カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

今年もNew Year ワークショップ開催!

こんにちは、全科総合部です。

早いもので、2019年になってしまいました・・・というと
ネガティブな言い方なので、
やっと2019年になりました!!
入試も近づいて、いよいよ受験生の皆さんの実力の見せ所です!
がんばりましょう!!

さて一方予備軍の皆様、と言ってもあっという間に受験生です。(2か月後)
受験に向けてやっておかなければならないことは、山ほどありますが
取っ掛かりとして、ワークショップはいかがでしょうか?

ということで、楽しく受験に挑むというのはむしのいい話しなのかもしれませんが、
新美ではそんな最初の一歩を、ご用意しました。

次の日曜日、1月13日(日)14日(月・祝)で行われますN.Yワークショップです。

ワークショップ形式なので、自分の科だけでなく、興味のあるものを選択して行うこともできます。
もちろん入試に関わるワークショップもありますので、自由に選択してください。
もちろん無料です!

「錫のリングをつくろう!」は人気がありますね。自分デザインのアクセサリーは、実用性もあれば、さりげなく友達に自慢もできちゃうっ!!(1/13開催)

「日本画体験」は本格的に岩絵の具を使って絵が描けます。1色づつ色を練って描いていくともう、すでにあなたは日本画家!
最初は練習ですが、すでに個性が芽生えているようです。(1/14開催)

「カメラを使わず写真を撮ろう!」どういうことでしょう?そもそもカメラを使用しないで写真が撮れるの??みんなの常識を覆せるのか?(1/14開催)

「水粘土でデコポンを作ろう!」こちらは、芸大デザイン・工芸入試にとって大事な立体構成に直結しています。まだやったことがない人、苦手な人、今のうちにコツを掴んで差をつけてしまいましょう!

「受験に役立つ!絵画の明暗構成」と、こちらもタイトルどおり受験に直結!大きく絵画と表されているように、油絵だけでなく、デッサンや着彩などの平面作品ならば何にでも応用ができると思います。是非!(1/13開催)

「石膏クロッキー徹底トレーニング!」こちらもご存じのとおり、石膏デッサンの出だしを徹底的に覚えたいのならお勧めです。早く形がとれるようになります。構図もとれるようになります。(1/13・14両日開催)

「バナナ着彩体験」この中に本物が隠されています。どれかおわかりになりますか?
手前の3本の中にも本物が?着彩途中のは、わかりますよね。(1/13開催)地味に左にあるリンゴはにせもの??

木工は今回なんと!?指輪です!!「木の指輪を作ろう!」木で指輪が作れるのでしょうか?できればもちろん、友達に自慢どころか驚かせることになるでしょう!(1/14開催)」

その他にもデッサンのスキルを上げる「3時間チャレンジ」(1/13・14両日開催)
親子でデッサンの理解を深める「親子デッサン」(1/14開催)のコースもあります。

お申し込みは、こちらからお願いします。

新年のスタートを何より来年の入試を見据えて、充実させてはどうでしょうか?
宜しくお願いします!!

先端芸術表現科冬期講習のスケジュール

こんにちは。先端芸術表現科です。

2学期の最終講評会も終わり、これからいよいよ冬期講習に入ります。
冬期講習のスケジュールは、以下のようになっております。

冬期講習前期 一次試験対策コース 17:30-20:30
12月15日(土)-20日(木)までの、6日間のコースになります。こちらは、素描・小論文にわかれて、一次試験を集中的に強化していくコースとなります。

冬期講習中期 総合コース 9:00-18:00
22日(土) 一次試験対策
23日(日) 一次試験対策
24日(月) 総合実技対策
25日(火) 作品・ポートフォリオ制作
26日(水) 作品・ポートフォリオ制作
27日(木) 作品・ポートフォリオ制作
28日(金) 作品講評会
29日(土) 総合実技・ポートフォリオ講評会
中期コースでは、総合的に一次試験・二次試験の対策を行います。
講評会では、教室だけでなく、1階のギャラリーも用いて、本格的な展示・発表の機会を設けています。ポートフォリオに載せるための、記録写真についての授業も予定しています。

