月別アーカイブ: 2019年6月

通信教育2019

こんにちは。

6月添削もほぼ終わり返送致しました。

7月ターム課題発送致しました。お手元に届きますまで今しばらくお待ち下さい。

いよいよ来月から夏期講習が始まりますが、

その前に新美、新宿校では夏のイベントがあります。この機会にぜひ参加してみてくださいね。

6/23(日)石膏デッサン描き出しコンクール(無料)https://www.art-shinbi.com/event/event-drawing-contest_0623.html

7/14(日),7/15(月・祝)、スペシャル サマーセミナー https://www.art-shinbi.com/event/event-s_s_s/index.html

 

では、7月ターム作品お待ちしています。

彫刻科 秀作紹介。 6/23(日)全科描き出し公開コンクール。

こんにちは!彫刻科の小川原です。今週末6/23(日)に全科石膏デッサン描き出し公開コンクールがあります。
石膏デッサンは描き出しでどれだけ捉えられるかで勝負が決まります。実際の試験でも開始1時間で半数くらいの人はふるいにかけられてしまっているのが現実です。そこで今年度始まって3ヶ月弱のこの日に、現時点で皆さんがどれだけ出来ているのか。またどういう点に弱点を抱えているのかを検証し、今後の取組の指針を立ててもらうきっかけづくりを公開コンクールという形で行うことになりました。
すでに実力のある人はその力を存分に試すいい機会だと思います。また経験の少ない人、あるいはまだまだ石膏デッサンに自信のない人はむしろ今ここで現実を見ておかないと来年の入試に間に合わなくなってしまいます。出来る人とそうでない人とで何が違うのか、その目で見て感じ取って欲しいです。
描き出しチェックポイント!後々修正が困難な大きい要素を合わせられると良いです。
・構図(当たり前のようですが、上級者でも案外ミスすることが多いです)
・プロポーション(特に縦プロポーションでの狂いが多いです)
・動き(像を物体として捉えるだけだとギクシャクした印象になりやすいです。あくまで人間を描いている意識で、自然な動きのつながりを考えて下さい)
・構造(輪郭的に形が取れても中の構造が大づかみに捉えられないと嘘くさい表面的なデッサンになってしまいます。部分の色や細かな起伏にごまかされずにより大きな単位で立体を考えていって下さい)
・バルール(調子の自然な変化を表現していくことが重要です。まずは日向、日陰を分ける所からはじめましょう。バルールは構造の理解と直結しているので、バルールが捉えられない人は構造も理解できていないことがバレてしまいます。また、魅力的な空間表現を目指すためのビジョンとしても重要です)


コンクール参加費は学内生、学外生共に無料です。
描き出しということで4時間で行います。(完成を目指す必要はありません)
各専攻ごとに採点を行うので実際の入試での評価基準に近い結果が得られます。
採点中のデッサン解説(彫刻科 新妻先生)と個別講評をしっかり聞いて、今後入試までの取り組み方をしっかり考えていきましょう。

↓石膏デッサン描き出し公開コンクール申し込みリンク 石膏デッサン描き出し解説動画
https://www.art-shinbi.com/event/event-drawing-contest_0623.html …

それではこの2週間での彫刻科の秀作を紹介します。

昼間部生の作品。5時間半制作。

印象良く描けています。炭使いも魅力的で良いですね!


時間が短いこともあり、まだまだ途中感は否めませんが、印象の良さが目を引きます。顔が似てるって重要!

同じく昼間部生の作品。

技術的にレベルの高さを感じます。このままでも十分よいですが、もう一つ柔らかな空間性が感じられると良いです。


逆光の雰囲気を活かした自然な空間表現が魅力的です。


頭部にもう少し光の魅力を持ってきたかったですが、しなやかな動きの連動感が良いです!


