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2013年度(2014年)彫刻科受験結果

今日は芸大の最終合格発表がありました。新美彫刻科は3名合格。うち2人は現役生。そのうち1人は基礎科から在籍していた生徒が合格してくれました。おめでとう!!
私立美大は武蔵野美大、多摩美大、造形大全て100パーセント全員合格!!素晴らしい結果でした。
大学に入学した後もこれまで同様努力を惜しまず、積極的に活動して行ってほしいです!

また今年の受験で結果を出せなかった人たちは今とても悔しい思いをしていることだと思います。受験の厳しさを胸に刻んで、来年こそは絶対に合格しましょう!どれだけやっても足りないし、どんなに上手くなってもそれ以上の上のレベルを目指し続けて下さい。

ほとんどの人にとって、最終的なゴールは大学に受かることなんじゃないかなと思います。受験生である以上それは当たり前のことのように思えるかもしれませんが、それだけを目標にしてしまうと肝心なことが見えずらくなってしまいます。
一番大事なのは今ここでデッサンや塑像の勉強をしていることに何の意味があるのか知ることです。描き方、つくり方を学んでも、「彫刻」を学ばねば表現の本質を知ったことにはならないのです。受験で受かるレベルと言う限界値(このくらい出来れば受かるだろう)を設定して、それに向かって取り組んでいても、それを超えるのは難しいでしょう。
いわゆる受験に於けるデッサンや塑像に関しても、求められていることは「彫刻的理解」や「美術的表現力」に他なりません。それはすでに限界値のない「美術作品」と言えるでしょう。作品としてどこまでこだわり抜けるか、研究し尽くせるか、そしてその集積が「合格」という形となり、結果として1年後自然な形で手に入るのだと思います。本来限界無く上達していける分野であるにもかかわらず、多くの人が「受験」という枠組みの中でしか答えを探す努力をしていないのではないでしょうか?皆さんは「彫刻」に興味があって、「彫刻」を学んでいるのです。それがどういうことなのかをしっかり考えながら次の1年を過ごして下さい。

皆さんに問いたいことがあります。10年後、あなたはどんな生き方を選択していますか?あるいはしていたいですか?考えてみて下さい。どんな自分の未来がイメージできたでしょうか?
常に先のことに対してヴィジョンをしっかり持って取り組むこと。僕はとても重要なことだと思います。

さて、今年度の合格者の入試再現作品は順次アップしていきますのでぜひご覧下さい。

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