冬季講習会後期 総合実技コース 9:00-18:00
1月3日(木)- 6日(日)の4日間のコースで、総合実技を集中的に対策します。
様々なタイプの問題を行うことで、試験本番でいかなる課題がきても応答できるように、準備していきます。

冬期講習後にセンター試験を集中的に勉強して追い込むためにも、これまでの自分の制作の代表となるような作品を作ることができるように、12月から新年までは集中して制作を行っていきましょう。

いずれのコースを受講しても、適宜ポートフォリオや制作相談のための時間を個別に設けていますので、これまでにやってきた活動がある方は、ぜひ持参してください。

 

映像科:二学期終了&冬期講習会の紹介

こんにちは、映像科の講師の森田です。
日曜日で二学期の授業も終了して、15(土)からはいよいよ冬期講習が始まります。
冬期講習は3つのコースに分かれています。
まだ受講の申し込みは可能なので、美大の映像系学科を志望している人はぜひ。

■【EA】12/15~12/20|17:30~20:30
前期:私立美大映像/志望校別対策コース

■【EB】12/22~12/29|9:00~18:00
中期:武蔵野美大映像/実技総合特訓コース

■【EC】1/3~1/6|9:00~18:00
後期:武蔵野美大映像/感覚テスト集中特訓コース

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また、武蔵美映像学科の対策を行う冬期講習の中期EBコースと、後期ECコースについて。
希望者に今年から変更になる「造形構想学部学科模試(国語・英語/各80分)」を実施します。
中期は12/27(木)、後期は1/4(金)の授業内で行います(内容は2日とも同様です)。
昨年までの造形学部の60分の問題とは異なることが予想されるので、充分な準備をしておきましょう。
学科模試を含めて、授業について詳しくは学院までお問い合わせください。

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さて、入試も近くなり目の前の課題に集中しつつも、気になる映像関係のイベントがあったのでおしらせします。

・『イン・ア・ゲームスケープヴィデオ・ゲームの風景,リアリティ,物語,自我』
会期:2018年12月15日(土)─2019年3月10日(日)
新美から近い初台オペラシティにあるICC(インターコミュニケーション・センター)の展覧会。
メディアアートの展示が中心の美術館ですが、今回はゲームがテーマだそうです。
ちょうど冬期講習の初日から始まるので、映像科の授業の合間にぜひ行ってみてください。

・『ART of 8K~テクネ 映像の教室 in 東京藝術大学~』
会期:2018年12月8日(土) – 12月16日(日)
東京藝大の美術館でも映像についての展示が行われています。こちらは会期が今週いっぱい。
以前映像科の授業でも紹介しましたが、『テクネ』は映像制作のヒントが詰まった番組です。
最終日の16(日)には、パネルディスカッション「8Kと表現」もあるそうなので、行ってみましょう。

二学期終了

デザイン工芸科夜間部です。

なかなか寒くならないと言われてますが、さすがに結構寒くなってきました。受験シーズンの本格的な到来を感じます。

実技模擬試験を行い、二学期が終了しました。4課題、学科と合わせて総合順位を出しました。今の力を把握して、冬期講習会から入試直前講習で方向性の修正と鍛練をしましょう。

模擬試験では、少し難易度を高めに設定した課題を出題しました。こちらとしては、難しい課題への耐性を今のうちに付けておきたいなと考えました。それと、課題文に変化を与えて様子を見ました。本番の試験でミスをしないように、あの手この手で工夫をしました。

夜間部としての授業は、年明けにあと二週間ほど残っています。その時は武蔵美対策の三時間模擬試験を行う予定です。頑張ってください。

新美ギャラリーで現在開催中の展示の展示企画を担当しました。夏前から作家と打ち合わせをして、形にしていただきました。さすが色々な露出をしている作家です。とても面白い展示になっています。冬期講習会の中期の初めまで開催しています。展示期間中はガチャガチャも設置してあります。石膏スイーツガチャガチャと展示を、ぜひ見てみてください。

