月別アーカイブ: 2021年3月

先端芸術表現科合格体験記その3

こんにちは。新宿校の先端芸術表現コースです。
春期講習会は30日(火)からの6日間になります。
https://www.art-shinbi.com/season/spring/subject/sentan/index.html
受講相談も随時受け付けておりますので、ご連絡ください。
https://www.art-shinbi.com/shinjyuku/sentan/index.html

今回は合格体験記その3です。新美には冬期講習会から参加し、その後入試直前講習会で実力を伸ばして現役で東京藝術大学先端芸術表現科に合格した方Sさんの体験記をお伝えいたします。新美には、寒いなか毎日2時間かけて通ってくださいました!

Q.先端芸術表現科の受験でもっとも面白かったところは、どういうところですか?
A.自分とは違うタイプの人がたくさんいて、さらにその違いが尊重されるところです。
素描はこういう風に描かなきゃいけないというものがないので、自分に合った描き方ができます。
自分に合った描き方をすることで、上手い下手よりも自分にしかない素描の良さや、友達にしかない素描良さが自然と見えてきます。
さらに、ポートフォリオを作るにあたって制作をする機会があるので、友達の作品を見ることもできます。そこでも自分と全く違う視点を知ることができます。
先端の受験はあまり「受験の敵!」みたいな意識は生まれない印象です。(普通科の高校受験と比べた感想です。)
むしろ自分とは違う考え方に皆興味をもっているため、作ったものの感想を話してくれたりしてくれたりします。
先端の受験は本当の意味で自分との戦いです。
自分がどれだけ美術と向き合えたかが大切です。
そこで何か自分ではどうしようもないことが生まれたら、それは大学の志望動機となると思います。

Q.一次試験は素描で合格しましたが、予備校での素描対策はどのように役立ちましたか?
A.試験本番の課題は今までやったことのないスケッチというものだったけど、ねらいの作り方や、ものを観察して描く力、時間の使い方は本番も生かせました。
大切なのは何か一つを慣れで描けるよりも、描いたことの無いものも描けるような力をもつことだと思います。

Q.制作のアイデアはどのようにして考えていましたか?
A.日頃から様々なものを観察して生活すると意外とアイデアはたくさんでてきます。
しかしそのアイデアがそのまま作品になることはあまりありません。ほとんどの作品は、そのアイデアを膨らませたものです。
アイデアの膨らませ方は人それぞれですが、私はそのアイデアがどういうものなのかをもっと考えるために、アイデアに関わることをたくさん調べます。調べていくうちに、はじめのアイデアとは少し変わったりすることももちろんあります。

Q.個人資料ファイルを作ることは、Sさんにとってどのようなことでしたか?
A.自分を客観的に見つめ直す行為でした。
私は自分を客観的に見ることがあまり得意ではなかったようで、どういうところが私だけのものなのか考えるのに苦労しました。そこで役に立ったのが、私が今までしてきた美術に関することを全て書き出してみたことです。講師のアドバイスで行ってみました。美術館にいったことや好きだった絵や本なども全て年表のように書くことで自分という人間が見えてきました。

Q.予備校に通っていて印象に残っていることはなんでしょうか?
A.まず、予備校によって全くタイプが違うので、自分に合った予備校を選ぶことは大切だと思います。ちょっと大変かもしれないけど、気になる予備校は全て面談だけでも行ってみるといいです。
新美には冬期講習から行き始めたのですが、はじめの素描の授業のときに、素描において自分の足りないところが今までより明確に見えてきました。それまでは自分には何かまだ足りないようなきがなんとなくする、みたいな感じだったから、分かったときはとても嬉しかったです。
さらに、面談のときも私自身に可能性を見出だしてくれそうな印象を受けて、入試直前も新美にいこうと決めました。

Q.最後に来年度先端を受験する方に何かあれば。
A.作品制作もあり何かと焦ると思うけど、思うより1年は長いので焦らずいろんなことを試してみるといいです!がんばれ!

