日別アーカイブ: 2020年6月28日

さぁ!!ピーター・ドイグ展へ行こう!!

こんにちは。油絵科昼間部です。

3月から美術館が閉館になり、これからの休みに勉強しようとおもっていた方や、受験も終わって気分転換を考えていた方は生で作品を見る機会が減ってしまったことに、落胆したのではないでしょうか。

そこで、5月末から美術館も開館し始め皆さんにも是非自らの目で作品に触れて欲しいとおもい、わたしのおすすめの展覧会を紹介します。

東京国立近代美術館で開催されているピーター・ドイグ展です。
わたしは、予定していた開催期間が昨年の受験期に差し掛かり、その後閉館になってしまったので行けなく残念な思いをしていました。
しかし、閉館してしまっていたので開催期間はが延長され10月11日まで観覧することができます!!
今回、待望の日本での初個展です。
それではピーター・ドイグとは?という方のためにすこし紹介します。 ピーター・ドイグとは1959年、英スコットランド生まれ。カリブ海のトリニダード・トバゴとカナダで育ち、ロンドンで美術を学び、2002年からはロンドンに加え、トリニダード・トバゴの首都、ポート・オブ・スペインにもアトリエを構えています。
膨大なイメージに日々接する現代において、絵画の可能性を切りひらき、アートを牽引してきたドイグは「画家の中の画家」と評されることもあります。
ドイグは既存のイメージに自らの経験を重ね、混ぜ合わせて一つの画面をつくります。美術史上の絵画、写真、映画、自身が過ごした土地の風景など……。ちなみに「ガストホーフ-」のモチーフの一つは、ドイツのダムを写した古い観光絵はがきです。人物は画家本人と友人で、劇場でアルバイトをしていた若き日に、戯れで衣装を着て写した写真を参照したという。どこか、フランスの画家、アンリ・ルソーが描く幻想風景にも似ているように思えます。
見知らぬ風景なのに、懐かしく感じます。ドイグがつくり出す多層的なイメージに、私たちの記憶の引き出しが刺激されるからでしょう。
また、異なる国の歴史や文化を縦横に結びつけるドイグの作品は、多文化主義が進む現代社会に寄り添うかのようです。ただ、特定の考えを押し付けることはなく、自由な解釈が許されますね。
同館の桝田倫広・主任研究員は「絵画を見ることの喜び、見ることの複雑さを改めて気づかされる。SNSに流れては消えていく画像や動画と違い、じっくりと見ることなしに鑑賞体験は得られない」と今展覧会について述べていました。

薄塗りの扱いやイメージの混交している点など画像ではわかりにくい作品だとおもうので、「画家の中の画家」と評されるドイグの初期から最新作までしっかり目に焼き付けて欲しいと思います!

!!注意!!観にいく際は新型コロナウイルス感染症予防対策のため、 入館には事前にチケットのご購入が必要となります!!!
事前チケット購入をお忘れなく!!!

https://www.momat.go.jp/am/exhibition/peterdoig/