彫刻科:夏期講習中盤戦

こんにちは、講師の新妻です。いやはや暑いですね。

夏期講習も折り返しを過ぎました。前半はデッサン塑像とも基本を再確認しつつ、それぞれの課題が浮き彫りになってきました。そこから一人一人が自分の課題と向き合いながらの後半戦、良い熱量を感じています。

夏期講習は1期ごとにラストがコンクールで終わります。順位やランクも大事な判断基準ではありますが、自力でどこまで今の時期に理解できているのか、コントロールできるのかを確認することが大事だと思います。レベルや得意不得意が様々な受講生で賑わっています。お互いに良い影響を受け合いながらみんなで上達していきましょう!

では作品紹介にうつります

 

素直な観察で描き上げられました。頭頂部や肩など、一見捉えどころがないように見えるゆったりとした部分も、細かい細工が集中してるところと同じように味わって描いていきたいですね。

出だしの探りの仕事がグッと成長したおかげで得意な中間作業がはまってきました。いい調子です。本物よりも簡単に形を処理してしまっているところがないか描き込みながら判断していけるといいですね。

鉛筆の扱いが上手で表現に幅があり魅力的です。手前の白布や台の辺あたりはもう一押し説得力が欲しいところ

見やすく清潔感があります。やや鉛筆が浮いて見えるところもあるのでモチーフや距離感を考慮しながら色を詰めていく仕事が要所で入ってくるとさらに良くなりそうです。

夏期講習1回目のデッサンコンクール首位の作品です。主体的な作品へのこだわりと客観的なまとめ方のバランスがとれていますね。明るい場所の立体感や全体の持つ空間の印象をより表現するために色々研究していきましょう!

白菜と手の構成塑像です。誰でも日常的に目にするモチーフ同士の構成なので、より感覚的なリアリティがある構成だと干渉した時に作品にライドしやすいかと思います。その点でもいいチョイスができたと思います。

台上の空間への配慮が効いていてスッキリ見えてきます。シンプルな構成なだけにクオリティはガンガン高めたいですね!

白菜への素直な観察が魅力的です。手の構造などは作りながら理解を深めていきましょう。

3期塑像コンクール1位の作品です。台上の空間への気配り、モチーフの印象と造形の説得力で目が引き寄せられました。マスクの精度はもっとあげられます!

基礎科生も盛り上がっています!

細かな細工と全体のニュアンスが難しい像ですが、とても自然に描き上げられました。

じわじわと粘って印象を近づけてきました。色幅がとても豊富で魅力的です。

初めての自刻像だそうです。上手!アドバイスをどんどん吸収していました!

木炭の調子で立体感や空間を作っていくやりとりが、一枚の制作の中で内容濃く体験できました。自分は高校1年生でこんなに大人な見方で描けなかったなぁ。期待大です。

一見単純に見えて、いざ作ると奥が深い椰子の実。床との接点、形の張り、締まりなどしっかり追求できましたね。

今回は以上です。ではまた

夏期講習会の真っ最中ー<大宮校>

暑いなんてもんじゃないー、超猛烈に暑いっすね。ここまでくると、手持ちの扇風機が熱風になりそうですね。冷感グッズは色々出ているので、他のも試してみてみるのも良いかもですね。

大宮校です。

デザイン・工芸科の前期末実技模擬試験の結果は、大宮校はまあまあだった感じです。もちろん健闘した人もいました。夏期講習会でどう変わってくれるのかが、楽しみです。

7月15日に行われたイベントで描かれた石膏デッサンのデモンストレーション作品です。通常のMBM木炭紙とミューズから試供された新しい木炭紙の2パターンで描かれています。違いはある感じです。用途で使い分ける感じが良いかもですねー。(上がMBM、下がミューズ)

 

夏期講習会真っ最中です。油絵科、デザイン・工芸科のアトリエ共に模様替えしました。ちょっt、広く使えるようになっています。工夫は大事ですね。まだまだ序盤ですので、体調に気をつけて頑張っていきましょう。

基礎科に混じって、タイパデッサンを描いています。X(旧Twitter)に時間での制作の流れが説明してあるので、見てみてくださいー。デッサンも変わってきていて、時代は根性よりもタイパって感じがしますねー。

そして、今年は大宮の祭りの日に講習会の授業があります。お祭りもちょっと楽しみです。

暑いです。水分と塩分の補給をお忘れなく。

また次回に。

無理やり勉強する

 

こんにちは、留学生科です。

みなさん、中国語にも「勉強」という言葉があるのをご存知でしょうか。
日本語だと学習すること、まなぶことという意味ですが、中国語では「無理をする」という意味になります。
「無理しなくていいよ」は、「不用勉強」です。
つまり、勉強は無理にするものということですね。(こじつけ?)

夏期講習真っ只中ですが、留学生科は期を重ねるごとにヒートアップしています。
みなさん驚くほど上達が早く、それぞれの課題を克服していっています。
最初形が取れなかった生徒もだんだん取れるようになり、色をのせるのもはやくなりましたね。

素晴らしいことです!

しかし、ここから更に完成度を上げていかなくてはいけないので、効率アップが課題になっていきます。
そのためには「無理やり」終わらせる訓練も必要になってきます。

ベース作りとキワしめ、それから床の大切さをデモストを通じて実演しましたね。
完成度を上げるためには進め方が大事です。

無理やりやってみましょう!

《基礎科》後悔のない決断とは?