作家の提案で、作品のデッサン大会も開催しました。これも面白い企画だと思います。

渡辺 おさむ 個展
2018 12/8sat→12/23sun
(10:00?18:00)

GALLERY EVENT| お菓子の石膏像デッサン大会
12/10mon,12/11tue
(9:00?20:00)

それでは、冬期講習会を頑張りましょうー。

巨大なデッサン、カルトーネ

こんにちは。油絵科の関口です。
芸大の募集要項で、一次素描が倍版の木炭紙による素描という事がが発表され、油絵科の受験生はさぞかし戸惑っている事と思います。今日はそれに伴い、大きなサイズのデッサンについてお話したいと思います。

美術史の中に出てくるデッサンは、紙に描かれるという事もあり、どの時代を見ても比較的サイズの小さなものが主流です。しかし、中には巨大なサイズのものが登場します。


これはロンドンナショナルギャラリーにあるレオナルド・ダ・ビンチの「聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ」という作品です。デッサンながらレオナルドの中でも最高傑作の一つとも言えます。
大きさは142×105cmというサイズで、デッサンとしてはかなり大きな部類に入ります。さすがにこのサイズになると、紙は複数枚を繋ぎ合わせて作られています。今よりも紙が貴重な時代…ということもありますが、大きな紙というのは漉くのが大変なんです。

拡大すると表情の美しさや、木炭で描かれたと思われる大胆な線描も見えてきます。こういう大きなデッサンはカルトーネ(イタリア語で原寸大のデッサン、下絵の意味)と言います。ちなみにこのカルトーネを元に描かれた作品は存在していません。


こちらはミケランジェロのカルトーネ。システィーナ礼拝堂の隣にあるパオリーナ礼拝堂の壁画の為に制作されたデッサンで、こちらもかなり巨大です。こちらの方が継ぎ目がしっかりと見えますね。ちなみにこの作品は一度日本に来た事があり、僕が高校生の時に西洋美術館で見ました。海老澤先生もよく「この作品は凄かった」と感想を述べています。確かに良い作品ですね。本番のフレスコの作品よりもこっちの方が魅力的です。
この壁画の左下部分のデッサンです。


こちらは足の部分になりますが、デッサンを転写する為の穴が開いています。ここに顔料を擦り込んで転写していく技法をスボルヴェロといいます。但し、頭部にはこの穴が開いておらず、これを使ってミケランジェロが下絵を転写したとは思えません。お弟子さんか、後の画家が模写をする為に開けかけた(けど叱られてやめた?)のではないでしょうか。

システィーナ礼拝堂の時から既にミケランジェロは「スポルヴェロ無しにフレスコを描いていた」と言われていますし、他の部分は見つかっていないので、一体何の為に描かれたカルトーネなのか?は謎ですね。

そしてカルトーネの最高峰とされているのは、ミラノのアンブロジアーナ絵画館にあるラファエロの作品でしょう。原寸大なので超巨大ですよ。

この作品はバチカンにあるフレスコ画の傑作「アテネの学堂」の為に描かれています。カルトーネには何故か「ミケランジェロをモデルにした」とされるヘラクレイトス(赤丸で囲まれた人)が描かれていません。

残念ながら僕はこのカルトーネを見ていませんが、見た人は口を揃えて「凄い作品だった」「デッサンのほうがフレスコより凄かった」と言います。死ぬまでに一度は見ておきたい作品の一つです。

最後に宣伝です。年末恒例のアニマート展が横浜のギャラリーアークで開催され、そちらに僕も出品しています。この展覧会は小さなサイズなので、今回のブログとは正反対ですが、興味がある方は是非お越し下さい。会期は12月15日(土)迄です。
http://ark.art-sq.com