意図ではなく、目の前の制作物や活動の結果に至るまでのプロセスにおいて、何に、どのように迷って判断したのかということを尋ねている感じです。結果として物が可能性としては持ち得ていたかもしれない別の現実を考えたり、それをなぜ選択しなかったのかを客観的に自分で検討することができるようになることに、表現を立ち上げるための重要な技術があると先端では考えています。

授業見学や無料体験は随時受け付けていますので、興味のある方はぜひこちらからお申し込みください。
無料体験 https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html
個別相談 https://www.art-shinbi.com/event/2024/24event-soudan.html

さて、先端芸術表現科の夏期講習は全部で4ターム、24日間になっています!
https://www.art-shinbi.com/season/summer/shinjyuku/sentan/index.html
一次対策にもしっかりと時間をかけて進めていきながら、毎ターム行う講評会、演習などを通して受講生の方の表現のあり方について考えていくことのできるカリキュラムになっています。

また、8月15日からの3ターム目および22日からの4ターム目では、ena美術新宿1Fのギャラリーも使用して講評を行います。普段の教室とは異なる展示空間を用い、より広い空間のなかで、各々の作品や表現を実現させていきます。
受講の相談などがありましたら、いつでもena美術新宿までお問い合わせください。

 

遠隔にお住まいの方は、オンラインでの夏期講習も2ターム開催されます。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/online/sentan/index.html
東京までは費用の関係で厳しい方、一度教室での授業の前に遠隔からena美術の指導を経験してみたい方はぜひこちらもご活用ください。課題数は制限されますが、対策のポイントなどしっかりとお伝えします!

 

それでは長くなりましたが、ena美術新宿 先端芸術表現科でした(画像は最近の授業風景になります)

彫刻科 1学期中盤戦!

こんにちは、彫刻科講師の佐宗です。今年度からena美術で講師をすることになりました。みなさんよろしくお願いします!4月からは試験で出るデッサンや塑像の他にも、基礎的な課題を多くこなし、底力がついてきましたね!大きく作品を空間的に捉えることがとても大事です。

それでは、ここ最近の秀作を見ていきましょう。まずは昼間部から!

大型石膏のデッサンです。普段あまり描かない石膏像ですが、食らいついて制作できました。しっかりと空間が出ていますね。

ヴェロッキオのマスクとレンガの構成です。
ピシッとした工業製品の煉瓦と彫刻の差をしっかり出しつつ、空間の中で動きを出したい、なかなか難易度の高い課題です。芯棒から計画性を持って制作することが大切です。

フォーンは顔のないトルソーなので大きく捉える訓練には最適な課題です。紙の上から下まで大きく炭を動かし、スケール感や量を掴んでいくことができました。

ゲタの模刻です。動きの激しい像ではないので量は合わせやすいですが、顔の印象を捉えるのが難しい像です。しっかりと似せることができました。

続いては夜間部です。

ガッタメラータのデッサン、力作揃いです。序盤から確実に仕事を重ねていきました。途中、ガッタメラータの特徴的な顔の印象に苦戦していましたが、最終的には自然に似せることができたと思います。夜間部は今ぐんぐん伸びているので、次のデッサンにも大きく期待を寄せています!

基礎科は今年度初めての塑像課題です。




自刻像は一番身近な自分がモチーフです。触覚的にも形を捉えやすいので、これからもたくさん作ってほしいです。
時間をかけ、作り切ることができました!

憂鬱になりがちな5月も終わり、これから夏に向けてガンガン進んでいきましょう!!

 

5月の授業と保護者会とイベント参加告知

わりと雨の多かった5月。晴れると気持ちいい季節ですが、日差しが当たると気温が一気に上昇してくる感じがします。日焼け対策に加えて、もう熱中症の対策も考え始める感じでしょうか。

大宮校です。

氷川神社参道は新緑の季節となってきました。デザイン・工芸科の昼間部は、晴れそうな日を選んで動物園まで動物のクロッキー演習に行ってきました。参道は木陰になって日差しを遮るので、歩いていて気持ちよかったです。

氷川神社からちょっと横に入って大宮公園に入ると、わりとすぐに動物園が見えてきます。大宮公園の動物園は小さいですが、無料で見学できます。ツキノワグマ、ハイエナ、カピバラ、猿や鳥など描くには困らないくらいに種類はいます。

ウロウロしていたクマと意外と可愛いハイエナです。クロッキーは短い時間ですが、しっかりと描けたようです。

 

 

一度描いておくと、何かしらの課題で困らなくなるかと思います。引き出しを常に増やして行くことは大事です。

ということで、あっという間に保護者会が迫っています。前期の保護者会は基本的に現役生と基礎科生になります。学科の成績確認と志望校相談、夏期講習会についてが主な話になります。お待ちしております。

授業も着実に進んでいます。今後の実践的な絵を描くために必要なことを、前期ではやっています。夏に向けて力になってくれることを期待したいです。

 

そして、去年から参加している大宮駅西口ソニックシティでのイベント「アート×デザイン×クリエイティブ進学フェア」が6月2日(日)に行われます。進学相談や作品の解説など、お越しの際はお気軽にお声がけください。

では、また次回に。

早めの準備を

 

こんにちは、留学生科です。

新年度が始まってからあっという間に時間が過ぎ、少しずつ夏が近づいてきています。
皆さん、新しい生活には慣れたでしょうか。
教室での制作風景を見ていると、みんなもうスイッチが入っているように感じます。
時間と闘いながら制作している姿や必死に講評を聞く姿は、お互いに良い影響を与えているようです。

 

さて今年は、一般入試も視野に入れている留学生が多いためか、平面構成にもみんな積極的です。
この時期にしっかり資料集めや作品研究をし、良いと思ったものを自分の制作に生かすことで、後々平面のコツを掴みやすくなります。

ちょっとしたことでも地道にやっていくことで、あとから差が出るようになります。
資料集めは出来る限り早い段階から進めましょう!

