月別アーカイブ: 2014年11月

先端科ラジオその2

こんにちは、先端科です。

秋も深まり、随分と寒くなってきました。

冬季講習会も近づき、いよいよ受験モードに切り替わっていきます。

冬期講習から入試直前講習は、体力勝負にもなってきます。体調管理にも気をつけながら、引き続き頑張っていきましょう。

秋の夜長に、先端科講師3人による本音トークをどうぞ。

https://note.mu/shinbisentan/n/nfb31e34e676d

中学生コース

こんにちは?中学生コースです!

今年は例年より多く来てくれて、日曜日は中学生でアトリエがいっぱいです!ひゃあ?

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期末テストも終了し、二学期も終わりに近づいてきました。

年が明けたらはいよいよ高校受験です・・・

受験生にクリスマスはない!正月もない!

ということで、中学生コースは冬期講習を開講いたします。

この時期にしっかり対策をして受験に備えましょう。

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ところで、インフルエンザの予防接種はもちろんもうやりましたよねー?

体調管理に気をつけて万全な態勢で臨みましょう(*^_^*)

 

 

映像科:映像と新しい技術について

こんにちは、映像科の森田です。秋も深まり推薦入試真っ只中の今日この頃ですが、今回は入試とは全然違った話題です。ちょうど今週幕張メッセで開催されていた、映像や音響機材の新製品の展示会『Inter BEE 2014』というものに行く機会があったので、そのレポートを兼ねて、最近の映像メディアの技術的な面について紹介してみようと思います。

ちなみに普段映像科の授業の中では「映像作品を作る上で、機材はそんなに重要じゃない(安価な機材でも発想次第で面白い作品は作れるよ)」と言っています。確かにそういう面はありつつも、映像というジャンルの場合、新しい技術の開発やスペックの向上によってこれまで表現できなかったことが表現できる、という部分があることも事実です。というわけで、展示会の中でいくつか気になった事柄を挙げてみます。

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*ちなみに会場はこういった感じ。この広さのフロアが他にもあり、更に展示や講演用のホールなどもあります。映像や音響の機材やソフトを作っているメーカーだけではなく、テレビ局などもブースを出しています。

まず多くのブースで展示されていたのは4Kや8Kでの高解像度の映像です。最近では「4K」という言葉を聞くことも珍しくなくなりましたが、「4K」とは「HD(いわゆるフルハイビジョン、これが「2K」とされています)」の縦・横2倍のサイズの解像度を持った映像の規格です。

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これからテレビ放送やネットでの映像視聴の環境もどんどん4K化していくにつれて、業務用だけでなく民生機(一般の人が普通に買える機材)でもこうした高解像度の映像を目にすることが増えそうです。というか現時点で、一部のスマートフォンでは4Kのムービーを撮影することも可能だったり、家電量販店には4Kのテレビが売られていたり、youtubeにも4Kで再生できる映像がアップされていたりすることから考えると、4Kはもう既に一般的になりつつあるとも言えます。

ちなみにテレビ放送では2020年には4Kの更に倍の「8K」での視聴が予定されているそうです。4Kでも充分きれいなのに8K!と驚いてしまいますが、この展示会では実際に8Kの映像もモニタで展示されてました。8Kともなると単純に「画質がきれいな映像」という感想よりも、解像度が高すぎてちょっと酔いそうなほどです。

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こちらは1.2億ピクセルの動画の展示です。フルハイビジョンの約60倍の高解像度、と言われても正直ピンときません。こういった高解像度の映像の場合、あらかじめトリミングする(切り出す)ことを想定しているそうです。つまり、拡大してもしっかりピントが合っているから、とりあえず撮影の段階では風景の全体を写しておいて、後で編集のときに必要な部分だけを使おう、という発想で撮影するようになるということのようです。そうなるとこれまでのようにカメラを構えて「構図を決める」という概念がそもそもなくなるのかも…?というのは大げさですが、撮影の仕方は変わってくるかもしれません。
 
 
 
 
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この大きな機械は35ミリフィルム、つまりかつての映画のフィルムをデジタルデータとしてスキャンするための機材だそうです。今や映画館でもほとんどがデジタルプロジェクターによる上映となっていますが、そんな中でフィルムをデジタルでアーカイヴしておくことで、古い映画を私たちが目にする機会も増えるのかもしれません。しかしフィルムのデータ化については(写真に関しても同様ですが)実はフィルムよりもデータの方が保存が大変という説もあり、それ自体なかなか難しい問題でもあります。
 
 
 
 
また、カメラが小型になってウェアラブル化する(身につけられるようになる)というのもこの数年の大きな特徴だと言えます。「GoPro」というメーカーのものが特に有名ですが、元々はサーフィンなどのスポーツをするときにボードに取り付けたり、身につけたりしていた「アクションカメラ」というカテゴリーのカメラが色々なメーカーから発売されています。本体わずか数センチのカメラがあれば今までは見られなかったイメージが見られるようになるわけですが、さてどんな使い方が考えられるでしょう。

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こちらは「ドローン」と呼ばれる小型の空撮用の飛行機。カメラを搭載して無線で映像を飛ばして、その映像をリアルタイムに見ることもできます。こんなものが色々な場所を飛び回っている状況は想像するとちょっと怖いですが、しかし例えばGoogleアースやストリートビューなどの技術も10年前にはなかったわけで、そう考えればこういったカジュアルな(?)空撮の機材が普及することで、現時点ではないようなサーヴィスやエンターテイメントなども考えられるかもしれません。