 

合格者体験記その2 https://www.art-shinbi.com/blog/20210322/22/
合格者体験記その1 https://www.art-shinbi.com/blog/20210319/22/

Sさんの素描と個人資料ファイルを含む合格者再現展示も新宿校1Fギャラリーで既に始まっています。興味のある方はぜひご覧ください。

それでは先端芸術表現コースでした。
(画像は合格者の再現から、です)

映像科:春期講習会、迫る。

こんにちは。映像科です。
3/26(金)からはいよいよ今年度の春期講習会がはじまります。
(26日からの8日間受講or28日からの6日間受講も可能です)
春期講習は新学期からの授業をコンパクトに体験できる内容になっています。
Webやパンフレットの内容よりももう少し詳しく内容を紹介します。
一般選抜だけでなく総合型選抜や学校推薦型選抜を検討している方も、ぜひ受講してみてください。

3/26(金)映像観賞課題(上映〜感想レポート〜ディスカッション)
3/27(土)鉛筆デッサン基礎(レクチャー〜制作〜講評)
3/28(日)写真でストーリーを作る(撮影〜制作〜講評)
3/29(月)小論文基礎課題(レクチャー〜制作〜講評)
3/30(火)イメージ表現/音楽から映像を構想する(制作〜中間講評)
3/31(水)イメージ表現/音楽から映像を構想する(制作~講評)
4/1(木)映像・先端芸術表現科合同ワークショップ「地図を作る」
4/2(金)武蔵美映像学科「感覚テスト」(レクチャー〜制作〜講評)

制作するアトリエも少しリニューアルしました!
今年の合格者の入試再現作品を並べてお待ちしています!!

先端芸術表現科合格者体験記その2

こんにちは。先端芸術表現科です。春期講習は30日(火)からになります。まだ新規受講生募集中です!
https://www.art-shinbi.com/season/spring/subject/sentan/index.html

前回の合格体験記https://www.art-shinbi.com/blog/20210319/22/に続き、合格体験記その2になります。今回は、現役の時は一次小論で通過しましたが、惜しくも二次試験を合格することができず、一浪で無事に合格したKさんの体験記になります。今年度は特待生としての入学でした。併願で受けたムサビ映像と版画も合格しています。

1浪のときはどのように過ごしていましたか?
一年の前半は家から出られなかったため、さまざまなジャンルの本を読んだり、興味のあることを調べたりしていました。そのとき得た知識を基に、自分や自分のやってきたことについて客観的に考え、深めることが出来たように思います。
夏からは予備校に通い、素描や制作をメインに動いていました。

現役のときは小論文選択で1次試験通過でしたが、なぜ素描に変えたのですか?
現役のときは、先端科以外一般大学を志望していたため、他大学の受験を圧迫しないように小論文を選びました。しかし受験を経て、やっぱり美術系大学に進みたいという気持ちが強まり、美大受験の幅が広がる素描を選択しました。
また、現役のときも新美に一年通っていたのですが、春の間は素描と小論文、どちらも体験できたので、そのときの感触も参考にして選びました。

新美の素描対策は単なる自画像の描き方ではないことを教えていますがその点はいかがでしたか?
まず課題が多岐に渡っていると感じました。もちろんモチーフの違いや、自画像、静物、構成などの違いもありますが、問題文の問われ方が様々で、単純に◯◯を描きなさい、というテンプレートではなかったのが印象的でした。実際に今年の素描の試験でも、いつも通りに問題文から出題者の意図を考え、落ち着いて答えることができたと思います。
それから、絵の巧拙だけではなく、その人個人の持ち味や描き方を伸ばすような、細やかな講評があったのもありがたかったです。小論文の先生もコメントをするときがあり、違う視点からも自分のデッサンを知ることができました。

予備校の講評会は、制作を進めていくときにどのように役立ちましたか?
講評会では他の人の講評も聞けるため、自分が得意とするメディア以外のものも検討するようになりました。月に一回あるため、それに向けて制作のペースを作っていくことができるのも重要な点だと思います。

総合実技はどのようなことを意識して進めていましたか?
何を聞かれても答えられるくらい、意図を明確にすることを意識していました。
総合実技は答えの幅が非常に広い試験だと感じます。講師の方にも「Kさんの総合実技は要素が多くて分かりにくいから、一つに絞った方がいい」と指導を受け、自分が何を答えているのか、ぼやけないように苦心しました。
問題文には「風景」や「気持ち」など、自分なりの解釈が必要なキーワードがあると思います。それらに一度答えを出し、その答えを基にしつつ、何が一番重要か取捨選択をして進めていきました。

