日本画科です。
10月22日~23日は、昨年度に続き、新美油画科の海老澤講師によるデッサン講義を開催しました。海老澤先生は今年度既に油画科、デザイン科、工芸科においても開催しているので、日本画科は4度目の開催となるそうです。
④ 「油画科/海老澤講師(油画科特任講師) デッサンレクチャー」
10月22日?23日 石膏デッサン(マルス)
1日目
海老澤講師レクチャー(5時間)、デッサン開始(描き出し1時間)
2日目
デッサン?講評
講義において、デッサンの考え方、理論、ポイントなどを各用語から詳しく解説いただきました。
講義は5時間超に及ぶものでしたが、日本画科にとって非常に意義ある講義でした。生徒にとってデッサンの考え方、理論がより整理されるものでした。また、視点をより拡げるきっかけになったのではないでしょうか。
ことに日本画科のデッサンは制作時間故に「密度」、「描写」等に着眼してしまうのですが、実は「プロポーションの精度」に始まり、「印象」、「構造」、「動き」も大切なのです。それぞれの科が重視する要素が、日本画科では全て必要とされるといっても過言ではありません。さらにこれらの要素はほとんど1日目の作業内容がポイントとなります。
海老澤先生にはこれら日本画科のデッサンの特徴に関連いただきながら、デッサンのポイントを的確に解説いただきました。
なお、1日目の最後には石膏デッサンの描き出しをご指導いただきました。また、2日目も油画科の指導の合間に日本画科アトリエへ幾度も足を運んでいただきました。
海老澤先生、2日間、本当にありがとうございました。来年度も是非開催したいと思っています。
最後に、プレ冬期のお知らせです。
11月30日、春夏のゼミに続く花講座第3弾、「花講座3 ?花が描けるようになる?総集編」を開催します。
今回のモチーフは、「バラ」が2本。水切りの方法、セッティングなど準備段階の作業を復習した後、花の捉え方とテクニックを各項目別に解説します。また、日本画科の受験においては“関係性”を出していくことは必須です。どうして関係性が大切なのか、また、いかにして2本の花の関係性を捉えながら描いていくのか。大切なポイントを一つ一つ抑えながら解説します。
「花講座3 ?花が描けるようになる-総集編」スケジュール
午前9:00-12:00
1準備
・水切り方法、セッティングについて
・道具について
2描き始め
・花を捉える前に―構成、配置、アングルについて
・アタリの置き方、形を描く上で大切なポイント
・花と茎と葉―それぞれの役割
午後13:00-17:00
3関係性
・関係性について-関係性とは?
・関係性の考え方と捉え方
4仕上げ
・質感表現について
・明度、彩度、色価について
講評17:00-18:00
個々の長所と課題点を分かりやすく提示します。また今後の学習ポイントについてアドバイスをします。
質問&個人指導コーナー 18:00-19:00
皆さんの質問にお答えします。
希望制でデッサンと着彩を選択することが可能です。花も2本から1本にすることが可能ですので、初めての方も気軽にご参加下さい。“着彩に強い”新美の豊富なデータを元に、講師が丁寧に指導します。花が描ければ、絵は変わる。是非、新美の日本画科に集結しよう。