 

早い段階からといえば、志望理由書も同じことです。
多くの留学生は実技にほとんどの時間を使うのですが、志望理由や面接対策は直前の準備だけでは正直間に合いません。
時間をかけて自分のやりたいことを言語化し、日本語でスムーズに伝える練習をする必要があります。
頭の中にぼんやりあるだけでは、いざ言葉にしようとすると案外出てこないものです。

夏期に入る前には一度面接対策のチェックをしましょう!

 

日本人の生徒と同じ教室で学ぶことは留学生たちにとって良い刺激となりますが、留学生試験の方が早く訪れるということを忘れてはいけませんね…

あと半年で出願ですから…

 

 

 

 

《基礎科》アトリエや机の上だけでは伝わらないこと

みなさん作品見に行ってますか??

先日マティスの展示を新国立美術館に見に行って
興奮しすぎてうっかりミュージアムショップで2万円近く買い物をしそうになりました。
(流石に戻しましたけど)
その時買ったマティスのポスターを自宅の壁に貼っているのですが、
ふとした瞬間に、マティスのおおらかな曲線が目に入ってくるのは
なんだかどんなアロマよりも心が穏やかな気分になるような気がします。

最近は時間があって、いろんなものを見に行こうと心がけているのですが、
・展示
「大吉原展」
「マティス展」
「宇野亜喜良展」
・映画
「青い春」
「悪は存在しない」
「ありふれた教室」
「関心領域」
などを見に行っていました。

自分が一番展示を見に行っていたのは浪人中だったのですが、
その次に今色々見ているかもしれません。
展示とかって、なかなか
見る習慣がつかないと行かなくなっちゃうんですよね。
近々、MINGEI民藝展とシアスター・ゲイツ展を見に行きたいと思っています。
ダブル民藝展、とても楽しみです。

 

さて、その中で「関心領域」という映画について触れたいと思います。

学校の授業で必ず習う第二次世界大戦下で行われた、ナチスドイツ政権とその同盟国および協力者による、ヨーロッパのユダヤ人約600万人に対する国ぐるみの組織的な迫害および虐殺がテーマの作品です。

劇中ではその収容所の塀の横に住む幸せそのものの家族の生活を写し続け、誰もが望むような生活の隅にはそのアウシュビッツでの惨劇が見え聞こえてきます。
しかしそのことに誰も気を止めず、日常化していく。見ている側も、その連続して流れてくる音や”情報”に慣れていってしまう。戦争の1番の恐ろしいことは、この人間の持つ対応力なのではないかなと思います。時々感じる違和感を心の中で押しころし、慣れていってしまう。誰もがそのことは許されざる行為と知っているのだが、それを日常化してしまう。

殺すのではなくまるで雑草を抜くかのように日常的に効率的に処分する、という信じられないことが人間にはできてしまうし、そのことに慣れていってしまう。
まさに今世界で争いやジェノサイドが続いている中で、ふと自分を振り返り、
そのことを日常化していないかを改めて振り返りたいなと
心から考えさせられる作品でした。。

この作品はアカデミー賞で録音賞を取っています。

聞こえるか聞こえないかの音量でずっと鳴っている音であったり、
立体音響を駆使した音の空間というのがとても上手く作品を演出しています。

近年、映画は公開からすぐに配信され、「配信まで待とう」という方も多いと思うのですが、
こういった立体音響や、映画館という密室の空間を演出として積極的に用いて
映画を”観る”だけでなく”体感する”という作品がとても増えてきたような感じがします。
映画監督はそうした場合、映画館で観ることを想定して作品を作ると思うので、
「配信ではかなり作り手の意図はかなり薄まってしまうのでは無いかなあ」と最近思ったりします。

テーマはとても重く、観る人に考えさせるテーマではありますが、
映像作品として、音響やカメラアングルなどとても見応えのある作品だと思うので
ぜひ美術を志す高校生も、大人も、映画館に足を運び、観ておくべき映画だなあと思いました。

ちなみにこの監督のジョナサン・グレイザーは超有名なPVの監督でもあったりするので、
映像作品として勉強になると思います。
DIRECTORS LABEL ジョナサン・グレイザー BEST SELECTION [DVD]

さて、そんな”体感”するイベントなのですが、
基礎科も今年もそんな体感イベントがやってきます。

基礎科座談会シリーズ第5弾は
『現役合格座談会』です。

 

 

2023年度、ena美から現役で芸大合格者が出たわけなのですが、
その中の4人は、基礎科出身者でした。
そんな4人が、高校2年生の時どんなことをしていたのか、
どんなことを考えていたのか、
また、受験科に上がってからどんな工夫をしていたかなど、
芸大に現役で合格したその軌跡などを、当時の作品と合わせて
振り返る会にしたいと考えています。

面談をすると、よく
「芸大なんて現役では…」
「芸大に現役でいく人って小さい頃からやってたんですよね」
という声を聞きます。

ですが、彼らが予備校に通い始めたのは高1、2からでした。
美術高校というわけでもなかったりします。

どんな努力や、工夫が合格の裏にはあったのか、
それを参加者の皆さんと掘り下げて行ってみたいと思います。
ぜひ体感して、今後の授業に活かしてもらえればと思います。

↓下記リンクより事前申込をお願いいたします。
(申し込み多数の場合は、締め切らせていただく可能性がございます。)

『現役合格座談会』
6月16日(日曜) 10時30分〜15時00分まで

みなさんのご参加を、お待ちしております!