予備校に通っていて印象に残っていることはなんでしょうか?
もともと美術系に進む予定がなかったため、初めての美術予備校だったのですが、本当にいろいろなタイプの生徒がいて驚きました。
それぞれがそれぞれの興味を持っており、制作のプロセスもモチベーションも、もちろん作ったものも全く違い、雑談すら刺激的で楽しかったです。ほどよい人数だったことも関係しているのか、先生や生徒の垣根を越えて様々なことを話し、相談しましたが、そのことは制作でも、ごく個人的な経験としても、よい影響をもたらしたと思います。

特待生の申し込みはこちらから。第3回の応募締め切りは4/2(金)となっております。
https://www.art-shinbi.com/about/scholarship/

合格者再現展示も始まっています!ぜひ試験の解説とともにご覧ください。春期では展示作品の解説などもいたします。

それでは、先端芸術表現科でした。

プレ春期講習Ⅱ 下地制作

こんにちは

新宿校 油絵科です。

3/20 「プレ春期講習 下地制作」 を開催いたしました!

下地と言えば『自分の描画表現』に適した地作りをするものですが、春期講習会の前段階でこれから受験に向かう人達が『自分の描画表現』の幅を広げる!画面の強度を上げる!とういう目的で受験で実践的に使える様々な表現を学びました!

下地材では王道のジェッソ、モデリングペーストから盛り上げ材のさまざまなメディウム。

サンド系やビーズ系などのテクスチャー系。

セラミックスタッコ等の漆喰の表情。

他にも普段あまり手に取る事のない様なニッチな画材。

下に轢いた見え方だけでなく、アクリル絵の具の有色下地の上から下地材を塗布した時の透け感や唯キャンバス地に描画した時との違いなど、あらゆる表現が体験できたと思います。

また合格者の作品を見ながら、この作品にはどういう下地が使われていてどの様なプロセスで描かれているのかなどの解説もありました!

 

油絵科において下地作りとは必ずやらなければならないモノでないですが、自分が支持体に表現したいビジョンが見えた時、参加者の皆さんがこの日体験したモノをいいカタチで利用する事ができたらと願っております!

 

 

 

 

春期講習会もまだまだ募集中です!

春から一年を通して志望校合格に向けて頑張っていきましょう!

新宿校 油絵科でした!

秋葉原校 高校入試説明会を行いました。

こんにちは、秋葉原校です。
本日は「美術系高校受験 中学生のための入試説明会」を実施しました。
ご参加頂きました皆様、お忙しい中お時間を割いて頂き誠にありがとうございました。

主に総芸の受験についてと、それに対する新美の授業について説明致しました。
ご参加の方々にはお話しさせて頂きましたが、説明会の話はあくまで概要になりますので、最適なアドバイスを行うには個別面談がやはり一番かと思います。

今後も随時面談は実施していきますので、ご相談お待ちしております。

また、先日3/14(日)には1日体験を行いました。

新中1~既卒生まで、この回はかなり幅広い層にご参加頂きました。
少しでも秋葉原校の良さを実感してもらえたら幸いです!

最後に、秋葉原校の今年度の美大・藝大入試成績ですが

東京藝大 油画専攻   1
筑波大学 芸術専門学群 2名(現役2名)
富山大学        1

多摩美術大学      32名(現役18名)
武蔵野美術大学     28名(現役20名)
東京造形大学      21名(現役9名)
その他美術系大学    25名(現役15名)
(日芸、女子美など)

という結果でした。
2年連続で藝大合格者を排出することができました。
今は校舎で再現作品を制作してくれています。

そうやって念願の第一志望合格を叶えた子もいれば、力およばずで結果が出ない生徒もおりました。
その今の悔しい気持ちをバネに、さらなる飛躍を期待したいです。

全員第一志望合格を目指して、また一年間秋葉原校一同頑張りたいと思います。
まずは春期講習会からですね。

まだまだご参加受付中です⇒春期講習会申込ページ

それではまた!