オリンピック始まりましたね。

僕が浪人中、ちょうど冬季五輪中で(4浪したのでもちろん浪人中夏季オリンピックもあった)
担任の先生に
「オリンピックはさ〜4年頑張って負けたらその次はまた4年後なわけじゃん?受験は毎年あるからめっちゃいいよね!」って言われたのをいつも思い出します。
その時は、「そ、そうですね!確かに!」って思ったんですが、落ち着いて考えると
4年に一度しか受験がなかったら逆に大変ですわ。
そして、その先生の後釜として、僕は今この予備校で教えているわけです。
人生って不思議。

オリンピックと違って1位以外も大学に入れるわけなので、
そういう意味では受験の方が間口は広いかもしれません。

普段スポーツを見ることはあまり無いのですが、
オリンピックとなると、急に見てしまいます。
地上波で見れない種目もネットでみれたりするので、
気づくと、ほんとにモニターをつけっぱなしだったり。
ほんとこういうことに関しては、いい時代になりました。

正直、オリンピックの行きすぎた商業主義や、
世界で争いの続くこの状況の中行われることについて
私自身も疑問や思うところもあり。
一方で日々スポーツを通して己を磨き続けた人々の、いわば天下一武道会。
ピュアに技と技のぶつかり合いは見ていて心が動かされ、自分も頑張ろうと思えたりします。
しっかりみんなが納得のいく大会になってほしいなと思う。

今回のオリンピックでは、僕の趣味であるブレイクダンスが公式種目として選ばれています。
実は日本はブレイクダンス強豪国で、かなりレベルの高いダンサーが多い国でもあります。
試合時間は夜中ですが、ぜひ見れる人は見てみてください。めちゃくちゃかっこいいので。

あとは馬術と競歩とBMXレーシングがいつも楽しみです。。(あまり地上波でやらない)

そんなダンス競技やスポーツといえば、部活なのですが。

基礎科で面談をしていて、所属の部活を聞いている中で一番多いのは美術部、
それ以外に意外と多いのが、軽音部、ダンス部、吹奏楽部など。
けっこう美術以外の部活を楽しんでいる方も多いようです。

そうした際に、部活と予備校の両立についてみなさん必ずと言って良いほど悩まれます。
スポーツ部の週6というのであれば、ある種悩まないのですが、
微妙な重なり方であったり、あとは高3の6月まで発表会やイベントなどで
引退ができなかったり。
しかも、上記の部活の場合、一人抜けても成立しなかったりすることも多く
相談されることが多いです。

正直こればっかりは、個人の判断というか「自分が後悔しないこと」が一番かなと思います。
そして、自分で決める、ということが一番大事かなと思います。
何があっても、自分で責任を持って選択したことだからこそ、
その分頑張ったり、美術の道にすっきりとスライドできたりするのでは無いかと思います。
他人や身近な人に言われて選択をし、よくない結末だった場合、
「そうしろって言われたから…」と思ってしまうのが人間なのではないでしょうか。

責任を持った選択をする、というのがもしかすると大人へ一歩なのかもしれません。

さて、個人の意見としてはどうかというと、
意外と続けても良いのでは、という気がします。

美大受験、という視野で見た場合、「予備校に行って受験対策をしないと、」
「人がX日通ってるから、私も、、、」となるのは当然だと思うのですが、
美術や表現の世界という、大学に入った後のことを考えた場合、
人と違った経験や、高校時代というとても限られた時間の中で経験したこと
というのは、今後の生活に大きな影響を与えます。
メンバーと、部員と、もしかしたら一人で、かもしれません。
その限られた時間の中で真剣に向き合ったことをやり切るというのは、
すごく大事なことなんじゃないかな、と僕は、思います。

考えはそれぞれあるので、
本当に、自分にとって納得のできる決断ができると良いですね。

僕も高校3年間バンドに生徒会をやったりしながら
ena美(当時は新宿美術学院)に通っておりました。
ギターやベースを担いで来てる生徒を見るとついつい話しかけてしまいます。

(高校時代のライブの動画をひさしぶりに見返してしまいました)

 

ただいま、そんな中基礎科、夏期講習が始まっております。

先端芸術表現科の夏期講習、始まっています!

こんにちは。ena美術新宿 先端芸術表現科です。

今年度及び昨年度の体験記は以下のリンクから。
2023年度体験記その1 その2    その3 その4  その5
2022年度体験記その1 その2 その3 その4

夏期講習も始まり、最初のタームが無事に終了しました。
一次対策素描・小論文では基礎的な課題をしっかりと仕上げることを徹底しながら、本番に向けての問いへの応答も徐々に仕上げていきます。
制作においては、夏に時間をかけて制作を進めると同時に色々なことを試みることができる時間になっています。講評会では、制作したものについて単に評価したりコメントするだけでなく、そのプロセスにおいてどういうことを考え、どういうことに迷ったのかなどについて話を聞きながら考えていきます。出来上がった「作品」を評価することではなく、制作や活動において自らが行なったことや行おうとしたこと、できなかったことなどを考えていくことを通して、自らの興味や関心のありかたを明確にすることを目指しています。

さて、夏期講習5期と6期については、まだ空きがありますので受講可能です!

5期、6期ともに、1Fのギャラリーも使用して講評会を行い、制作の記録も行なっていきます!
これから先端の受験を始める方、先端の一次や総合実技の評価基準について悩んでいるかたなど多くの方の受講をお待ちしております。

また、2学期からの入学を検討されている方には、特待生や遠割という制度もあります。遠割は1都3県外からの受講生に対する割引制度になります。

特待生の詳細 https://www.art-shinbi.com/pdf/2024_tokutai_02.pdf
遠割の詳細 https://www.art-shinbi.com/pdf/2024_enwari.pdf

2学期からの受講を検討している方は上記の制度もぜひ参考にしてみてください!

それでは先端芸術表現科でした。(画像は昨年度合格者の総合実技再現になります)