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どうだったでしょうか。冒頭にも書いたとおり、新しい技術が次々に出てきても、作品を作る側としてはその技術に「使われて」しまっては仕方がないわけです。一方でこうした新しい技術が、数年後に身近な環境の一部になっていることを想像することから、表現だけでなく社会の変化についても色々と考えることができます。そんなことも含めて、大学に入ったらこういった展示会にも足を運んでみるのもよいかもしれません。またちょうどデザイン雑誌『AXIS』の少し前の号(10月号)でも「未来の“撮り方”」という新しい撮影技術についての特集記事がありました。興味を持った人は併せて見てみてください。

私立美大デザインコース

デザイン・工芸科 私立美大コース講師の笹本です

通常授業で制作した作品のなかから、優秀作品の一部を公開します。

1.「お面を作っている両手」

1119 今市

 

2.「お面を作っている両手」

 

1119 浅川

 

3. ひとりの人物と月とMoon Lightの文字

1119 福士

 

4. 静物デッサン(木炭紙大サイズ)

1119近藤

 

日本画科便り15-日本画科レクチャー⑥、プレ冬期のお知らせ?

日本画科です。

10月19日は、デザイン科総合コースコース長の滝口講師による構成レクチャーを開催しました。滝口先生のレクチャーは今年度が初めてです。

 

「デザイン科/滝口講師(デザイン科総合コース コース長) 構成レクチャー」

11月19日 構成レクチャー(1時間30分)

[デザインのエレメント?日本画科の受験に絡めて]

1??? 構成配置

メインの設定、余白の考え方、リズムの取り方

2???

明度、彩度、色相のコントロール

3??? 描写

デザイン的な観察描写、写生の意識

 

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日本画の着彩も基本的には平面構成です。(白背景で空間を意識していくことが特徴。)今回、デザイン科の構成表現に特化した画面作りの考え方を学び、日本画の着彩に活かすべく本レクチャーを考案しました。

具体的には、「構成配置」、「色のコントロール」、「描写」の観点から、これらが画面にどのように影響していくのかを“デザイン科的な視点”から把握することで、日本画の受験に活かすことが出来るのではないかと考えました。従って、絵をより二次元の平面として考えていくことを目的として、本レクチャーを考案、開催に至ったわけです。

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滝口先生にはこれらを踏まえて、デザイン科の構成表現に特化した画面作りの考え方を解説してもらいながら、日本画のデッサン及び着彩に活かすことが出来るようなレクチャーをいただきました。

また、「色のコントロール」が画面にどのように影響していくのか、また、余白を考えた描写のポイントなど、日本画のデッサン及び着彩に繋げられるような解説をいただきました。非常に重層的かつ理論的で、日本画科の指導方法について省みる点もありました。

全ての指導は基礎理論の元に成り立つことを自覚し、理論と感性の両方の視点からアプローチすることをしっかり理解していきたいと思います。我々講師陣も自己検証と精進が大切です。

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生徒自身、平面的な考えを学ぶことが出来たとのこと。とても有意義な時間でした。滝口先生、本当にありがとうございました!

また来年度も是非開催したいと思っています!

 

今回を持って今年度全レクチャー終了。

工芸科 三上先生、油画科 海老澤先生、彫刻科 小川原先生、デザイン科 滝口先生、基礎科 佐々木先生らには本当に感謝です。

今後、我々日本画講師もより指導力を向上させ、さらに充実した指導が出来ることを目標とします。

 

― 最後に、プレ冬期のお知らせです。

11月30日、春夏のゼミに続く花講座第3弾、「花講座3 ?花が描けるようになる?総集編」を開催します。

今回のモチーフは、「バラ」が2本。水切りの方法、セッティングなど準備段階の作業を復習した後、花の捉え方とテクニックを各項目別に解説します。また、日本画科の受験においては“関係性”を出していくことは必須です。どうして関係性が大切なのか、また、いかにして2本の花の関係性を捉えながら描いていくのか。大切なポイントを一つ一つ抑えながら解説します。

希望制でデッサンと着彩を選択することが可能です。花も2本から1本にすることが可能ですので、初めての方も気軽にご参加下さい。“着彩に強い”新美の豊富なデータを元に、講師が丁寧に指導します。花が描ければ、絵は変わる。是非、新美の日本画科に集結しよう。

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「花講座3 ?花が描けるようになる-総集編」スケジュール      

午前9:00-12:00

1準備

・水切り方法、セッティングについて

・道具について

2描き始め

・花を捉える前に―構成、配置、アングルについて

・アタリの置き方、形を描く上で大切なポイント

・花と茎と葉―それぞれの役割

 

午後13:00-17:00

3関係性

・関係性について-関係性とは?

・関係性の考え方と捉え方

4仕上げ 

 ・質感表現について

・明度、彩度、色価について

 

講評17:00-18:00

個々の長所と課題点を分かりやすく提示します。また今後の学習ポイントについてアドバイスをします。

 

質問&個人指導コーナー 18:00-19:00

皆さんの質問にお答えします。

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― 冬期講習会も申し込みを開始しています!是非、受講してみて下さい!

何処よりも熱く、丁寧な指導を行うのが我が新美日本画科です。少人数できっちり、みっちり指導します。

今年の冬は新美でパワーアップしましょう!!