こんにちは。新宿美術学院三上です。
そろそろ、寒さも身にしみる時期となってきました。
受験生の皆さんは入試が近づき、これからさらに受験勉強に身が入る時期ではないでしょうか。
これから数回に渡り、2013年度の合格者体験記をお伝えしていこうと思います。
今回は油絵科合格者体験をお伝えします。これから受験を迎える皆さんの参考にして頂ければと思います。
「思考とむきあう」
東京芸術大学 絵画科油絵専攻合格 平澤凪沙
絵を描くことに、はっきりとした理由は持っていませんでした。しかし、その時はなにか理由がなくては絵を描いてはいけないような気がしていました。
わからないことは質問したり考えたりしました。そうして色んなことを頭に入れていくうちに、課題としてしか向き合っていなかった絵が、自分に必要なものだとわかりました。描くことに目的ができ、絵を描いていっていいのかは考えなくなりました。絵が描きたくなったら、理由が後づけでも単純でも構わないのだと思いました。
また、頑張っている風で満足したり、頑張ることについて悩むだけで満足したりして手や足が動かないのは、面倒に思ったり、どこかで人と比較して今更やっても遅いと思っていたからかもしれません。しかし、経験不足や知識不足を先生に何度も指摘してもらい、その次の日はたいがい、ちょっとがんばれました。頭で考えたら、ちょっと描いてみる、画集を見てみる、展覧会を見る等、行動に移す時のちょっとの力で得られることはたくさんありました。その「ちょっと」を決心するのに、性格上毎度骨を折りますが、つまりは反復して続けていくものなのだと思います。
悩ますのも自分、後押しするのも自分、でも、もうひと押し必要な時は、人の助けをかりていいと思います。