日別アーカイブ: 2019年6月12日

デッサンについて考える日

皆さんはなぜデッサンをやるのでしょうか。

受験生ではなくても、絵を描く皆さんはデッサンというものを必ずやっていることと思います。

では改めて、皆さんはなぜデッサンをやるのでしょうか。
試験で出るから、先生に言われたから、上手くなりたいから。
どうでしょう。
私たちの先輩も、そして巨匠と呼ばれる人たちもみんなデッサンをやっています。

 

ピカソ(引用:https://matome.naver.jp/odai/2138467508251908201より)

モランディ(引用:https://dessinweb.jp/SHOP/MO-0003.htmlより)

ドガ(引用:http://kousin242.sakura.ne.jp/tanaka/近代/ドガ/より)

レンブラント(引用:http://www.artmuseum.jpn.org/rembrndtjigazou.htmlより)

ダヴィンチ(引用:https://matome.naver.jp/odai/2135487510919505801より)

 

鍛錬というものもあれば、それだけで作品と言うものまで、色々なデッサンが存在しています。皆さんはどういう意識で、いま目の前の画面と向き合っているでしょうか。

私も、新美の先生方もみんな同じ道を歩んできました。そして、デッサンとは何か、なぜデッサンをするのかという問いをどこかで必ず考えてきたことと思います。

基礎科は全ての科の志望の学生が在籍しているため、油絵、日本画、彫刻、デザイン、工芸の先生が日々入れ替わりで教えています。
授業の中で話したりもしますが、それぞれの先生で、視点が多少違います。物を捉えるための基礎部分は同じなのですが、考える軸や重きをおいている部分が違うことがあります。

それはおそらく、科が違うからということなのですが、ではなぜ科が違うとデッサンが変化するのでしょう?
同じデッサンをしていても、違う考え方があるというのは当たり前のようでいて、少し不思議です。

6月23日のイベントでは、同じ静物モチーフを5科の先生が描きます。
そして、科ごとの意識の違いの話から、最初に書いた「なぜデッサンをするのか」という話まで座談会の形で皆さんにお話ししようと思っています。

デッサンをすることがどう将来に結びつくのか、これも皆さんが知りたい疑問なのではないでしょうか。卒業生、在学生、それぞれの経験をお話しします。

ただ闇雲に目の前に出されたモチーフを描くだけではなく、なぜデッサンをするのかが少しでも明確になれば、自分の思い描く絵に辿り着く手助けになるのではないかと考えています。
当日は僕らが喋るだけでなく、皆さんの質問も受け付けて答えていきたいと思っています。

基礎科生だけでなく、受験生、新美生じゃない方々も是非参加して頂けたらと思います。
当日はデッサンについて、普段考えないことを皆さんで考えてみませんか?
お待ちしています。

お申し込みはこちらから
https://www.art-shinbi.com/event/event-drawing-discussion.html