彫刻科の新妻です。
昼間部の五月は石膏デッサンや模刻といった受験に直結した課題もやりつつ、動物、花や自画像といった自然な観察や柔軟な感覚を大切にしてほしい課題が多かったです。実際大学に進んで以降は、どのように物を捉えるかそれ自体が問われますし、何より物を創る面白さの根本の1つはそう言うところにあるんではないかなと思います。「鍛錬」と「感受性」を上手く絡めながら、なんでも面白がって取り組んで行って下さい!
いくつか生徒作品を紹介します。
自画像
構造、光と陰、などデッサンの基本要素を利用しながら、「こう観えた、こう魅せる」と言うことにぶれずに向かってるのが良いです。良い作品です。
ユリの素描
狙いがはっきりしてて、自然な観察、空間と光のきれいさ、やりきりが目を引きました。彫刻家だってお花上手く描きたいよね。
鳩の塑像
実際にモチーフとして来ていた鳩を観察しながら、ただの写しではなく、客観的な「らしさ」へ落とし込む意識が形になったなと感じます。さらに構造の理解やクオリティを上げていきたいですね!
マスクとレンガ、果物の構成
台上の緊張感の有無が構成塑像の要ですよね。そのためのマスクの精度、接点、質感表現に気が配られています。
ジョセフのデッサン
この像ってこう言う感じだよねってのが伝わるのがいいです。ゴシック彫刻の印象が感じられます。
今回はこの辺で。