月別アーカイブ: 2023年6月

先端芸術表現科の6月から7月と夏期講習

こんにちは。新宿校先端芸術表現科です。
5月から6月まで、いくつかの演習課題などもこなしながら、いよいよ6月からは一次対策も本格化していきます。

5月から6月にかけて行なった演習課題の概要は以下のようなものです。

・素材演習(ケント紙)→ケント紙の特性を理解し、それを活用するとはどういうことか、そうした素材に対していかなる操作が可能なのかということを考えながら、素材を扱うことについて相対化してみる演習。今回は総合実技的な素材を使いましたが、素材という概念を拡張して、自分なりの実験や研究を行えるようにするのがこの演習の目的です。

・本のワーク→自分の部屋から本を持ってきて、その本にまつわる記憶や関心について話す。本がいかなる構成要素によって成立しているのかを分析してみる。本を読むときの身体の使い方について考えてみる、などの作業を通して、本を一つのメディアとして捉え直す。また、本の一節から着想した作品を制作することで、自分の外側に制作の根拠を置くという制作のあり方を試みてみました。

・場所のワーク→地図を作成してみる。どこかの場所を設定し、地図を描いてみる。段ボール箱を作り、そこに自分が入って、予備校のなかのどこかに設置して潜んでみるというワークを通して、場所について考える方法についていくつか試してみました。演習では、ここではないどこかへ行くための方法を考えて、そのための装置、道具、手段を制作するという課題を行いました。

・美術館にいく→美術館における展示という技術について考えてみる。美術館という場所に特有の展示の方法や、展示というものを通してどのようなことが可能になっているのかを捉え直すために美術館にいってみる。表現の場所として、必ずしも美術館というのは特権的な場所であるわけではないという前提を持った上で、美術館とそこでの作品という関係について考え直すようなプログラムとして取り入れています。

さて、受験としてはこれからいよいよ夏期講習が始まる夏の期間になっていきます。
1次対策もしっかりと時間をかけて行うことができる夏の期間を通して、秋以降までに何ができていて、何ができていないのかを確認していきましょう。夏期講習のスケジュールは以下の通りです。
https://www.art-shinbi.com/season/summer/shinjyuku/sentan/index.html

受講コースの相談や、無料体験の申し込みなどの申し込みは以下のリンクからお願いします。
https://www.art-shinbi.com/event/2023/23event-soudan.html(個別で受験相談の申し込みページ)
https://www.art-shinbi.com/event/event-muryo.html(無料体験の申し込みページ。1週分無料で授業を体験することが可能です。講習会は除きます)

それでは、先端芸術表現科でした。

 

オンライン教育科

こんにちは。オンライン教育科です。

今週は1学期 6月ターム制作期間です。

◯新受講生は申込後、随時Webミーティングツールでのオリエンテーションを行い、インターネット接続や、制作環境、志望校などを面談で確認し、カリキュラムを確認します。初回講評日もこちらのオリエンテーションで決定します。

*Googleアカウント=Gmailアドレス取得してお申し込みお願いいたします。

 

特別講義/第19回 美大芸大入試における学科と実技

 

特別講義/第19回 デッサンの描き出し

◯第19回特別講義は5月末に配信予定です。オンライン教育科では、毎月約3課題(生徒によっては5課題)を生徒に送付し、その講評を webミーティングツールを用いて行っています。 講評はマンツーマン形式で、30分程度の時間をとり、各月の終わりに行っています。それに加えて、オンライン教育受講生のみを対象とした特別講義を各学期に2回行い、受講生の受験対策及びモチベーション維持に役立てることを目指しています。

 

 

オンライン教育科  新美の指導を遠隔地の方にも!

オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に通学できない方のためのコースです。Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、録画による動画講評、豊富な参考資料によって、遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。

講評は全てマンツーマンで行われ、受講生の進度に応じて、カリキュラムを組みながら進めていきます。

オンライン教育科では、
油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講していきます。

高3・受験生は 10講座 【月5課題コース】と【月3課題コース】から選択になります。

高1・2生は原則【3課題コース】です。

第一回小論文まとめ

 

こんにちは、留学生科です。

早めの梅雨入り?と思わせるような天気が続いています。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
新美に慣れてきた、という人もいれば、まだまだ緊張している人もいるようです。

今年の留学生科は、例年よりさらに日本語に力を入れて指導しているためか、日本語を使おう!という意欲が強いように感じます。
会話はもちろん、小論文にも真摯に向き合う姿が見られます。
うれしいことです。

 

今回は、第一回小論文課題を添削して気付いた問題点をいくつか挙げてみます。
全科共通課題です。

○全体的に漢字や言葉の間違いが多い
①漢字の間違い
例:关系→関係
②中国語と同じ漢字だがニュアンスの異なる言葉 例:原因

○話し言葉で書く人が多い
例:やっぱ、〜しちゃう、〜なんだ

○具体性がない人が多い
①高い文章力を求められる映像科は比較的具体性を感じるが、その他の科は伝わりづらい生徒が多い
②母国語での書き癖がそのままあらわれている

○課題無視が多い

 

まとめるとこんな感じです。
言葉や文法のミスは徐々に直していくしかないですが、内容に関しては意識してトレーニングを続けることで改善されます。
そこで、とある留学生に日記を書くことを提案してみました。
少し特殊な日記です。


【日常の中で自分が感じたこと、気づいたことについて、短い文章で書く(200字〜400字程度)】

⭐︎専門に関することでも道端で発見したものでも、何でもいいので「小さなこと」を書く

似たようなテーマで書かれた日本語の文章を探し、自分の書いた文章の下に書き写す

※逆でもOK(書き写し→同じテーマで自分で書く)


後日読み比べてみる

 

このようにトレーニングをしてみると、より客観的に自分の文章を読むことができ、色々な発見があるものです。
何編か書いてみた生徒のノートを読んでみたのですが、少しずつ具体性が感じられるようになり、イメージしやすく読みやすくなってきました。
続けていくと大きな変化になりそうです。

文章力は、読み解く力やイメージする力、そして表現の幅など、実技試験においても必要な能力であると感じています。
留学生科では今後夏期講習にかけて、徐々にレベルアップしながら異なるタイプの課題を出す予定です。
それぞれの問題点と向き合いながら、一石二鳥(多鳥?)を狙っていきましょう。
留学生たちの成長が楽しみです!