こんにちは、留学生科です。
早めの梅雨入り?と思わせるような天気が続いています。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
新美に慣れてきた、という人もいれば、まだまだ緊張している人もいるようです。
今年の留学生科は、例年よりさらに日本語に力を入れて指導しているためか、日本語を使おう!という意欲が強いように感じます。
会話はもちろん、小論文にも真摯に向き合う姿が見られます。
うれしいことです。
今回は、第一回小論文課題を添削して気付いた問題点をいくつか挙げてみます。
全科共通課題です。
○全体的に漢字や言葉の間違いが多い
①漢字の間違い
例:关系→関係
②中国語と同じ漢字だがニュアンスの異なる言葉 例:原因
○話し言葉で書く人が多い
例:やっぱ、〜しちゃう、〜なんだ
○具体性がない人が多い
①高い文章力を求められる映像科は比較的具体性を感じるが、その他の科は伝わりづらい生徒が多い
②母国語での書き癖がそのままあらわれている
○課題無視が多い
まとめるとこんな感じです。
言葉や文法のミスは徐々に直していくしかないですが、内容に関しては意識してトレーニングを続けることで改善されます。
そこで、とある留学生に日記を書くことを提案してみました。
少し特殊な日記です。
【日常の中で自分が感じたこと、気づいたことについて、短い文章で書く(200字〜400字程度)】
⭐︎専門に関することでも道端で発見したものでも、何でもいいので「小さなこと」を書く
↓
似たようなテーマで書かれた日本語の文章を探し、自分の書いた文章の下に書き写す
※逆でもOK(書き写し→同じテーマで自分で書く)
↓
後日読み比べてみる
このようにトレーニングをしてみると、より客観的に自分の文章を読むことができ、色々な発見があるものです。
何編か書いてみた生徒のノートを読んでみたのですが、少しずつ具体性が感じられるようになり、イメージしやすく読みやすくなってきました。
続けていくと大きな変化になりそうです。
文章力は、読み解く力やイメージする力、そして表現の幅など、実技試験においても必要な能力であると感じています。
留学生科では今後夏期講習にかけて、徐々にレベルアップしながら異なるタイプの課題を出す予定です。
それぞれの問題点と向き合いながら、一石二鳥(多鳥?)を狙っていきましょう。
留学生たちの成長が楽しみです!