脚の表現がやや単調で硬さを感じますが、腰から上の捉え方が自然でとても良いです。

スポンジと鉄アレイ。

形の精度、物理的現象の表現共によく出来ています。


鉄アレイの質の表現がとても良かったです。潰れたスポンジも魅力的です。


単体のデッサンと違って2体の像の作る空間など、より大きな視点で画面がコントロールできていてよいです。


ジョセフの顎のあたりにもう少し形が感じられると更に良くなります。構図的には難しい位置ですが、とても良くバランスが取れています。


動きも印象もよく合わせられています。もう少し目にピントが合わせられると良いですね。


口がやや単調なのと、目(眼球)が少しギョロッとし過ぎな気もしますが、それ以外の印象、動きや構造も良いと思います。

夜間部生の作品。4時間半制作。

横位置で形が取りやすかったのもあると思いますが、短時間の中で十分以上の答えを出せたと思います。基本の全てを意識して取り組めました。
同じく4時間半制作

頭部の立体感が弱いのが惜しいですが、体の表現が美しく、魅力があります。

最後に僕が今制作中の作品の紹介をします。
「再生の理論」というタイトルの作品で、死後、新たな肉体に魂が入り込む瞬間を作りました。
最終的にはブロンズにするのですが、今は塑像原型からシリコン取り(雌型)→ワックス原型(雄型)→中子充填(ワックス原型の中に鋳造用石膏を満たす)→湯道取り付け(溶けたブロンズを流しこむ管)まで終わった所です。

僕はブロンズでの制作は習ったことがないので手探りですが、彫刻って日々研究発明の連続だなと思っています。これを作りたいと思ったらどうしたらそれが出来るか考える。それがまた楽しいんですけどね!!

梅雨、近況。

蒸します。梅雨ですね。

デザイン工芸科夜間部です。

夏期講習会、予定は決まったでしょうか。
今年からホームページでの登録方式になったりで、色々と変化しています。何事も更新していくことは大事ですね。最新の物事には常にアンテナを張っていきましょう。

さて、授業ですが色々と試しています。「第1回デモンストレーションのみ見るだけの授業」を行いました。去年は夏期講習会後に行った授業ですが、今年は一学期と二学期とで二回行うことにしました。
見るだけって、意外と効果が高いなと去年実感したので、今年は二度にしました。バリエーションもあり、見応えあるデモンストレーションになりました。しかし、デモンストレーター達は大変です。でも、生徒達の真剣な眼差しを見ると、頑張ってやらねばと奮起してもらいました!でもやっぱり…背中の視線が痛かったですねー。
2時間半の短い時間ではありましたが、完成に迫るようにしっかりと手が入っています。

生徒も身になったことでしょう。でもね、正直二度は辛い…かも…笑)。お疲れ様でしたー!

 

エスキース特訓です。エスキースはプロになっても大切さは変わりません。ちゃんと計画出来るようにしましょう。まさにデザインです。

 

立体構成も選択で始まりました。覚えることと慣れることが多いです!コツコツと積み重ねていきましょう!

前期中にやらねばならない一通りの演習が終了します。まだまだやり足らないことはありますが、それは夏期講習会を通じ実践的に学んでもらいましょうー。

そして、6月末から実技模擬試験週間に入ります。実技模擬試験は、点数を付けていきますので、現時点では正直厳しい結果になると思います。ですが、ここで実力を理解することがとても大切です。しっかりと結果を受け止めてほしいです。

合格の為にも、心と精神も鍛えていきましょう!

秋葉原校:基礎科選択課題週間

秋葉原校の石崎です。
梅雨らしいじとじととした天気が続いたかと思えば、今日はまた暑いですね。体調を崩さないように、自己管理をしっかりしましょう。
今週末は芸大の説明会やムサビのオープンキャンパスがあり、受験生はもちろん高1、高2生もより具体的に芸大美大進学に向けて意識し始める時期ではないでしょうか。

秋葉原校の基礎科では、6/17(月)から選択課題がはじまります。普段はデッサン課題を中心に取り組んでいる基礎科生も、専門課題を選ぶことができます!勿論普段通りデッサンもできます。
ちなみに6/17(月)からの週は卓上デッサンまたは着彩(透明水彩またはアクリルガッシュ)
6/24(月)からの週は手のデッサンまたは粘土課題となっています。

色々な課題を試しながら自分の適性を見極められるのも、早めに実技対策を始める利点の一つかなあと個人的には思うので、どんどん積極的に専門課題も受けてみてほしいです。
どういう作品が出来上がってくるか楽しみです。

ここ最近の基礎科生の作品です。

なかなかよく描いてあるものも多いですね!この調子で頑張りましょう。
楕円やパースを練習させる課題、対角線上にものが置かれている状況を描く課題、よくものを観察してしつこく描写させる課題などなど、課題は目的があって出されているので、ただ描くだけではなく、頭の中で考えることも必要になってきます。
いまのうちに基礎を積み上げて、受験を有利に進めていきましょう!

秋葉原校では随時無料で体験授業が受けられます。お申込みはこちらから。
夏期講習会からと考えているひとも、個人個人にあった最適なプランを提案させてもらいますので一学期中の体験をおすすめします。

それでは、また。

5月、6月の先端芸術表現科の様子

こんにちは。先端芸術表現科です。

6月9日日曜日に、今年度の第2回の作品講評会が開かれました。第一回目の講評会から1月たち、その間に行った課題で得た学びや、そこでの成果物なども起点にしながら、第2回の講評会では少しずつですが受講生の方の興味のあり方や様子が垣間見えるようになってきたように感じられます。

さて5月には3つの課題を行いました。

まず最初の週は、身体と声、言葉について考えるワークショップ。ゆっくりと歩くことや、音風景に耳を傾けること、声を出すことを通して、日常的には意識化されない身体やそれとかかわる空間をとらえ直す試みでした。

また、教室を完全な暗室にしてそこで成立する作品を制作する暗室のワークショップも開催しました。まず教室のすべての窓、すべての人工の光源を覆い隠し光を遮断します。その作業自体が、光について考える時にはとても面白いものです。そして完全な暗室になった教室で、しばし座ったあと、その暗闇でしか成立しない作品を着想し実現します。また講評後には、教室全体を大きなカメラオブスクラにして皆で投影される外の像を眺めました。15世紀くらいから絵画を描くのに用いられたようですが、これが今日私達がカメラと呼ぶものの原型になっています(カメラとはそもそもラテン語で「部屋」を意味し、オブスクラは「暗い」を意味するので、「暗い部屋」というのがカメラオブスクラの直訳になります。英語でも「曖昧な」とかを意味するobscureという単語がありますが、その語源になっている言葉ですね。)

暗すぎて写真は撮れなかったので以下のような謎の光源の画像。

先々週に行ったのが、素材とコンセプトの関係について考えるための課題演習です。受講生には、素材を10個持参してもらい、こちらが提示するキーワードから一つ選び、自分が持ってきた素材を用いて制作してもらい、タイトルをつけます。タイトルは、選んだキーワード自体は使用しないというルールでつけられます。そして講評会では、プレゼンテーションはなしで、制作物とタイトルのみを皆でみて、そこから考えられることを検討し議論します。通常先端の講評会では、自作のプレゼンテーションも重要な要素としてとらえ、それも必須にしていますが、今回は素材とコンセプトの関係それ自体をとらえ直すことにより、逆にプレゼンテーションという場において何を説明し、どのような言葉を用いればよいのか、ということを再考してもらうことを目指しました。

さて、6月から7月にかけては、1学期最後の講評会に向け、課題演習や制作を行っていきます。
スケジュールは以下の通りですので、無料体験を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。無料体験の申し込みはこちらになります。

11 火  素描
12 水  素描
16 日  総合実技
18 火  小論文
19 水  小論文
23 日  課題演習
25 火  素描
26 水  素描
30 日  課題演習
7月
2 火  作品制作日(1Fギャラリーも使用可能)
3 水  作品制作日(1Fギャラリーも使用可能)
7 日  第三回作品講評会(1Fギャラリーも使用可能)
9 火  1学期のまとめ(記録、作品テキスト)
10 水  1学期のまとめ(記録、作品テキスト)

そして夏期講習の申し込みも始まりました。
新美の先端科の夏期講習は、8時間という授業時間が特徴です。長い授業時間を活かして、通常では行えないような腰を据えた制作と講評が可能になります。受講生の方の思考と制作を一日ごとに推し進め、秋から直前までの礎となるような課題や講評を、錬磨した言葉と講師達自身の経験をもとに、受講生の方それぞれの関心に応じて行っていきます。

授業内容やコースの取り方に関しての質問などありましたら、お気軽にご連絡ください。